知事臨時記者会見(平成18年11月14日)

知事臨時記者会見

・日時/平成18年11月14日(火) 16:31~16:43
・場所/本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/20名(テレビカメラ5台)

会見項目

  

知事からの話題

(知事)
 それでは、私から話をさせていただきます。
 本日午後、夕張市長さんが、市議会の特別委員会で夕張市の財政再建の基本的な枠組み案について報告をしておられますが、これから夕張市民の皆様方、あるいは市職員の方々のご理解、ご協力を得ながら、今年度内に法に基づく財政再建計画の同意を国から得るために、市としての具体的な方針を示されるということでございます。
 その内容はもう皆様もご覧になられたと思いますが、市民の方々への負担増、あるいは市の職員の方々への様々な負担増、特に一般職員給与の平均30%削減など、市職員への措置が相当厳しいものになっていると私自身率直に思っております。
 こういった中身でありますけれども、夕張市の財政再建を成し遂げていくために、市長さんとして大変苦渋の選択をされたのであろうと思っております。
 道といたしましては、夕方、嵐田副知事をヘッドとする庁内の会議を行います。
 そういった中で、市の財政再建に伴う地域経済、あるいは雇用への様々な影響、あるいは住民生活への影響、そういったものを最小限にできるよう、道としてどういった対応をしていくかについて、各部から提案をもらい率直な意見交換をし、方向性を出して行ければと思っております。
 今後につきましては、市長をはじめとして市ご当局におかれて、市民あるいは職員の方々に丁寧な説明をし、ご理解を得て行かれていくことが何よりも重要なことですけれども、道といたしましても、市の財政再建が図られるよう積極的に助言、協力をしていくことを考えているところであります。

記者からの質問

(北海道新聞)
 今後、知事が現地の方に入るご予定はあるんでしょうか。

(知事)
 私、これから女満別空港にまいります。飛行機で現地に入ろうと思っています。若干、遅れているようでございますので、今の状況では、女満別空港に着くのが8時ぐらいになります。それから、女満別空港から現地までが1時間半くらいと聞いておりますので、もう暗い状況ではございますが、現地に今日中に一度入って、状況を確認をしたいと思っています。
 ちなみに、溝手担当大臣をはじめとする政府の調査団の方々が東京から女満別空港に直行便でお入りになられるということで、時間的には私の現地入りよりも、ちょっと早く入られるやの情報を得ているところでございます。
 それから、明日どういう対応をするかについては、今日夜入って、網走支庁長はじめ関係者と議論をしてからと思っておりますが、再度現場に入ると同時に、お見舞いなどできる限り対応したいと思っております。

(HTB)
 厳しい内容になっているというようなことですが、国に対しては道として何か要望していくのでしょうか。

(知事)
 まず、今こうして基本的な枠組み案ができたわけでありますが、さらに年度末の最終的な計画で合意に至るまでの間、様々な調整がこれから行なわれますので、道としても市と国との間の調整に積極的に協力していくのは当然でございます。また、加えて一部報道で先行的に出ておりました赤字再建債ということに関連して申し上げますと、360億円に上る解消すべき赤字額というのは、17年度末に私どもが試算したところによりますと257億円から既に100億円増えてしまったという大きなものであります。これから約20年かけて計画的に返済を夕張市としてしていくことになるわけでありますが、当然そのやり方としては、一時借入金というものを継いでやっていくやり方もあるわけであります。しかしながら、一時借入金という措置の継ぎでやっていく場合には、金利変動も当然有り得るでしょうし、この返済を計画的かつ安定的にやっていくためには、なにがしかの形の債券化は、私どもとしましても有効ではないかと、このように考えているところでございます。
 一方で赤字再建債については、国は極めて厳しい意向を示しておりますので、私どもとしましては、赤字再建債にこだわることなく、どのような仕組みが可能かを国ともよく相談をして、それに沿う形で必要な要請を私自身、副知事とも分担をしながらしっかりとやっていかなければならないと思っております。

(毎日新聞)
 今回の負担の話なんですけれども、特に学校を小学校1校、中学校1校という形にするということで、通学にしても何にしても子どもに、次世代に負担を負わせることになってくるということについて、自治体の財政規律をきちんとしてこれなかったということで、結果的に次世代に負担を負わせてしまっているということについて、同じように自治体をあずかる知事としてのお考え、感想をお聞かせください。

(知事)
 北海道の自治体の中では、人口減少の中、同様の形で学校の統廃合を地域の方々の理解を得ながら進められているところです。これは道教委における道立高校の再編も含めて、いろいろな形で行われているわけですが、夕張市の場合は財政再建という目的の下で、こういったことをやらざるを得ないということは、まさに子どもたち、将来の北海道、将来の夕張を支えていく次世代の人達に重い負担となることは、とても残念なことであります。
 こういった点も含めて、夕張市の事情も聞きながら、何が出来るかという観点から支援を考えていきたいと思う次第であります。

(NHK)
 先程、知事の答弁にあったことは十分承知の上でもう一度聞かせてください。
 住民生活への影響を最小限に止めるために、道として取り組む具体的な支援策についてもう一度改めて伺いたいのですが。 

(知事)
 今日の夕方の会議で議論になるかと思いますが、例えば、住民の方々の高齢化も進んでいる中で路線バスの運行についてどうするか。
 これは当然赤字の状況で市が補てんなどをやっておられると思いますので、バス路線の運行について、何か道としてサポートが出来ないかとか、あるいは先程も一つ申し上げたのは、これから冬場であります。毎年、冬は巡ってまいります。内陸の雪深い地域でもございますので、この除排雪という住民生活に影響の及ぶ部分についても、道として、いかなるお手伝いが出来るかも含めて、夕張市民の皆様方の負担が少しでも小さくなるような形で、道として出来ることはやってまいりたいと考えています。

 

 


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