知事臨時記者会見
・日時/平成15年9月10日(水) 15:35~15:50
・場所/本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/16名(その他カメラマン等4名)
会見項目
記者からの質問
(HBC)
今回の(北海道電力(株)泊発電所2号機)運転中止をどのように知事は受け止めてますか。
(知事)
冷却水の漏えいの時のコメントでも、極めて遺憾だということを申し上げましたが、 それに対する補修や課題をいろいろ検討し、結果として1週間以内にできないかということで、補修溶接の形でやるのではなくて入れ替えをするという判断をされた、そのように承知をしております。
(HBC)
今回安全協定の前で公表する範囲ではないですが、それに対して申し入れ事項をかなり踏み込んだものになったと思いますが、それにはどういったような思いが。
(知事)
先程、森岡副社長さんですか、副知事に聞いて、その際に5項目ですか、1つは原因究明のことをしっかりやっていただきたい。それから補修にあたって作業手順、作業スケジュールを事前に提出していただきたい。そして補修が終わった後は安全確認に関する評価結果について報告をしてほしい。それから3番目として、今回2号機の接合部分のある部分だったわけですが、同様の施工箇所の再点検を速やかに行って欲しい。併せて1号機も同じ構造ですので1号機についても同様に点検を行う、4番目として地元に対して今回の事故の内容や原因などについて十分説明して理解をとっていただきたい。5番目が迅速な情報伝達と積極的な情報管理に務める、以上を申し上げたわけでありますけども、今回のこと事象自身が、保安上の規定である1時間あたり2,300リットルだとして4リットルということで、それ事態が小さなことではあったんですが、やはり北電さんにとって泊原発で初めてなので、それではきちっとした形でやっていただきたいという、道としての、そして私としての思いを副知事を通じて、こういう形で申し上げをさせていただいた。
議会でも、担当課長からご報告申し上げたんですが、こういったことというのは原子力発電所設置県においては、これまでも残念なことに何件かあって、もう既に公表等について自主的なルールを定めていますが、私の方も、そういった部分を独自に地元の町村、それから北電と連携して作るということを申し上げたわけですが、国に対しても、こういった事象は今後全国的にあり得る話なので、こういった場合はどういう対応をするか、それが安全協定上のもの以外であっても、どういうふうにするか、基準づくりについて、国に申し入れをしなければと思っております。
(NHK)
初めて運転停止という事態になったわけですが、率直にどう受け止めていらっしゃいますか。
(知事)
重く受け止めています。慎重にどうするかということを検討されて、私ども、あるいは国と協議しながらきっちりやっていただきたいという思いです。
(HTB)
今回の停止の判断に関しては、交換の作業によるものと出てるんですが、実際、知識のない道民にとっては、どうして最初から止めなかったんだろうというところが、なかなかわかりずらいところであると思うんですが、停止の判断については知事としてはどう思いますか。
(知事)
先程も申し上げましたが、保安規定上、2,300と書いてある中で、4リットルのものであったということに鑑みて、これは大きなものであれば当然その段階で何をおいても停止という当然の判断ですけども、これだけの規模の基準値を下回るものであったいうことを前提に、何がどうなってこうなったということについて、原因をさぐろうという、あるいはどこが箇所であるかということをさぐろうとしたということは、私は、それはそれで1つの判断の結果であったと思っております。
今回、場所の特定ができた、しかしながらその補修に向けていろいろ検討した結果、許されているのは1週間程度であり、補修を実施することが困難であることから、北海道電力で原子炉の停止を判断したものと私は思います。
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