ウポポイ開業4周年記念に関する知事コメント

 イランカラプテ。

 アイヌ文化の復興と発展の拠点「ウポポイ」が白老町で開業して4周年を迎えました。

 開業以来、国内外より約120万人を超える方々にご来場いただくとともに、多くの企業・団体の皆様にPR活動などのご協力をいただき、地元北海道の知事として心より感謝申し上げます。

 4周年を記念して、ウポポイでは、7月13日から15日にかけて「ウポポイ祭2024」が開催され、アイヌ古式舞踊やアイヌ料理などの特別プログラムによりアイヌ文化の多彩な魅力に触れることができます。

 また、道におきましても、「ウポポイ官民応援ネットワーク」をはじめとする関係機関・団体の皆様のご協力のもと、札幌市内で体験イベントを実施するほか、地元自治体においても様々な記念行事が催されます。

 こうした取組が、多くの方々にウポポイやアイヌ文化に関心を持っていただける契機となりましたら幸いです。

 近年、ウポポイの開業とともに様々な関連イベントが開催され、アイヌの暮らしが描かれた「ゴールデンカムイ」が人気を博すなど、アイヌ文化を身近に感じられる機会が増える一方、今なお、アイヌの人々へのいわれなき差別は止みません。

 差別は、決して許されるものではなく、その解消を図るためには、アイヌの人々について正しく理解いただくことが必要です。そして、アイヌの人々に対する理解の輪が広がっていくことが、差別を解消し、ひいては先住民族としての誇りが尊重される共生社会の実現につながっていくと考えています。

 どうか一人でも多くの皆様にウポポイを訪れていただき、アイヌの歴史や文化について知り、その豊かさや魅力を感じていただきたいと思います。

 開業4周年を迎えたウポポイへ、どうぞお越しください。

令和6年7月12日

北海道知事 鈴木 直道

 

 

 

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