日本200海里水域内における我が国さけ・ます漁船の操業条件等を協議するため、本年4月11日から開催されていた「日ロ漁業合同委員会第38回会議」が、実質的に妥結しました。
本道のさけ・ます流し網漁業は、長い歴史を有し、水揚げされる「時さけ」は春の風物詩として親しまれているほか、流通や加工、漁業資材などの関連産業が多く、道東地域の経済にも大きく貢献してきましたが、平成28年からロシア水域内の操業が禁止となり、残された日本200海里水域内の操業も、近年は水揚げ不振が続いていたことから、道では、漁業の継続に向けて、関係団体とともに、操業条件の見直しなどを国へ要望してきました。
漁業者の窮状を受けて臨んだ、非常に厳しい今交渉でしたが、政府代表をはじめ関係者皆様の特段のご尽力により、盛漁期を逸することなく交渉が実質的に妥結し、また、漁業者が長年要望してきました漁業協力費の削減が叶えられましたことついて、深く感謝を申し上げます。
道としましては、各種手続きを迅速に進め、関係漁業者が1日でも早く出漁できるよう取り組んで参ります。
令和4年4月23日
北海道知事 鈴木 直道
(水産林務部水産局漁業管理課)