知事定例記者会見
・日時/平成18年8月30日(水) 14:50~14:53
・場所/かでる2・7 1階ロビー
・記者数/16名(テレビカメラ6台)
会見項目
記者からの質問
(読売新聞)
お二人が解放されたということですけども、今の気持ち、率直な感想をお聞かせください。
(知事)
今日、行われております、道とロシアの国境警備隊との洋上会談で、13時40分に2人の乗組員、紙屋さんと川村さんが、無事に日本側に引き渡しを受けたところでございます。しかしながら、会談はまだ続いておりますので、実際お二人を含めて日本側が花咲港に帰港出来るのは、日本時間で18時ぐらいになるのではないかと、現地から報告を受けているようでございます。ひとまず、安堵したというのが率直な想いでございます。お二人は、今回の事故で同僚一人が亡くなられたこと、そして、ずっとここまでロシア側に拘留されていたこともあって、日本側に引き渡されたことで本当にほっとした表情をされたようであります
健康状態も一見悪くはないようでありますが、ただ、健康がなにより心配でありますので、ひとまず、夕方以降に花咲、根室に戻られたら、ゆっくりされて、健康にまずは配慮していただきたいと思います。
ただ、一方でですね、坂下船長は一人になられました。そして、前から言っております船体そのものの解放が、まだ、実現いたしておりません。前から申し上げているとおり、私といたしましては、非武装の漁船を銃撃して、死亡者まで出したロシア側のやり方については、強い怒りをもっておりまして、そういった中で、今後、外交努力などを通じまして、船長と船体の一日も早い引き渡し、そして、そのことによって初めて真実が分かる。これも、前から言っておりますが、そういったことを、改めて、強く外務省へ働きかけをしていきたいと思っております。
先程、北方領土大会に先立ち、大臣政務官と同行された審議官の方と30分くらい打ち合わせをさせていただきましたが、今、金田副大臣がモスクワへ行って、いろいろ交渉をしておられるようで、現場の国後島、あるいはユジノ、あるいはモスクワがどういった力関係になっているか分かりませんが、やはり、お国柄からしてモスクワの意向が強く反映されるところがあろうかと思いますので、金田副大臣の交渉も強く期待をいたしているところでございます。
なお、後先になりましたが、今日、武部幹事長も、別のイベントのために札幌入りしておられて、先程ちょっと立ち話でお話をさせていただいたのですが、ロシアサイドで農水大臣はじめ、各方面のロシア政府の要人と会って、きっちりと申し入れをしたと言っておられて、そういった様々な日本サイドの方々の努力によって、今日のお二人の解放に至ったのかな、という思いでございます。
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