知事定例記者会見(平成19年2月16日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年2月16日(金) 11:40~11:48
・場所/議会知事室前
・記者数/30名(テレビカメラ4台)

会見項目

  

知事からの話題

1 第1回定例会の開会にあたって

記者からの質問

1 夕張市長からの職員派遣の要請について
2  タマネギ種子関係の公正取引委員会からホクレンへの注意について
3 サミットについて
4 サッポロホールディングスに対しての株の買い増しについて

知事からの話題

 

第1回定例会の開会にあたって

私から一つだけお話をさせていただきます。
 本日から、平成19年の第1回定例会がスタートいたしました。
 先週、平成19年度当初予算の概要についてご説明をさせていただきましたが、この提案をしたわけでありまして、そのことを中心として様々な議論が展開されると思っております。
 先週、説明をさせていただいたとおりの骨格予算でございますが、夕張対策に向けての予算、あるいは厳しい北海道経済の現状を踏まえての雇用対策や経済対策、それから農業整備基盤事業など、切れ目のない関連予算を盛り込ませていただいたところでございます。そういったことについての議論もこれから展開されるでしょう。
 また、道州制特区推進法に基づく議案、地域医療の確保あるいは障害者自立支援法に係わる基金、障害者福祉の確保の問題などもございます。
 農業分野では、先程申しました基盤整備の予算提案もしておりますが、加えて日豪FTA交渉への対応もございます。
 それから、もちろん待ったなしの行財政改革など、急を要する課題が目白押しであると認識しております。
 私にとりまして、今回が一期目最後の議会となりますので、議会議論を通じまして、これまでの私自身の4年間の取り組みを総まとめしていきたいと考えているところでございます。

記者からの質問

(毎日新聞)
 今日の朝、夕張の後藤市長が来られて、道職員の派遣要請をされましたが、道としての対応を教えていただけたらと思います。

(知事)
 まず、結論は今月中に出します。今月中といってもあまり日はありませんけれども。
 8名の派遣要請でございました。管理職の職員、それから技術系の職員の派遣などでございました。内容はご承知のとおりであります。
 これから私どもとしては、後藤市長にも申し上げたのですが、夕張市さんがOBの再雇用、あるいは今の市の行政体制を含めた事務事業の抜本的な見直し、さらには民間委託の検討など、全体の中で4月以降、きっちり夕張市民の方々に行政サービスが提供できる体制を作っていただくという観点から、我々道職員の派遣をどのように位置付けていくかを考えていきたいと思っております。
 その際に、給与の取り扱い等の問題もあろうかと思いますが、完全に派遣という形をとるのもありますし、道職員のまま兼任発令のようなこともあり得ると思いますので、様々な可能性を含めて検討をし、今月末までには、結論を出したいと思っているところでございます。

(日本農業新聞)
 先般、タマネギの種子の関係で公取の方からホクレンに対して、口頭注意が出たんですけれども、それについて何か感想があればお願いします。

(知事)
 この問題について、会見でもご質問があって、私の認識をご説明申し上げたところですが、ひとえに公正取引委員会の判断だろうと申し上げたところですが、今回、口頭注意という形でホクレンに対して、働きかけがあったことでございます。
 ホクレンさんとして、あるいは農業という業の特性からして、野菜等の計画的な生産出荷は必要であると認められているわけでありますが、今回のようなケースの取り扱いについては、この度の公取の注意をホクレンさんとしても真摯に受け止めていただいて、生産者の方々の理解を得ながら、今後、適切に取り組みをしていただきたいと思っております。

(共同通信)
 昨日、中川政調会長がサミットの関係で改めて促すような発言をされているのですが、現状の認識をお伺いしたいのですけれども。

(知事)
 今回の道議会でも議論になるところでございます道の財政の厳しさ、そういった中でぎりぎりの19年度の予算編成をやったわけでありまして、そういった制約はあるわけであります。
 ただ、一方でサミットを北海道で行う場合には、北方領土問題の解決に向けたはずみになるのではないかという期待もございますし、北海道という私が言うのも変ですが、すばらしい地域を全世界に発信するいい機会でもございますので、そういった意味で開催をする意義というのは、開催をしていただくという意義は十分にあるものと認識をいたしているところでございます。
 そういった観点から、政府あるいは自民党等の動きは、私なりに見極めてまいりたいと思っております。

(STV)
 一昨日、道と連携協力を結んだばかりのサッポロホールディングスに対して、アメリカの投資ファンドが株の買い増しの提案を行っています。今後、敵対的買収に発展する可能性もないわけではないのですけれども、どさんこ企業として、北海道といえばサッポロビール。
 そういう会社に対するファンドの買収という今回の話について、どのようにお考えですか。

(知事)
 一道民としての感想の域を出ないわけでありますけれども、サッポロビールは、北海道が産んだすばらしい企業だと思っておりますので、やはり札幌という名前、札幌というブランド、そういったものは、ぜひ残って欲しいと強く思っているところでございます。 スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドとのいろんな問題は、私も報道を通じて初めて知ったのでありますが、今後、いろんな展開があろうかと思いますけれども、今申し上げたような率直な感想は、私以外の多くの道民の方々も、同じ思いとして持っているのではないかなと思っております。

 


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