臨時記者会見(平成18年3月7日)

知事臨時記者会見

・日時/平成18年3月7日(火)  11:50~11:55
・場所/議会知事室前
・記者数/23名(その他テレビカメラ等6台)

会見項目

 

記者からの質問

(uhb)
  一連の発覚について、率直なご感想を、まずお願いします。

(知事)
 昨年来ございました、姉歯案件、偽装ということが北海道、札幌市中心に多くの案件が起こったということは、とても遺憾です。我々として、今までの指導等々をやってきた中で、やはりこういうことが起こってしまったということ、これから厳正に対処していかなければならないということを、まず、申し上げたいと思います。

(uhb)
 先程、道の方で会見をされましたが、知事が分かっていらっしゃる範囲で、どういうふうな状況だとか、道の管轄などについてお願いします。

(知事)
 この2級建築士の人が、これは札幌市の方から報告があったと思いますが、全道で112件の物件に関与していた。うち、札幌市内の案件である79件のうち33件について偽装を認めている。札幌市域以外については、偽装はないと言っているようですが、この札幌市域以外をさらに分けると、札幌市以外の特定行政庁、市が管轄をしておられる部分について13件、残り20件が道が支庁を通じて、直接確認業務を行っているということになっております。この札幌市以外の部分については、今のところ偽装はないということを聞いているところです。私どもとしては、そのような状況ですが、道の確認業務を行う区域内の20件については、出来る限り早く、1階建のものとかも含んでの20件ですのが、いずれにしても出来る限り早くチェックをしなければならないと思っております。札幌市以外の特定行政庁の市にも、同様のチェックをするように、これから要請をさせていただきます。札幌市から、さらに詳細な状況を聞かなければならないのですが、私どもの権限として、建築士、あるいは建築設計事務所の指導監督は道の所管事項ですので、札幌市を通じ、あるいは私ども自身として、様々な情報収集をした上で、違反する事項があった場合には、厳正に対処するということは当然だと思っております。
 それから、業界の事情を建設部から聞いていて、ややびっくりいたしましたのは、一般に知名度の高い立派な設計事務所が、こういった形で、いわゆる下請けと言うんでしょうか、構造計算等の業務を出しているということも明らかになってきたわけでありまして、ここがきちっと責任を持って出来る人たちに出しているのであれば問題はないわけですが、ここらあたりの実態についても、施工主なり、施工主から二次的に仕事を受けている設計事務所の皆さん方とお話をして、実態を出来る限り明らかにしていかなければならない。そういったことが、今後に向けての再発防止につながってくるのではないかという思いをいたしました。

(uhb)
 もう1点だけ、今回のこれを受けまして、厳正に対処するということですが、道の方として新たに体制を組まれたりとか、そういうお考えでいらっしゃいますか。

(知事)
 体制については、去年以来、やっておりますので、その体制のままで引き続きやっていくということを考えています。

(HTB)
 今、対応についてuhbさんが伺っていましたが、この先、例えば調査対象をもう少し広げるとか、調査の仕方を最初から構造計算をするとか再検討をするとか、その辺は何か新しいことはありますか。

(知事)
 まずは、今回の疑義のある案件について、札幌市から詳細な報告を受けてからということになるかと思います。ただ、道外で言いますと、福岡県等における、良い意味ではないのですが、先行して進んでいる事例などもありますので、他県の取り組みも参考にしながら、私どもとして道民の方々の不安を払拭するどういうやり方があるか、さらに検討を進めていかなければならないと思っております。

 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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