定例記者会見(平成16年10月25日)

知事定例記者会見

・日時/平成16年10月25日(月) 13:30~13:40
・場所/ 本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/22名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 今週の予定について(上京する1週間)
2 道州制に係る道民、市町村等との意見交換等について

記者からの質問

1   「道州制特区」に関する懇談会について(1)
2 「道州制特区」に関する懇談会について(2)
3 新潟県中越地震について

知事からの話題

 

今週の予定について(上京する1週間)

  それでは私からは二つ申し上げます。
  一つは、今日これから上京いたします。先週も3日間くらい行っていたんですが、今日行きますと金曜日までずっと行くことになります。まず、明日は、道州制の関係の行事に出席をいたします。一つは全国知事会の中で立ち上げていただいた道州制研究会、これは午前中に会合があります。午後、竹中大臣にもお会いしますし、木村和歌山県知事にもお会いします。そういう日程をこなした後、夜6時半くらいから、道州制特区に関する懇談会の初会合に出席をいたします。実りある議論に期待をしています。
  水、木はトップセールスデーと称していまして、水曜日は道経連の南山会長と行政と北海道の民間と一緒になって企業誘致のためにいくつかの大手企業を回わらせていただくことにしています。木曜日は、ITビジネスセミナーということで、道が主催するものでありますが、この中で北海道のIT産業の取り巻く現状等々をご説明をして、是非、北海道に進出していただきたいということをプロモーションしようと考えています。
  金曜日は、女性4知事との座談会に出席をいたします。これは、女性知事に限らないのですが、三位一体改革の問題、少子高齢化の問題、財政再建の問題等々について、千葉、大阪、熊本の知事さん方と議論をしたいと考えております。慌ただしい一週間ですが、しっかりと北海道を発信してまいりたいと考えております。

道州制に係る道民、市町村等との意見交換等について

  2点目ですが、道州制の関係ですが、道議会議論でも、あるいはそれ以外の一般の方々からも、なかなかこの道州制について理解が進んでいない、道民議論が展開されていないというご指摘もあって、私ども精力的に、私自身が出席したものもありますが、そういったものを積み重ねて、若干、PRっぽくなっちゃうんですが、この29日で今年度、延べ100回以上いろんな会合をやることになるということを申し上げます。これは、いろんなところの主催、道主催のものもありますし、市町村主催のもの、民間主催のもの、いろいろでありますが、そういった場面に私を含めて、道の幹部が手分けして出席をして、この問題についてのご理解を賜るということをやっております。これからも、さらに、こういった機会を続け、議論を積み重ねていきたいと考えております。以上です。

記者からの質問

(HTB)
 懇談会では、まずどんな点を訴えられて、道として発言されていくのかという点と、新潟の地震なんですが、こちらについては、道としてどのような対応を今考えていらっしゃるのかという点をお聞かせください。 

(知事)
  懇談会は、明日の夕方なので、今日の夜、考えます。一つ言えるのは、もう提案内容を説明するとか、そういう段階ではない。時間も1時間くらいで限られているようですので、実質的にそれを推進していただくために、どうしていくのかということを、和歌山の木村さんも参加していただきますので、議論をしていきたいと考えております。今後につなげていく議論にしたいと思っております。
 新潟の地震の件は、昨日、知事公館でここにおられる何人かの方々の前では申し上げたんですが、まずは、現地で今回の地震でお亡くなりになられた方に対しては、心からお悔やみの言葉を申し上げたいと思いますと同時に、多くの方々がまだ避難をしていらっしゃる。そして、不便な生活をしていらっしゃる。心からお見舞いを申し上げたいと思う次第です。そして、これも昨日申し上げたんですが、支援ということを私どもも、今すぐにでも出たいと思っているんですが、一つは消防庁と連絡を取りながら、いつでも救援、救助用のヘリコプターを派遣できるように、一昨日からずっと待機をいたしております。そういう状況です。また、物資、あるいはいろんなサービス提供を何でもやりますということで、あまり各都道府県がそれぞれ新潟県にご連絡をとると、ただでさえ混乱している中で大変だと思いますので、北海道東北地方知事会では福島県さんが取りまとめをやっておられますので、福島県の県庁職員はもう新潟県に入っておられるようですが、福島県さんを通じて、東北、北海道は連絡窓口として常に何かご要請があれば、対応するという体制をとっております。ご要請がなくても押しかけていったらいいのではないかという議論もあるんでしょうが、やはりただでさえ、現場が乱れている中で、ここは県からのご要請を受けて、新潟県さんのご指導、指揮系統の下に動くという方が、むしろ効率的だと思っておりますので、今、福島県と連絡を取りながら新潟県からのご要請を待っているという状況です。

(HTB)
  今回の地震では、食料が届かないですとかいろんな問題がありましたが、こうした寒い時期に、北海道でもこうした地震が起きるということもある得るわけで、そのあたりの対応というのは、道としては万全でいけるでしょうか。

(知事)
  去年の9月下旬にありました十勝沖地震の経験もありますので、その後、防災計画、きめ細やかなところは市町村の方々と連携をとりながらやらなければならない。あるいは、以前もこういった会見で申し上げた、災害弱者の方々に対するきめ細やかな対応等々、一生懸命声かけをし、市町村とも連携をとりながら、今万全を期すべく努力をしております。ですから、今回の新潟県の地震の状況も、私、土曜日の夜でしたね、6時前でしたね。ずっとテレビを見ておりましたが、昨日、今日もテレビなり、新聞なりいろんな情報を得て、また、直接的にもいろんな情報が入ってきておりますので、このようなことを踏まえて反省点を私どものこれからの防災対策に十分に活かしていかなければならないと、このような思いを強くいたしております。 

(NHK)
 明日の懇談会なのですが、先ほどの推進体制についてですが、具体的には、知事として、どの辺を強調されるおつもりでしょうか。

(知事)
  すいません。本当は昨日1日かけて勉強して、今日、皆さんにご報告できればと思っていたのですが、昨日はスポーツの秋で、走ったり、ロケがあったりしまして、ちょっと疲れてしまって寝てしまいました。
  ですから、何もしておりませんが、一つは推進体制の整備ということを強く申し上げたいと思っています。このことについては、私どもの提案自身はペーパーで提出しておりますので、ご承知のとおりですが、知事会47人の知事が結束して当たっている三位一体改革でも、あれだけ政府との間で大変なことになっております。
  ですから、いわゆる政治家というか閣僚級の方に絶対に入っていただく必要がある。その辺のところを今日の夜にもう少し勉強して、明日に臨もうかと思っています。
  もう一つは、道の提案は、こちらから提案をし、受理をしていただいたわけですから、なんでまだ手が着いていないのか不思議の限りでありまして、このことの推進をお願いする。これは、ここ1、2年でできる権限移譲、財源移譲の話もですし、また、5年、10年先ということで、組織統合についても提案をしておりました。組織統合は、和歌山県の木村知事もこの前に会ったときに言っておられましたが、ちょっと早めたらどうなのという話もあります。ただ、早めるとすると、何が起こってくるかというと、今の巨大組織、道庁で2万人、国の出先機関はすべて合わせると1万8千人位います。巨大組織同士で合併をして、そのまま全部組織が温存されると、馬鹿をみるのは国民であり、道民なので、それぞれがまずスリム化していかなければならない。我々は我々の責任で道庁スリム化を推進していくわけですけれども、国に対して統合を前倒しでやるということは、明日の全国知事会でも、研究会でも議論になるでしょうけれども、国の方でも大車輪でスリム化をやってもらう必要が出てくる。そのようなことをいろいろ今、考えているところです。
  実際、明日の研究会が終わった後か、あるいは次回の会見の場で、どういった議論があったかきちんとご報告したいと思います。

(朝日新聞)
  国との話し合いがなかなか進まなくて、たとえば来年度予算に道州制特区関連のものを反映させるには時期的に厳しくなっていますが、一方で、道内分権の議論は進んでいて、今年度中には移譲の方針を固めて、来年度からできるものは移譲していくという、提案によればそういう方針になっています。国との関係がどうなろうとも、道内分権の移譲は進めていくということでよろしいでしょうか。

(知事)
  そうですね。私どもとしては道内分権と支庁改革は、からめて議論をしていただいているところです。このことはこのこととして、私は進めていく必要があるのではないかと思います。そもそも道内分権ですから、国から何だかんだ言われる立場ではないと個人的にはそのように考えております。このことは進めてまいります。
  最近も、例えば北見市長とも日曜日に議論させていただきました。市町村合併が進んでいるところと、そうではないところでは、受け皿としての心構えの違いみたいなものがあるでしょうから、これから精力的にこの議論は進めていく必要があると思います。それと同時に、国の方も是非やってくれということをさらに要請していくということに尽きるのではないかと思います。

 


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