知事定例記者会見(平成19年1月4日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年1月4日(木) 15:01~15:16
・場所/記者会見室
・記者数/21名(テレビカメラ2台)

会見項目

  

知事からの話題

1 年頭に当たって

記者からの質問

1 2008年サミットの開催について
2 知事選への意気込みと戦略について

知事からの話題

 

年頭に当たって

それでは改めまして、道政記者クラブの皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 皆さんはゆっくり過ごされましたでしょうか。初詣に参りました時に、ご同行いただいた仕事熱心な方もいらっしゃって恐縮してたところでございますが、年末年始にいろんな所でお仕事をされた方も多いかと思います。
 さて、今年は亥年でございます。商売の世界では「亥固まる」と言ったり、あるいは「猪突猛進」という言葉、これは一般的によく使われる言葉でございます。
 また、イノシシの子どもをうり坊と言いますよね。ちょこちょこ歩く姿はかわいくて大好きです。こういったイノシシに関わる幾つかの言葉の中で「猪突猛進」、この言葉は一般的には、あまり周りの事を気にせずに一目散に駆け抜けるというような、どちらかというと否定的なイメージで使われることも多いかと思いますが、私は一定の目標を持って、そのことに対して強い信念を持って突き進む、果敢にチャレンジをする。そういった意味で、この「猪突猛進」ということが場合によっては必要なのかなと思うこともあるわけでございます。
 今日の昼に北海道新聞社さんの新年交礼会がありました時に、その会場である放送会社の方から質問が私にありまして、今年の一文字という恒例の質問がありました。ちょっと考えたんですが「信」、信ずるということを色紙に書かさせていただきました。
後からなんですがいろいろと理由付けを考えて、今皆さん方に発表しようと思っておりますが、私自身の心の中にある北海道への愛情とか信念は誰にも負けない自信を持っているところでございます。こういった私自身が北海道のためになる、北海道の向上のためになるんだという信ずるところに向かって「猪突猛進」をする。そういった一年にしたいと思っているところでございまして、こういった形で、この亥年というのを今年の当初に皆様方にご紹介申し上げたいと思ったところでございます。
 先程、朝一番の職員へのあいさつでも触れましたが、こうやって「猪突猛進」というか、果敢にチャレンジを我々道庁一丸となってやっていかなければならないことがたくさんあるわけであります。
  いわゆる団塊世代の大量退職問題に向けての対応ということもありますでしょう。また、急速に進む人口減少、少子高齢社会への対策ということもございます。それから、去年の暮れに道州制特区推進法が成立いたしました。そういったことを踏まえての地域主権の確立に向けての我々のチャレンジもあろうかと思います。また、市町村の財政問題、夕張をはじめとした市町村問題への対応、それに対する道としてのサポート。あるいは、道自身の行財政改革、こういったこともしっかりと進めなければならないと思います。また、日豪のFTA交渉への対応など上げれば切りがないわけでありますが、今年も多くの課題が我々道庁の前に横たわっていると思っております。
 ちなみに余談になりますが、私どもの副知事は3人おりますが、2人が亥年でいらっしゃいます。確か山本さんと近藤さんですかね。失礼ながら外見が最もイノシシに近いと思われる嵐田さんが実は子年だそうでありまして、本人がいないから言えるんですが、周辺情報でありますがそんなことであります。 
 今年もまた、いろんなことがあろうかと思いますが、私自身も果敢にチャレンジをしていきたいと思っているところでございますので、今年も皆様方よろしくお願いいたします。

記者からの質問

(共同通信)
 来年のサミットの開催地なんですが、洞爺湖周辺という声が政府内で一部あるようなんですけれども、既に、熱心に誘致活動に取り組んでいる地域もあるようなんですが、これについてどのようなお立場で臨まれるのかということと、仮に誘致活動することになった場合、あるいは開催されることとなった場合の道の財政負担、それから宿泊施設などのハード面の整備については十分であるとお考えでしょうか。

(知事)
 政府与党の一部にそういった動きがあるのは承知しておりますし、私も何人かの方からお話があったのは事実であります。
 全くこれは非公式な情報でございますけども、最近のサミット、例えば直近のドイツ、その前にフランスのエビアン、それからイギリスもそうでした。ロシアはちょっと別だと思いますけども、最近、各国首脳が静かなリゾート地のような所に集まって、実質的に議論する傾向があり、さらに警備上の理由などから、本道の一部リゾート地が恵まれた環境にあるのではないかという、お話が出ていると私自身理解しているところです。
 サミット誘致につきましては、昨年、札幌市でどうかということを、道庁、そして札幌市さんともいろんな議論をした結果、やはり警備費をはじめとした道費負担が相当に大きいことから断念をした経過があるわけでございます。
 このことは皆様方の前でも、あるいはお話ししたことがあろうかと思いますので、ご記憶におありになるかと思いますが、そういった中で、今回、こういう話がむしろ東京サイドから出てきたこと、また、サミットが北海道で行われれば、元気な北海道というものを世界にアピールすることもできますし、さらに戦後60年を経て、まだ解決の糸口すら見せていない、そして去年の8月には銃撃拿捕、そして水産関係の方が死亡されるという大変痛ましい事故もあった北方領土問題の解決に向けての環境整備も期待できるという意味で、本道開催のメリットはあろうかと思うわけであります。
 しかしながら、一方で、これは昨年の札幌開催を検討した時と全く同じ問題でありますところの地元負担について考えますと今の道の財政状況、そして道内の夕張をはじめとした様々な政策課題への歳出をしなければならないという要請との関係において、このサミット開催に向けて地元負担をすることは、私は道民の賛同はなかなか得られないのではないかなと考えているところでございます。
 そういった中で、外務省さんが事務的にまとめておられるサミットを開催するならば、これくらいの宿泊施設の数が要る、あるいはプレスセンターなどこういう施設が要るという基準のような文書がございますので、これに照らして見ておりますところ、なかなか道内でこれらを1カ所だけで満たすことは容易ではない状況であることは、皆様方のご想像に堅くないところでございます。
 しかしながら、そういった中で、私ども地元負担において、例えば宿泊施設をさらに増設するとか、あるいは2000年サミットの際に沖縄県さんでやられた、あの時はメイン会場も恒久施設として作られ、万国津梁館というのも作られて、今や沖縄観光の一つのスポットになっていると理解しておりますが、そういったものを整備するつもりは一切ございません。
 そういった中ではございますが、今後さらに情報収集を各方面からして、必要であれば政府との調整等もしてまいりたい。
 このような考えを持っているのが、今段階の私の基本的なスタンスであります。

(北海道新聞)
 今年は、選挙イヤー、統一地方選、知事選がございます。あと4カ月弱ですけれども、今のそれに向けた意気込みと当面の動き方というか戦略も含めて、お話いただければと思います。

(知事)
 今日の昼の御社のパーティーで、荒井聰先生ともお会いをして、固い握手をさせていただいたわけであります。荒井聰先生は、霞ヶ関の大先輩で町村信孝さんと同期で44年入省でらっしゃるはずですから、私よりも5年以上大先輩であるにもかかわらず、私に対して「僕が挑戦者ですから」と言っていただいて恐縮していたところでございます。政治の道を志ざされて4期を迎えておられる。政治の世界でも大先輩でございますので、何てお答えしてよいのかよく分からなかったのですけれども、あの方と戦うことになるんですね。
 他にも候補の方は何人か出てこられると思うのですが、荒井先生が出馬表明をされた時、皆様方にも申し上げたとおり、それぞれ北海道のためにという政策を掲げて、道民の方々に訴えていくわけでありますので、北海道の多くの方々に北海道の将来について考えていただいて選択をしていただく。そういった意味では、いい機会でありますので、私自身もこれまで4年間私自身がやってきたこと、そして、これから4年間やらなければならないと思っていることを、しっかり訴えていきたいと思っているところでございます。
 ただ、三が日を含めての正月休みは、夕張に参りました29日を除き、家族とゆっくりしておりましたので、なかなかまだ、エンジンがかかっていなかったわけでありますが、そういった中で、亥年ということにかけまして、私が信じるところに向かって「猪突猛進」する年と位置付けて、自分自身の気持ちの中でもエンジンをかけていかなければならないなと思っているところでございます。
 戦略というのは、荒井先生ほど政治の世界にたけているわけではないので、よくわからないのですけれども、ただひたすら私自身がこれまで4年間やってきたことと、やろうとすることを、一人でも多くの道民の皆様方に理解していただくべく努力をしていこうと、このことに尽きるのかなと思っているところでございます。

 

 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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