定例記者会見(平成17年3月17日)

知事定例記者会見

・日時/平成17年3月17日(木) 15:04~15:13
・場所/本庁舎3階 ロビー
・記者数/21名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

記者からの質問

1  ふるさと銀河線について(1)
2 ふるさと銀河線について(2)
3 知床世界自然遺産について
4 ホッカイドウ競馬について(1)
5 ホッカイドウ競馬について(2)
6 道立病院の情報公開について
7 道警捜査用報償費問題について

記者からの質問

(北海道新聞)
 21日にふるさと銀河線の話がありますが、関係者協議会が開かれますが、まず、地元で存続して欲しいという声が強いのですが、これにどういうふうに対応されるか、知事の見解をお願いします。

(知事)
  ずっと、協議を地元で続けてきていて、2年間くらいやっているんですが、その中でもお客さまの数の減少には歯止めがかからない状況が続いていて、その中で去年の6月ぐらいでしたか、中ごろだったと思いますが、沿線自治体の協議会の皆様方と合意ということで、今年の3月までに結論を出そうということを決めたという中で、今、その3月いっぱいというところにきているんですね。21日が協議会ということは、私も聞いておりまして、昨日、予算特別委員会の分科会で、自民、フロンティア、共産の三会派からご質問があったということを聞いております。21日まで、まだ日がございますし、先日、陸別町長と本別町長がいらっしゃって、地元でコンサルタント会社の方がご提案された、これからの運営の仕方についてのご説明をいただいたわけですが、そういったことの検討も21日にあると担当部長から聞いておりますし、まだ、今日が17日ですか、しばらく日もございますので、それまでの間、ぎりぎりのいろんな議論を積み重ねていってもらいたいということは、企画振興部長には、先程、指示したところでございます。担当の山本副知事は、今日は新幹線の関係で東京に行っていますので、山本副知事が東京からもどってきたら、また、議論をしようと、昨日の分科会で三会派からご質疑があったということは、重く受け止めなければならないと思っております。

(北海道新聞)
  関連で、21日に結論が出ないとなると、自然に、このまま存続という形が続いていくと思うんですが、そうなっていくと、基金が取り崩されていくという形になりますね。基金が取り崩されて無くなっていくということに対しては、知事は、それは仕方ないかなというお考えですか。

(知事)
  それ自身を含めて、地元の総意が必要なことではないでしょうか。今の基金は、私も記憶が定かではないんですが、第一基金ですか、北見市が管理しています。ですから市議会等のご議論等々もあって、道は一番お金を出しているという意味では、大スポンサーかもしれませんが、必ずしも道だけの単独の判断で動かせるということではないと承知しております。そこも含めて、地元でのご議論というのを今までの積み重ねの上に立って、これからも積み重ねる。去年の中ごろ出しましたが、この3月までに結論を出すというお約束の期限は近づいていますが、ぎりぎりのところまで地元で納得のいく議論を続けていただく。その中で、道も参加してやらせていただくということだと思っております。
  
(共同通信)
  三つあります。
  知床の組合長さんと会談されたということですが、羅臼とか、どういうお話をされたのか教えてください。

(知事)
  今日は木曜日ですから、月曜日に羅臼漁協の石黒組合長さんとお会いをし、火曜日にはウトロ、斜里の漁組の組合長さんともお話をさせていただきました。いずれも、お三方、それぞれに私からお話を申し上げましたのは、知床の世界自然遺産登録というものは、地域の地域おこしといいますか、地域の将来像を描く上で、これだけ素晴らしいことはないのではないか。そういう意味での、地域振興という点について、これは国のメンツでも、道のメンツでもない、やはり地域のために我々がやりたいという思いが、まず、第一にあるということをご理解いただきたいということを、それぞれの方々に申し上げました。
  その上で、やはり、そうは言っても、地元の主たる産業は漁業ですので、その主たる産業に大きな悪影響を与えるわけにはいかない。そこの両立をいかなる形で上手くやっていくか、そのことを、こちらも銀河線と一緒で3月いっぱいの結論ですので、データを出さなければなりません。いろいろ精力的に国と道と連携をしながら、地元に入って説明、議論をさせていただくので、それにご協力をいただきたいということです。そういった中で、事務的には申し上げていると思いますが、私からも申し上げますということで、知床の世界自然遺産登録との関連において、漁業規制は新たに行うということは致しませんというようなことを申し上げました。
  あとは、いろんなお話をしたんですが、あのあたりの海域というのは、実は、国後、択捉などにつながる、私も具体的な自然の中味はわかりませんが、一体としての素晴らしい世界に誇る自然、資源なんですね。そこは、やはり、日本の責任において、きっちり、自然環境保全をしながら、漁業も漁業資源も管理をしながらやっていくということに向けてもやはり、北方領土問題というのはできる限り早く解決をしたいですねという話とか、いろんな地域のお話もさせていただきました。皆さん、もちろん、知事からそういう話があったということで、即答はできないけれども、知事がそういうことを言っていたということを、それぞれ地元に帰って、漁組のメンバーにそれぞれ報告をしたいというお話がありました。 

(共同通信)
  漁業補償を紙に書いて、公文書で書いてくださいと頼まれませんでしたか

(知事)
  全然ないですね。

(共同通信)
  もう一つは、競馬ですけど、ホッカイドウ競馬の5カ年計画が来年で終わりですか。それで、当時の堀知事の頃、5カ年で黒字に転換するというような話でしたが、それが見込めない中で、18年度もホッカイドウ競馬は存続するんですか。

(知事) 
  難しい質問ですね。 
  コスモバルクの人気もあって、少しずつ売り上げは伸ばしたわけですが、ただ、その一方で、ベースとしての赤字というものを、前提とした上での去年、今年の状況ですので、確かに17年度、この年度の最後の段階で一つの判断をしなければならないのかなという思いは強く持っております。ただ、17年度の状況も見たいし、17年度も売り上げを伸ばすべく、最大限の我々は努力をしていかなければならない。その上での判断というのは、今、軽々に申し上げられるわけではありませんが、どこかのタイミングで然るべき判断というのはあるかなと思っております。

(共同通信)
  道立病院の情報公開についてですが、市立病院や私立病院などは公表基準を作って、どんどん公表していこうという方向ですが、道の対応というか、開示の基準作りが遅れているようですが。

(知事)
  いま鋭意やらせています。いつまでにというめどを申し上げる状況には無いのですが、プライバシーの保護、それから他の自治体の状況、それから今おっしゃられた市立病院でもそういう方向だと聞いておりますので、他の病院の事例なども勘案しながら、私どもとしてのできるだけ早い基準作りをしていきたいと思います。

(NHK)
  ふるさと銀河線についてですが、知事として、21日で決まらないという可能性も考えていますか。

(知事)
  沿線自治体の皆様方のお話もありますから、今、即断はできないと思います。いろいろな議論が出てくるでしょうし、いろいろな可能性は、あるのではないでしょうか。

(NHK)
  北海道競馬についてですが、来年度にひとつの判断をしたいと。

(知事)
  (判断を)しなければならないタイミングもあるかもしれない、ということですね。

(NHK)
  その判断というのは、廃止を含めた判断と解釈してよろしいですか。

(知事)
  そうですね。廃止も含め、もちろん存続の方を我々も良しとしますけれども、ただ、道財政がこれだけ厳しい中で、本来、以前もこの場で申し上げたと思いますが、競輪、競馬という公営ギャンブルというのは、そこで収入を上げて自治体財政に貢献するだろうということで始めたものが、今、それが逆になっているわけですから、その意味ではいろいろな判断があり得ると思います。

(北海道新聞)
  道警の問題で、確認監査の結果について、まだ出ていませんが、灰色認定という形がそのまま出てきた場合、知事はどうするかということ。

(知事)
 いまのところ23日に出すという方向で、最大限頑張るというお話しを聞いていますが、いまのご質問にお答えするとすれば、この監査報告は、私もいただくまで見ることができませんので、その中身を拝見してからじゃないでしょうか。いろんな数字も書いてあるでしょうし、また定性的なご意見、ご見解も書いてあるでしょうし、そういうものを総合的に見た上で、できるだけ早く判断していきたいということです。今段階で灰色で出てきたものをどうするかということについては、お答えするのは難しいです。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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