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北海道の産業 - 経済

北海道の経済の現況

 北海道の生産活動により生み出された付加価値の規模を示す道内総生産(実質)は
19兆1,554億円(2014年度)で、その伸びを示す経済成長率は2005年度よりマイナスの傾向が続いていましたが、2011年度以降はプラス、マイナス交互の傾向となってます。
(グラフ「北海道と全国の経済成長率(実質)の推移」を参照)
 

第2次産業のウエイトが低い産業構造
 道内総生産の産業別構成比は、第1次産業が4.1%(全国1.2%)、第2次産業が16.9%(全国24.7%)、第3次産業が79.0%(全国73.4%)で全国に比べ第1次産業と第3次産業が高いのに対して第2次産業は低いものとなっています。(グラフ「産業別総生産の構成(2014年度)」を参照)
 第2次産業のうち、製造業について見ると、産業全体に占める割合が、8.6%(全国18.5%)で、全国の2分の1以下となっており、製造業における業種別構成を全国と比べると食料品、パルプ・紙のウエイトが高く、繊維や非鉄金属、精密機械などのウェイトが低くなっています。
 
世界を視野に入れた力強い地域経済の確立に向けて

 本道の経済産業が抱える構造的な課題や、原材料価格の高騰、深刻な人手不足など経済社会環境の変化をとらえつつ、力強い地域経済を実現するためには、地域産業力の底上げや本道の優位性を生かした食や観光、健康、環境・エネルギーなど、新たな市場と雇用の創出が期待される分野における成長力の強化などに取り組むことが重要です。
 このため、地域産業力の向上に向けては、中小企業・小規模事業者の経営基盤の強化をはじめ、創出支援や事業承継の円滑化、地域商業の活性化に取り組むとともに、幅広い業種におけるものづくり産業の競争力強化や北海道の優位性を生かした企業誘致などの取組を進めています。
 また、「食」については、食の高付加価値化や海外への輸出拡大を図るほか、「観光」については、国内外への効果的な誘客活動による旅行市場の拡大等に向けた取組などを進めるとともに、「健康」では機能性食品等の研究開発や販路拡大、「環境・エネルギー」分野では、省エネルギーの促進と新エネルギーの導入促進などの取組を進めています。
 一方、雇用情勢は、改善しているものの、引き続き、産業振興と一体となった雇用創出を推進するほか、昨今の人手不足に対応し、雇用のミスマッチを解消するとともに、女性、若者など多様な働き手が活躍する機会の拡大や、就業環境の改善、生産性の向上など「働き方改革」を進めています。   

 

 

北海道と全国の経済成長率(実質)の推移
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産業別総生産の構成(2014年度)
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