知事定例記者会見(平成15年7月23日)

知事定例記者会見

・日時/平成15年7月23日(水) 15:10~15:20
・場所/道議会2階 議会知事室前
・記者数/16名(その他カメラマン等2名)

会見項目

  

知事からの話題

1 道議会一般質問を終えて
2 中央要請について
3 札幌ーホノルル便の運航継続要請について
4 「赤れんがフェスタ」の開催について

記者からの質問

1   道議会について(1)
2 道議会について(2)
3 介護報酬詐欺事件について
4 就任3か月に当たって

知事からの話題

 

道議会一般質問を終えて

  私から4つ申し上げたいと思います。
  1つは、今日は7月23日です。4月23日の就任から3か月が経つという日に、議会の一般質問を終えるという、1つの節目になったということです。ここまで、議会答弁などをこなさせていただいた中での私の感想と申しましょうか、話を4点ばかりさせていただきます。1つは答弁調整をはじめ、いくつかの改革の試みがあったわけですが、まだまだ不十分でありますけども、一歩一歩進んできたかなという思いです。議場の中では理事者側、私どもサイドも、議員の皆様方もとても緊張感を持って、再質問、再々質問含めて議論するということであります。
  もちろん議場の外では、雑談をしたり、お酒も楽しく民主党の方々とも飲むわけでありますが、やはり議場の中では緊張感を持って議論するということの第1歩が果たせたのかなと思っています。
  それから、今回の定刻開催のことを含めて、神戸議長の改革に向けての強いご決意と、そしてそれを実践するというそのことのご努力、これに対して、私は心から敬意を表したいと、そして感謝を申し上げたいと思う次第です。
  それから、これは、次の議会、あるいはまだ予算特別委員会がありますが、今議会中に向けての私自身の反省でありますが、自分自身の言葉で答弁をしたいという思いは強く持っていたのですが、やはり初めての議会ということもあって、中には自分の言葉を事前に自分で書き込んで、それを読み上げつつ申し上げたというところも多々あるわけです。もっともっとそういった道民の方々に分かりやすい話し方に努力をしたいと思っています。
  それから、傍聴者が今までよりも増えてきたというような話もお伺いしております。そして、そのことの1つの理由が、この前、ある道議の先生と立ち話をしておりましたら、以前はご自身の地元の方からバスを仕立てて来てもらっても、時間の予測ができなくてなかなかうまくいかないことがあったと。ただ、今回議会の1日目がスムーズにいったこともあって、呼べるようになったので、そんなことも大きいのではないかと言っておられました。これから定刻開催が続くことによって、広い北海道、いろんなところから道民の方々にお越しいただいて、それぞれの地域の自分が支援をした先生方がどういう形で活躍をしているか、あるいは、道庁自身がどういうふうに働こうとしているのか、そういうことを直接知っていただくいい機会が、やはり傍聴だと思いますので、私はいいことだなと思ったところです。以上が議会についての感想であります。

中央要請について

 2つ目ですが、おかげさまで、本会議の一般質問まで含めて予定通りですので、日程上、東京に行くことが可能になりました。先週の18日金曜日だったと思いますが、北海道季節労働組合の長沢会長、それから民主党の西本道議が私のところに来られまして、季節労働者の給付金(冬期雇用安定奨励金、冬期技能講習助成給付金)について、知事自ら国に要請をしていただきたいという話がございました。時間のゆとりができたことで、早急に今、厚生労働省サイドと日程調整するように指示を出したところです。

札幌ーホノルル便の運航継続要請について

  併せて、JALの札幌(新千歳)ーホノルル便の運航継続に関する要望についてですが、JALさんも自身、なかなか経営も厳しいしというお話のようでありますが、併せてこの上京の際に、羽根田社長にお会いして、道民の意を代表して私から運航継続の再考をお願いしたいと思っております。なかなか、難しいこととは思いますが、これは私自身やりたいということを6月20日くらいでしたかね、この話が起こってきた時に、私自身要請をやってまいりたいということを申し上げましたので、今、道議会の日程が若干できたことを踏まえて、これも是非やっていきたいと思っております。

「赤れんがフェスタ」の開催について

 それから、4つ目は、7月25日をスタートとして、8月3日まで「赤れんがフェスタ」が赤れんが庁舎及び前庭で開催されます。夏の北海道にふさわしいイベントとして、親しまれている音楽祭です。15回目の実施に当たる今回は、名称を改め、花をメインテーマにして7月25日から10日間の予定であります。こういったことが、道民及び観光客の皆様方に対して、赤れんが庁舎をより身近なものとして親しんでいただくとともに、広く本道文化の発信と経済の活性化にも寄与することを期待しております。是非、25日に取材をしていただければと思います。以上、私からの話でこざいます。

記者からの質問

(北海道新聞)
 議会改革について、今、不十分だけれども一歩一歩やりたいな、進んだかなとお話がありましたけど知事からみてですね、点数をつければ何点ぐらいですか。

(知事)
  点数ですか。なかなかそういうことは難しいですね。皆さんで付けて下さい。あなた(記者)は何点だと思われますか。ごめんさい。私が質問を受ける立場で。自分でも難しいですが。その評価はやはり皆さんにやっていただくものではないかと思います。まだ第一歩だと思っております。

(北海道新聞)
  それとその論議の中味が以前に比べると、ややちょっと薄くなったんではないかという指摘もありますけども、それについてはどうですか。

(知事)
  以前と比較はできませんが、私自身は今回のその代表質問、一般質問のいわゆる勉強会ですね、道庁幹部との勉強会の中でできる限り直接的に質問に対して答えるようにしようという方針でやってはおりましたが、議論が薄くなったいうご指摘があるとすれば、私どもの今後の反省として考えて参りたいと思っています。もちろん、立場の違いがありますので、ご指摘があっても、我々として受けられないこともあります。それはそれとして、そのことを明確に申し上げればいいので、そのことと今ご指摘のある議論が薄くなったというのはちょっと次元が違う問題だと思います。また具体的な点があれば、後から別途、担当者がおりますので教えて頂ければと思います。

(毎日新聞)
  それに関連して、各会派の代表者会議で、再質問についても骨子の交換をしようかという話が出てると聞いてますが、知事としての感想はどのように。

(知事)
  本質問の意見交換の中で道議サイドの問題意識というんでしょうか、そういうものが私どもとしても承知させていただけることが多いわけでありますので、今後の議論だと思いますが、私は必要はないんじゃないかなと思います。

(HBC)
  岩見沢緑仁会病院の(介護報酬の)詐欺事件の関連としてお伺いしたいんですが、札医大とか保健福祉部にも捜索が入りましたけれども、介護保険の指定の際に、そもそも嘘の申請のチェックできる仕組みは無かったかということなんですけども、知事としてはこの辺見直すお考え、今のところありますか。

(知事)
  これは今日の答弁でも申し上げたんですが、この岩見沢緑仁会病院の件を一つの契機として昨年の9月から、立ち入り検査等の強化もやっております。今まで、それまでは国でもそうでしょうと思いますし、道でもそうだったんですが、提出書類については性善説というんでしょうか、そこに虚偽申請があるということを前提にしない形で手続きが進められてきたわけでありますが、昨年9月以降は、きっちり年に1回を原則として立ち入り検査ということもやるようになりましたので、去年の9月以降については、そのような不正はないと承知しております。また、今後285施設についてもきっちりとした対応してまいりたいということも併せて先程の議会答弁でも申し上げたとおりです。

(HTB)
  今日で就任3か月になりますが、この3か月、議会以外も含めて、知事自身で手腕を十分に振るえたという部分と、反対にやらなくてはならなかったのにどうしてもできなかったという部分があれば、振り返っていただけますか。

(知事)
  手腕なんて、自分で言える言葉ではないですが、とにかくただひたすら一生懸命にやってきた3か月という思いを持っています。週1回の記者会見を欠かさずにやらせていただいてますし、「まちかど対話」にも2か所いきました。特に奥尻ではとても感慨深いものがありました。私は49年間生きてる中で、泣くということはあまりないんですが、奥尻の(震災10周年の)追悼式では、私の長男と同じ世代のお嬢さんが遺族代表で挨拶をされて、ちょうど彼女のお母さんが私と同じ年で、背におぶった一番下の妹さんが津波の中で行方不明になったというお話を聞きまして、涙してしまいました。自分個人としても、とても思い出深い奥尻となりました。こちらでも「まちかど対話」として多くの方々といろんなお話をさせていただきました。
  それから、議会等々含めて、やれることはやってきたかなと思いますが、さらにやらなくてはならないことが山ほどありまして、これからまた、さらに気を引き締めて、議会もこれから予算特別委員会に私自身出席をしてやっていかなくてはならないですし、「百里の道も九十九里をもって半ばとす」という言葉もあり、まさに肝に銘じて、議会を乗り切るというか、きっちり対応していきたいと思います。
  その後、この秋以降に向けてどういう政策をやっていくのか、道住宅供給公社の問題等を含めて、また前向きなことも含めて、いろんな私が考えていることもありますので、さらに一生懸命に仕事をやっていきたいと思います。

(読売新聞)
  その予算特別委員会では、はじめて一問一答形式の答弁になりますが、それに関して何かありますか。

(知事)
  そうなんですか。あの一生懸命やっていきたいと思います。

(HBC)
  それこそ自分の言葉で。

(知事)
  できればやりたいですけどもね。

(北海道新聞)
  議会改革では、定刻開会も1つ課題になってましたが、先日、知事の場外発言で、一度、1時間止まってしまいましたが、その時の民主党の対応についてどうお考えですか。

(知事)
  議長から説明を求められまして、私どものほうから発言の趣旨はこういうことでしたと議長に御説明しまして、議長から民主党に伝えられて、理解を示されたということだと思っています。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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