会見項目

記者からの質問

（ＮＨＫ）
　 幹事社です。まず何時に、どちらからお聞きになって、どう思われましたか。

（知事）
 　９時ちょっと前ぐらいに、吉澤副知事から聞きました。すぐにテレビをつけて確認をしまして、日本人が３人拘束されている中で、お二人、女性の高遠さん、千歳市の方です、それから今井さん、札幌市西区の方ということをテレビで聞きました。ですから最初に聞きましたのは、いま申しました時間です。その後、私どものほうで要領がありまして、「道民の生命や財産などに重大な被害・損失を与える緊急事態発生の恐れが生じたとき」という場合にあたりますので、災害対策連絡本部を１０時（２２時）の段階で設置しました。いま私が道庁に入りましてから、台風などと違いまして各部集まって会議をし、情報収集をするという性格のものではないので、副知事をはじめ関係部長、課長等々の打合会を行いまして、今後の方針を確認しました。いずれにしましても、私はこのお二人はじめ、もちろん日本人３人が安全に解放されることを願って、そのためにできる限り対策を取っていきたいと考えております。早速、千歳市、札幌市と連絡を取ってもらって、留守宅のご家族との方々との関係等々について、これは道庁からというよりは両市役所からやっていただくことが良いかと思いまして、そのようなこともやっております。また外務省からも２２時５０分にスポット情報がきましたが、外務省から、また防衛庁からの情報収集は一生懸命やりますが、いま東京事務所の職員を外務省へ派遣することも含めて考えております。

（ＮＨＫ）
 　道民の生命財産を守る知事として、今回３日以内に自衛隊が撤退しない殺害するという予告がされているようですが、知事として自衛隊の撤退を求めるお考えはありますか。

（知事）
 　そこにつきましては、外務省からいただいた情報にもあるんですが、本事件の正確な事実関係については現在確認中ということです。私はいま情報収集に努めるとことが重要ということで、そこについてコメントをする立場にはまだありません。情報がどんどん明らかになってくることによって、私の考えも変わってくるかと思います。

（ＮＨＫ）
 　国に対しては、どのようなことを求めていきますか。

（知事）
 　いまの段階では、まず正確な情報の収集ということです。画面を通じて、確かに３人の方というのはパスポートの写真あるいは画面で顔を確認はされております。しかし、拘束したグループについてもよく分からない部分があるでしょうし、また三人の方がどのような状態にあるのか、とにかく事実の確認をお願いしたいということです。

（ｕｈｂ）
 　事件を聞いた瞬間の感想というのは。
 
（知事）
 　それはびっくりしました。特に３人の方のうち、お二人が北海道の出身ということで、これは道としても対処をきちっとしなくてはいけないと思いました。

（読売新聞）
 　打合会で今後の対応方針を決めたというのは具体的にはどういう。

（知事）
 　まず、東京事務所と外務省との連絡対応ということで、これはまだ正式に決めておりませんが。
 　それから、イラクにどれくらい道民の方がおられるのか、これは残念ながらいま確認できておりませんので、そういったところも確認しなくてはならない。そういったことを含めて、とにかくさらなる情報収集をしようということを確認しました。

（朝日新聞）
 　事前に、こういったいわゆる民間人に対する拘束について、想定するマニュアルというのは、道庁にはあるんでしょうか。

（知事）
 　それはありません。

（北海道新聞）
 　外務省から、二人についてどういう情報がきているのでしょうか。

（知事）
 　いまのところ一般論としての情報です。現在確認中であるという情報を、２２時５０分段階でいただいてます。ですから、私どもから積極的にアプローチしないと駄目だということだと思います。

（北海道新聞）
 　いままだ情報収集中ということですが、仮に事実だとして、改めて、自衛隊が撤退すべきだとか、すべきではないかというお考えは。

（知事）
　そこはいまの段階では、これは違法なことですから、どこの国の法律に則っても。まずはそういった違法なグループのやってはいけない行為から、３人の方の安全をいかに確保すべきということに尽きますし、そのためにどのような手段があるのかということですので、そこについてはコメントする立場にはありません。

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