知事定例記者会見
・日時/平成18年11月15日(水) 15:31~15:45
・場所/記者会見室
・記者数/26名 (テレビカメラ2台)
会見項目
知事からの話題
1 「北海道版市場化テスト(仮称)」モデル事業の選定について
2 「赤れんが庁舎売店の出店者募集など」について
記者からの質問
1 夕張市の財政再建について
2 夕張市の財政再建に係る住民説明会について
3 夕張市への訪問の予定について(1)(2)
4 タウンミーティングについて
知事からの話題
「北海道版市場化テスト(仮称)」モデル事業の選定について
それでは、私から二つお話しをさせていただきます。
一つ目は、北海道版市場化テストモデル事業の選定についてでございます。
北海道版市場化テストにつきましては、私どもの財政健全化に向けてアドバイザー、財政顧問というのかな、お願いをしている有識者の方々からご提案をいただき、どういった形で展開をするのがいいのかということをずっと検討してきたところですが、この度、その中身が固まってまいりました。平成19年度に先行実施するモデル事業について、民間からご提案をいただいていた事業の中から二つを選定いたしました。
一つは、特定疾患等医療受給者証の申請に係る審査等業務、もう一つは、農業試験場における農業技能業務でございます
一つ目の具体的な業務内容は、本庁で処理している年間48,500件ぐらいございます医療受給者証等に係る審査・認定業務を人材派遣を活用して民間開放するということでございます。より詳細は担当部局にご確認をいただければと思います。
また、農業試験場における農業技能業務の具体的な業務内容は、全道8カ所の農業試験場における、粗飼料生産業務及び圃場管理業務について、人材派遣等を活用し民間開放することを考えております。
こういった事業について従来我々行政がやっておりました部分を民間でやっていただくことによって、それぞれの地域の中小企業の方々を中心として参入していただくことを見込んでいるところでございます。
「赤れんが庁舎売店の出店者募集など」について
二つ目は、赤れんが庁舎売店の出店者募集などについてでございます。
ファシリティマネジメント、FMということを前から言っておりますが、この一環として、民間開放の観点から三つの公募を開始いたします。
一つは、赤れんが庁舎の売店でございます。
これは道議会議論もあったと記憶いたしますが、多くの観光客の方々が訪れ利用される赤れんが庁舎のサービス向上を目的といたしまして、民間の優れた企画力や実行力を導入して、企画公募をすることにいたしたところでございます。
庁内に設置する選定委員会において審査し、2月中旬頃に出店者を決定する予定でございます。
二つ目の公募は、エレベーター広告でございます。これの1月から3月分の広告企業の募集をいたします。
前回募集時には、たくさんの応募をいただいたところでございます。今回は、本庁舎に加えまして、別館庁舎エレベーターにも拡大して募集する予定であります。
三つ目の公募は、かでる2・7の飲食店でございます。道立道民活動センター(かでる2・7)の飲食店出店者の募集でございます。
現在のレストランが12月いっぱいで閉店する予定でありまして、それに替わるものということで出店者を募集するものでございます。
こういった民間開放を行うことで、民間の方々にビジネスチャンスが広がると同時に私ども道といたしましても、より効率的、またアイデア豊富な展開がされることを期待するものでございます。
ちなみに、本庁舎1階ロビーのコーヒーショップにつきましては、現在工事中でありまして、今月末ぐらいにはオープンの予定であります。
記者からの質問
(HTB)
夕張の再建(財政再建団体)の件で知事にお伺いしたいのですけれども、夕張の再建には、地方再建債・地方赤字債などを国に認めてもらう働きかけも必要かと思うのですが、菅大臣から示された再建策に対して、人件費をもっと削れるだろう、不十分であろうという指摘も報道されています。その件に関して、道としてはどのような対応をとっていく方針でしょうか。
(知事)
菅大臣の記者会見の詳細については、私は聞いておりませんが、さらに頑張れ、深掘りというかさらなる再建計画の経費の切れ込み等をやったらどうか、そういうことだと理解をしております。
現在、基本的枠組みの中で示しておられる再建の中身、市民負担あるいは市役所職員の行革の面、相当厳しいものであるというのは、前、記者会見の時に私もそのような認識であることをコメントさせていただいたところであります。
ただ、この基本的枠組みを発表された11月14日のこの資料の中でも、市自らが今後再建計画を具体化する中で、さらに歳出の削減等の見直しを進めてまいりますと明確に言っておられます。
まずは、今、示しておられる枠組み案について、市民の方々のご理解等を得ながら、粛々と進めるという準備をされることが第一歩だと思いますが、これから年末、あるいは年度末という具体的な再建計画のさらなる詳細の絞り込みの過程で、また一歩経費削減をさらに加えることは、今後、市当局でお考えになることがあろうかと思いますので、そういった場合には、私ども道が助言、協力をすると同時に、国との間の調整にも役割を果たしていかなければならないと思っております。
(北海道新聞)
関連の質問なのですが、夕張の再建の枠組みが示されまして、夕張市で住民説明会も土曜日から始まっていますけれども、住民負担が増えるということで、かなり反発もあるようですが、住民負担が増えることに対して、住民にも責任があることなのでやむを得ないというふうに知事はお考えでしょうか。
(知事)
さっきのお答えとダブると思うのですけども、私はこの枠組み案が出てきて、私自身もコメントさせていただいた時にも申し上げたとおり、率直に言って今回の案というのは、市職員の方々に対して、あるいは市民の方々に対しても極めて大きな負担の案であろうと思っているところです。
こういったことを、市当局が1回目の住民説明会の時に、いろんな意見が出て紛糾したことも踏まえて、2回目に当たっては、経費や行政サービスの見直しなり、住民負担増に伴う効果の試算額を公表されるということで、2回目の住民説明会が行われたと聞いているところでございます。
これから、いろんな形でご説明をじっくりと続けられることによって、住民の方々に対しての一定のご負担について、理解とご協力をいただいて行かれる必要があるのではないかと思っております。
(毎日新聞)
同じく夕張の関係でご質問いたします。知事は、視察あるいはまちかど対話という形で夕張が財政再建団体に移行すると決まってから、行かれましたでしょうか。あるいは、今後行かれるご予定というのはあるのでしょうか。
(知事)
夕張には、まちかど対話で再建(財政再建団体)の表明を6月にされるよりは前だったと思いますが、お邪魔したことはあります。その際に夕張観光を支えるボランティアのガイドをされている方々、夕張メロン色の統一のジャンパーを着て頑張っておられる方々を含めて、いろんな意見交換をさせていただいた経緯がございます。
しかしながら、今のご質問にお答えすれば、再建団体入り表明の後は、夕張の方にお邪魔したことはございません。
市長さんとは、その後も何回かお会いして意見交換もしておりますし、この枠組み案が示された直後は、お会いはできなかったのですが、お電話をしていろいろお話をさせていただいた経緯があります。
今後につきましては、機会があれば、お邪魔したいという気持ちを持っておりますが、今段階では具体的な計画を持っているところではございません。
(毎日新聞)
今後、道の支援策等を考える上でも、住民の生活が大変だと言われていますけれども、実際にご自身の目でご覧になる、視察されるというお考えはあるのでしょうか。
(知事)
必要があれば、機会があればというお答えになるのですけれども、3人の幹部職員の派遣もいたしているところでありまして、そういった意味では、道の様々な状況把握は、職員を通じてできることにもなっておりますので、その上でさらに必要があれば、今後一つの検討課題かなとこのように思っております。
(毎日新聞)
タウンミーティングの件ですが、青森県で職員の方の大量動員が判明しましたけれども、道内の9回のタウンミーティングで、そういった事実があったのか、知事の方にご報告は入っていますでしょうか。
(知事)
私には、この話の報告は入っておりません。内閣府の方がいろんな調査をすることは、報道を通じては聞いているのですが、私どもの担当部局に調査の依頼は、今のところはないと聞いております。
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