北海道データブック2014 > 北海道の産業-林業
北海道の産業 - 林業 |
北海道の森林 |
北海道の森林面積は、平成25年4月1日現在554万haで、土地面積(北方領土を除く)の71%、全国の森林面積の22%に相当しており、道民1人当たりでは約1.0haと全国平均の約5倍となっています。 北海道の森林は、エゾマツやミズナラに代表される天然林やカラマツなどの人工林が広がり、林種別では、天然林が68%と最も多く、次いで人工林27%、無立木地・その他5%となっています。所管別では、森林面積の55%を国有林が占め、次いで私有林等28%、道有林11%、市町村有林6%となっています。国有林、道有林、市町村有林といった公的な森林を合わせた割合は72%で、全国平均の42%に比べ高い比率となっています。 また、森林は国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、地球温暖化の防止、林産物の供給等の多面的な機能を有しています。森林に対する道民の期待は、地球温暖化を防止する働き(61%)や山崩れや洪水などの災害を防止する働き(59%)、水を貯えたりきれいにする働き(43%)などに対して高くなっています(平成24年度 道民意識調査)。 森林蓄積は、平成25年4月1日現在7.5億m3で全国の15%を占めており、近年は、人工林の蓄積が顕著に増加し、カラマツやトドマツの人工林資源が成熟期を迎えています。 |
北海道の林業・木材産業 |
平成24年度末の道内の森林所有者数は約14万人となっており、そのうち、5ha未満の小規模な所有者は約9万4千人で全体の約67%を占めています。人工林資源が利用期を迎え、林業生産活動が活発化したことから、林業労働者は平成17年度を底に増加傾向が続いており、平成23年度調査では4,226人となっています。 道内における平成24年度の木材総需要量は698万m3であり、用途別割合はパルプ用が49.6%を占め、次いで製材用が35.5%を占めています。また、平成24年度の木材供給量は、道産材が388万m3であり、道産材供給率は前年度からは0.7ポイント上昇し、55.6%となりました。この割合は全国の3割弱(H24:27.9%)に比べ非常に高くなっています。 道内の林業総生産は239億円で、第1次産業部門の4%となっています(平成23年度道民経済計算年報)。また、平成24年の木材関連産業の道内出荷額は5,750億円で、全製造品出荷額に占める割合は約9.4%となっています。この数字は全国の3.7%に比べて高く、木材関連産業は北海道の基幹産業として位置づけられています。 |
北海道にふさわしい豊かな生態系をはぐくむ森林づくりに向けて |
北海道では、北海道にふさわしい豊かな生態系をはぐくむ森林を守り育て、これらを次代に引き継がなければならないとの考え方に立ち、平成14年3月に全国に先駆けて「北海道森林づくり条例」を制定しました。条例では、森林づくりについての基本理念を定め、道や森林所有者の責務と道民や事業者の役割を明らかにするとともに、道の施策の基本となる事項を定めており、条例の目的を実現するため、「北海道森林づくり基本計画」を策定し、百年先を見据えた森林づくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進しています。 現行計画は平成25年度から34年度までの10年間を計画期間としており、適切な森林管理のもとでの地域の特性に応じた森林の整備や保全、森林資源の循環利用による林業及び木材産業等の振興、木育の理念を基本とした道民との協働による森林づくりを進めています。 |
森林の面積(2013年4月1日現在) |
<所管別> <林種別> |
※計と内訳が一致しないのは、表示単位未満を四捨五入したためである。 資料:北海道水産林務部「北海道林業統計」 |