知事臨時記者会見(平成15年10月5日)

知事臨時記者会見

・日時/平成15年10月5日(日) 16:30~16:40
・場所/出光興産(株)北海道配送センター
・記者数/20名(その他カメラマン等5名)

会見項目

  

知事からの話題

1 出光興産(株)北海道精油所タンク開催について

記者からの質問

1   出光興産(株)北海道精油所タンク開催について(1)
2 出光興産(株)北海道精油所タンク開催について(2)
3 出光興産(株)北海道精油所タンク開催について(3)

知事からの話題

 

出光興産(株)北海道精油所タンク開催について

  今日あらためて苫小牧に参りました。今日は限られた時間ではありましたが、自動車の販売センターに行きまして、新車にどのような形ですすが付いたか、あるいは消火剤は化学成分ですので、スポンジでこすっても跡がなかなか取れないというようなお話を伺いました。また、そのセンターの方がおしゃってましたが、あの2日間続いた火災の際には、悪臭もし、また目も痛かったし、のども痛かったというような話も伺いました。
  今日は休みですから、地元の住民の方々とお話するのは差し控えさせていただいたんですが、学校に通うお子さん方にも影響があったと思いますし、また地域にはお年寄りもたくさんおられると思います。そういう方々には、いつ鎮火されるのか、次はどうなるのかというようなご不安もあったでしょうし、特にお子さん、お年寄りの方々にご心配をかけたことが本当に残念だなと思います。
  それから立入禁止区域に入りまして、出光の事務所にある現地本部に参りまして、まずは私は、道外から多くの方々が協力体制ということで来ていただいています。国からは消防庁の方が来てますし、東京都、川崎市、藤沢市等々協力体制をいただいており、その方々にお礼を申し上げたところです。そして、対策本部長である胆振支庁長から話を聴きましたが、いま道外の協力体制もできまして、油を1台だけでなく、2台のタンクから抜ける体制ができたという説明を受けました。取り敢えず、一番危険なタンクが6つあるわけでして、それから順次手を付けて、それ以外にも、皆さん説明を受けていると思いますが、30台ほどタンクがあるわけでして、慎重に二次的な災害が起きないよう見極めながら作業を進めていると支庁長から聞きました。
  道の苫小牧地方環境監視センターから説明を受けました。一時期、環境値がちょっと危ないという状況もあったようですが、いまは平常になっているという説明を受けました。引き続きしっかりと監視いただきたい、住民の方々の健康にもかかってますのでということで、私から指示しました。

記者からの質問

(NHK)
 現場をご覧になられて、燃え尽きたタンクについても説明を受けたと思いますが、現場を見ての率直な感想をお願いします。

(知事)
  まわりのタンクと同じ高さだったわけですよね。それが(火災で)座屈して、3分の1くらいの高さになって、元の形を全く残しておりませんでした。本当にこういったコンビナートにおける火災の恐ろしさというものを改めて認識をいたしました。その場でも説明してくださった出光の方に申し上げましたが、本当に不幸なことであったけれども、そして原因究明、再発防止対策に万全を期すことが重要であるけれども、やっぱり不幸中の幸いは延焼しなかったことだと、率直に思いました。

(NHK)
  これまで出光興産は、消防などへの報告を怠るなどいろいろあって、道警の捜索も受けているということですが、出光側のこれまでの対応について、知事はどのように考えられますか。

 (知事)
いま業務上失火ということで、昨日から捜査が入ったということで聞いております。いろんな事実関係は捜査の過程で明らかになるということで、そのこと自身について私がコメントする立場には無いと思います。ただこれだけ短期間に、類似の火災が起きたという、タンクは違うわけですが、では他の工場でそういうことがあるかというと無いわけです。私は素人ですけれども、なにがしかの安全体制に不備があったと思われても致し方ない現象ではないかと、そのことは先日、出光の社長が私のところへ来られた際にも、私から申し上げたところです。
  現在道警の捜査が入ったわけですが、私ども道庁としても、関係法令、石油コンビナート法、そして消防法等に基づく立入検査をすることになってますので、これは道議会でもお答えしてますけれども、やるべき措置をやって行かなければならないと、このように考えてます。

(北海道新聞)
  知事今回現地を見られて、住民の方々の被害もお聞きになられて、道として賠償請求とかそういうことを検討するおつもりはありませんか。

(知事)
  まだそこまでは考えは及んでおりません。いろいろとやらなければならないことがたくさんあるわけですが、まずいま目の前でやらなければならないのは危険のある、みなさん御覧になってますよね。監視小屋が倒れそうなあのタンク、それを含めて6つのタンク。そして残る30ほどのタンクについて、万全なる安全性を確保するということが最優先であると思っています。その上で、やるべきこと、反省すべきことを検証し、それと同時にいまおっしゃられたことも必要かどうか、検討したいと思います。 

 

 


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