本日、Rapidus 株式会社が、国の「ポスト5 G 情報通信システム基盤強化研究開発事業」を活用し、北海道千歳市において進める次世代半導体の製造拠点の整備事業について、本道における過去最大の投資規模に匹敵する2,600億円を支援上限とする2023年度の計画・予算が承認されました。 道としても、連携して取り組んできたところであり、この度の承認を大変うれしく思います。
これにより、いよいよ千歳市におけるパイロットラインの基礎工事が始められることに加え、研究者の育成や、量産化に必要な装置・ 各種システムの開発も本格化することとなり、世界最先端・最高水準の半導体を北海道から世界に届けるという、前例のない壮大なプロジェクトの実現に向けて、大きな一歩を踏み出すこととなります。
道としては、2025年のパイロットライン完成、2020年代後半の量産製造の開始に向けて、全庁的な推進体制として「北海道次世代半導体産業立地推進本部」を立ち上げ、新たな組織として「次世代半導体戦略室」を設置したほか、国や千歳市と密接に連携しながら効果的・機動的な取組を進めるための連携会議を開催したところです。
今後も、一緒に挑戦していくパートナーとして、同社と事業計画を共有しながら、用地や用水、電気などインフラ整備や人材確保など多岐にわたる課題への対応に、これまで以上にスピード感を持って取り組んでいくため、サポート体制を強化してまいります 。
また、次世代半導体の製造に加え、研究、人材育成が一体となった複合拠点の実現に向け、 製造装置や素材といった関連産業等の集積はもとより、道内企業の取引参入やデジタル人材拠点の形成に戦略的に取り組むなど、その効果を全道に波及させ、本道経済の活性化につなげてまいります。
令和5年4月25日
北海道知事 鈴木 直道