知事臨時記者会見
・日時/平成19年4月23日(月)17:30~17:46
・場所/記者会見室
・記者数/33名(テレビカメラ6台)
会見項目
知事からの話題
1 サミット開催について
知事からの話題
サミット開催について
今日、夕方、総理からお電話をいただきまして、来年の日本で行われますサミットにつきまして、北海道で開催をしたいのでよろしくということでございました。
私からは誘致をさせていただいた中で、今日こうやってお話をいただいたことは大変うれしいと地元をあげて、きちっとした準備をしてまいりたいというお答えを差し上げたところです。
来年、北海道でサミットの首脳会議が開催されることが本決まりになったところでございますので、私ども北海道として、素晴らしいサミットにするために頑張ってまいりたいと思っているところでございます。
今回のサミットに向けての誘致活動自身は、他の地域との比較においては遅いタイミングからの誘致活動で、私が北海道の推進協議会の方々と東京で具体的に誘致活動をさせていただいたのも、たった2回でありました。パンフレットなども手作りで、コンパクトサミットの提案をさせていただいたわけでありますが、今回そのことが決定することによって、何よりも私たちが誇りと思っておりますこの素晴らしい環境の北海道を世界にアピールをしていきたいと思うと同時に、北方領土問題を抱えております北海道でございますので、今回の首脳会議の開催ということが、この北方領土問題解決に向けての大きなきっかけになることも期待をするところであります。
そして、私は何よりも、私たち北海道の未来を担っていく本道の子どもたちにとって、夢と希望が未来につながるような、思い出に残る有意義な、そういったサミットになるように地元として頑張ってまいりたいと思っているところでございます。
また、警備についても、最近は首脳会議の極めて重要な点になってきているところでございます。世界のまさに主要国の首脳が北海道に来られるわけでありまして、一般的に言いまして、警備情勢は極めて厳しいものであろうと承知をするわけであります。しかしながら、こういった点につきましても万全を期してまいりたいということを含めて、地元としてしっかり準備をしていくことを国と連携をしながら対処してまいりたいと思っております。
記者からの質問
(読売新聞)
もう一度、総理とのやりとりの部分を詳しくどのようにあったのか、その他の閣僚会合のお話しがあったのかどうか、今後の課題というか、そういったところについてお聞かせください。
(知事)
総理からは(午後)4時23分に私のところに電話がありました。「来年の主要国首脳会議の開催場所を北海道洞爺湖町にすることに決定をしました。北海道の美しい自然環境の中で環境をテーマとしてサミットを行うことについては、極めて有意義だと思います。それから政府として地方重視の姿勢を示しました。」というような話が総理からあったところでございます。私からは先程申しましたとおり「私も北海道として誘致をやらせていただいていた中で、大変、総理の今の話を歓迎をいたします。地元として万全を期して準備を進めてまいりたいと思います。」とお答えをいたしたところでございます。それから他の閣僚会合については、何ら言及がございませんでしたので、あえてこちらからは確認はさせていただきませんでした。それから三つ目、今後の課題ということでございますが、今、決定したばかりでございますので、これから様々な点について、政府と議論を進めていく必要があるわけでございますけれど、まず、北海道として体制を整備することが必要だと思っておりまして、今は知事政策部の中にチームを組んでやっているわけでありますけれど、うまく人事が出来れば、5月早々にも部長級の人間をヘッドとした新しい受け入れの窓口となる組織をつくり対処していきたいと、このように思っているところでございます。さらに、プレスセンターの場所をどうするか、あるいはメイン会場はウィンザーで決まりですけれど、関係の方々、マスコミの方々も含めて、どういう宿泊を想定するのかなど、まだまだ詰めなければならない点が多々あるわけでございます。そういった点について、これから1年間ということで限られた時間でございますので、しっかりと政府サイドと調整をしながら準備を進めてまいりたいと思っているところでございます。決めなければならないことの大きなこととしては、先週の記者会見の場所でも申しました夫人プログラムとしてはどういった形でやるのか、といったことなどもあるかと思いますし、それから先程申しました警備につきましても、もちろん国の事業でございますので、国が中心にやられることではありますが、地元警察職員も含めて、我々全体としてしっかり準備をして、北海道で開催して良かったと思われるような、そういったサミットにしてまいりたいと思っております。
(NHK)
北海道でサミット開催が決まったということで、おのずと地元負担の問題は避けられないと思います。夕張の問題を抱え、北海道の財政支出、今後、いろいろな部分で予想される中で、国に対する財政支援なども含めまして、地元が許容できる財政負担については、どのようにお考えですか。
(知事)
今申しましたとおりプレスセンターをどこに置くか、どのくらいの規模にするかも含めて、まだまだ詰めなければならないところがたくさんございますので、サミット全体の事業規模がどれくらいになるのかはまだ見えない部分がございます。しかしながら、道の財政状況は政府がよくご存じの状況でありますし、沖縄サミットとの比較において、コンパクトなサミット、既存施設を十分に活用しつつ、またイベント的なことを極力抑えて、実質的な効率的な議論をしていただくというコンセプトで提案いたしており、そういったことをご理解いただいた上で決定をいただいたと理解をいたしておりますので、私どもの考え方をこれからも政府にお伝えをしながら、地元負担を最小限にとどめる、このことはしっかりと果たしてまいりたいと思っています。
(毎日新聞)
今の点に関連しまして地元負担なんですが、知事、誘致の以前からだいぶ気にされていたかと思うのですが、この点について、具体的に政府の陳情の中でどなたかにどういうお話をされたのか、財政負担の軽減ということを既におっしゃっていらっしゃるのか、その点を確認させていただきたかったのと、あともう一点なんですが、後出しじゃんけんということで、もう既に他の知事から恨めしいという声もでているのですが、他の地域に対して一言ありましたらお願いします。
(知事)
東京へのアプローチというか、そもそも提案自身が3月初めからでありますので、そんなに機会はないわけでありますが、1回目に参りました時も、そういった考え方は政府サイドにはお伝えはいたしております。
それから後出しじゃんけんね。そのことは、マスコミを通じて理解はさせていただいておりますし、また、大阪府の知事は、私の30年来の友人というか先輩でもありまして、お電話で正式提案をさせていただく直前にご連絡を申し上げた経緯はございます。
そういった意味では、提案が遅くなったことについて大変申し訳ないという思いは持っているところでございますが、これから知事会等の場でお会いすることもあるでしょうし、いろんな形で、地域間で何かフリクション(摩擦)が残らないような形で対処してまいりたいと思っております。
(毎日新聞)
すいません。1回目の財政負担の件で伝えた際に政府側から何かお話、分かりましたなり何なりということはあったのでしょうか。
(知事)
聞き置くということでありましたね。
(STV)
財政のことでもうちょっと具体的なお話を伺いたいのですが、まだ、お話になれないのかもしれないのですが、大体どのくらいの規模を考えていて、道の負担はどのぐらいになるのかということは、道民としてはどうしても知りたいところなのですが、もし具体的なイメージがあったら教えていただけますか。
(知事)
ちょっと、それはよく分からないですね。沖縄のケースについては、過去のことでありますので、情報はきっちりとご提示を申し上げることが出来るわけでありますが、その沖縄の時と比べますと既存施設を活用することは明らかでありますし、それからプレスセンターをどのように考えるかがこれからの議論の大きなポイントになってくると思っているところでございます。
警備関係につきましては、私は専門家ではございませんが、沖縄という日本の最南端に位置する島を中心とした地域でやったのと、今回、北の北海道でやるのとどれぐらい違いがあるのか、これはプロの話だと思いますが、この部分は、基本的には沖縄で想定されたぐらいで対処出来るのかなと、よく分かりませんが。
などなどですね、まだまだ不確定部分はありますが、私といたしましては、以前もこういった場で申し上げたと思いますが、いろんな経済効果が期待される中で、そういったこととの関係において、道民のご理解が得られる範囲内での地元負担に抑えることは、明確に道民の方々に申し上げたいと思っております。
(北海道新聞)
今日、総理から直接電話があったとのことですが、その前、どういうようなお気持ちでその電話を待っていたかということと、電話で総理から決まりましたとお話があった時の率直な感想を伺いたいんですが。
(知事)
総理からお電話をいただいた時には、副知事と事務的な今後のいろいろなことについて打ち合わせをしていたところでございました。
総理からお電話をいただいて、決めましたということをおっしゃっていただいたときには、ここまで誘致をしてまいりましたので正直うれしいと思いました。
しかしながら実際考えてみますと、まさに国際的なイベントとしては最も重要な位置付けのものでございますので、そういったことを北海道で開催することの重みというか、責任の重大さを思いまして、気が引き締まったのも事実でございます。
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