知事定例記者会見
・日時/平成19年9月26日(水)9:00~9:10
・場所/議会知事室前
・記者数/20名(テレビカメラ2台)
会見項目
知事からの話題
1 福田新内閣の発足について
2 石屋製菓からの改善報告書の提出について
記者からの質問
1 元道職員の再就職問題について
2 福田新内閣の発足について
知事からの話題
福田新内閣の発足について
私からは、2つお話をいたします。
昨日夕方、福田内閣が発足いたしました。それについての私のコメントを、紙では出させていただきましたが、改めて一言述べさせていただきます。
思い起こせば9月10日に安倍前総理が所信表明をされて、その直後に辞任ということを表明されて、慌ただしくいろんなことがあったわけでありますが、今、福田内閣が発足し今の予定では10月1日に改めての所信表明演説というふうに聞いております。ということは、国民の立場から見れば、20日間今の状況で、政治的な空白が自民党の都合により起こったということでありまして、やはりこのことに対しては率直に国民の方々に対して、福田内閣は謙虚に詫び、そして空白の部分も取り戻すような形でしっかりとスピードアップして、内閣として政府としての仕事をやっていただきたいということを、道民の代表、国民の一人としてまずは申し上げたいと思う次第であります。
そして、地方の立場からすれば、やはり地方と都会、大都市との格差というのが我々も日々仕事の中で実感をしているわけでありまして、地域重視の視点に立った仕事を是非お願いを申し上げたいと思います。
また、農業王国の北海道としてはWTO、FTAそれから国内の農業政策についても、参議院選の結果を踏まえて民主党が出しておられる様々な農政の転換についての考え方、こういったものも踏まえてどういった形で新しい農政を展開していくかということは、やはり発信をしていかなければならないし、いろんな思いを持って内閣に対して要請をしていきたいと思っています。
また、来年は北海道洞爺湖サミットが北海道の地で行われます。安倍前総理がお決めになられたサミットでありますが、政府一丸となって国の一大イベントとして対処をしていただきいと、そのことを福田内閣にも心からお願いを申し上げたいと思います。
そして、北海道選出の国会議員として私ももう30年以上ご指導いただいております町村信孝代議士が、官房長官として再入閣を果たされたわけであります。もちろん国政の中心、政府の中心でいらっしゃいますので、お忙しいかと思うわけでありますが、引き続き北海道の実情を最もよくご存じの代議士でありますので、北海道の関係の問題にもお気持ちをかけていただければと思いますし、またそういった北海道のことを一番理解されている方が、官房長官として入閣されたことに、道知事としてもとても期待をいたしているところであります。それが1点であります。
石屋製菓からの改善報告書の提出について
それと、もう一つは、昨日石屋製菓から私ども道に対して、改善報告書が提出されたわけであります。同時に石屋製菓さんから札幌市の方にも改善報告書が提出されたということでありまして、道と札幌市の保健所が合同で本日午後、現場チェックを行うことといたしているところであります。
会社としては、事件後、経営陣の刷新、品質管理部門など組織体制の整理、ガイドラインに沿った形での賞味期限表示ということのマニュアルの整備など進められております。
白い恋人のファンは全国に、そして世界にいるわけでありまして、一日も早くベストの状況での再開ということを心から期待をいたしております。
記者からの質問
(TVh)
今朝、一部の報道で天下りの問題がまた出ていたんですが、指名業者の関連会社にいったん出て、その後また指名業者にということで、規定には違反しないということなんですが、改めて知事のお考えを聞かせていただけますか。
(知事)
これは、今日の本会議で一般質疑で出る予定のものがなぜか事前に漏れたのではないかと思いますが、一般論として申し上げれば道庁職員に採用される方々というのは極めて能力のある方が選ばれているということだと思いますので、その意味では一定の経験を道庁の中で踏んだ方に対して民間の方から声がかかって再就職ということは一般論としては否定はしないと、いろんな形で今転職というものが一般的にも見られるようになっている中での一つの現象かなと思っているわけであります。
しかしながら我々行政でありますので、特に取り引きを有する関係業者等との関係という意味においてはやはり公平性、中立性が保たれるべきであるというのは当然のことでありますので、その意味で私どもは再就職についてのルールを決めているところでございます。今おっしゃられた、報道された案件は要綱違反ではないというのは事実でございますけれども、やはり私どもは道民の方々のご批判、あるいは誤解というものが生じないような形で、常に職員の再就職の状況については注視していかなければならないと思っております。
(NHK)
今の関連で申しますと、確かに要綱違反ではないと思いますけれども、2年間の間に指名業者の関連業者に再就職をして、2年経った後さらに指名業者そのものに再々就職している方もいらっしゃると聞いていますけれども、そういったことについてどうお考えですか。
(知事)
そういった場合でも、やはり中立性を保つために、いかなる企業に再就職した場合でも道への営業活動は自粛するとルール化しておりますので、そういった要綱の厳正な運用を今まで以上にやっていかなければならないし、また先ほどの繰り返しになりますが、やはり道民の方々からのご批判、あるいは誤解が生じないような形で我々自身が注視をしていく、そういったことは必要だと思っております。
(NHK)
最初の内閣の話に戻るんですけども、今回、町村さんを代表として大きなテーマとして農水大臣、若林大臣再任ということでそれを含めて今回の布陣として再任の方が多いんですけども、どういうふうにご覧になって、特にどなたに期待をされますでしょうか。
(知事)
再任の方がほとんどで、そういう意味では前の安倍内閣と何が違うんだというご批判が出ているというのも報道を通じて知っているわけでありますが、先ほども申しましたとおり、本当に20日間は何の理由もなく空白が生じたというのが世の中の常識的な見方でありますので、とにかく再スタートをできる限り早く切ってもらう必要があるわけであります。そういった意味では、内閣全体としての方向性は当然トップである総理が変わられたことによって微修正があろうかと思うわけでありますが、それぞれの現場の大臣さんは短い方で1カ月、長い方はその前からの再任の方もいられるわけですけれども、これまでの知見を生かして与えられたそれぞれの分野の政策課題にしっかりと対応していただくと言うことを、心から願うわけであります。
若林大臣について申し上げれば、環境大臣としてのご知見、短い間でありましたけれども農林水産大臣として、さらに言えばあの方は農林水産省のOBでもいらっしゃいますので、その意味では農政については勝手知ったる現場というような手堅い方を配置されたのかなと思います。
いずれにしましても私ども北海道の立場からすれば、先ほど申しました国際的な取り決めに向けてのWTOなり日豪EPA等への対処、あるいは内政としての農政をどのような形でこれから展開していくのかいろんな問題がございます。我々からもいろんな形で要請をしていかなければならないと思っております。
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