知事定例記者会見
・日時/平成19年11月14日(水)18:30~18:44
・場所/議会知事室前
・記者数/19名(テレビカメラ2台)
会見項目
知事からの話題
1 決算特別委員会知事総括質疑を終えて
2 道内スポーツ関係者の表彰について
3 北海道洞爺湖サミットについて
記者からの質問
1 名古屋方面でのトップセールスについて
2 ミートホープ社長の起訴について
3 道路中期計画(素案)の公表について
4 道の健全化策の見直し案に対する開発局長の発言について
知事からの話題
決算特別委員会知事総括質疑を終えて
本日、決算特別委員会の知事総括がございました。予算特別委員会の知事総括は時間制限があるのですが、決算特別委員会は課題がある分、議論をするということで、今日も5時間ぐらいいろいろな質疑があったところでございます。これからの道の様々な政策展開に、今日の議論を反映してまいりたいと思っています。
道内スポーツ関係者の表彰について
それから、スポーツ関連の方々に対する表彰ということでありますが、一つはボクシングの内藤大助選手であります。WBC世界フライ級の王座を獲得し、亀田大毅選手と対戦して、日本人選手としては最年長での王座防衛を果たされた選手であります。彼に対して11月19日、来週の月曜日に「栄誉をたたえて」を贈呈しようと思っております。
もう一つは、北海道日本ハムファイターズ及びトレイ・ヒルマン前監督に「感謝状」を差し上げたいと思っております。日本ハムが道民球団として、昨年に引き続いてパ・リーグの制覇をしたということを通じて、我々道民に勇気と希望を与えてくれたということに対する感謝状であります。また、ヒルマン前監督に対しましても、退団にあたって、これまでのご功績に対して感謝状を贈呈したいと思います。
北海道洞爺湖サミットについて
もう1点は北海道洞爺湖サミットの関連であります。いろんな取組みをやっておりますが、一つは道民会議の民間企業等との協働の取組みということで、この度3種類の広報媒体を新たに制作いたしました。一つは公式のポータルサイト、もう一つは公式ポスター10点、三つ目は情報誌の北海道データブックであります。ぜひPR方よろしくお願いいたします。
サミットの関係で二つ目は、明後日16日金曜日に東京プリンスホテルにおきまして、在京プレスや各国大使などにお声をかけて、食材や観光など北海道の魅力を知っていただくためのレセプションを開催する予定であります。直接的に北海道を理解していただくことをしようと思っておりますので、ぜひ取材をお願いできればと思っております。
記者からの質問
(日本経済新聞)
昨日、名古屋方面で自動車関連企業いろいろ回られたと思うんですけども、全部ではなくていいので、どんな話が出て知事としてどんな感触を得て戻られたか、お話しいただけますか。
(知事)
まず行ったのは浜松のスズキ株式会社です。津田さんという社長さんとお会いしました。スズキは軽自動車の分野では大変大きなシェアを占める立派な企業なんですが、社長の津田さんという方は道産子でありまして、前から北海道クラブというかいろんな経済界にも財界人との交流の場でも良く存じ上げておりましたので、ダメ元で行ってまいりました。これから長期的に何かできればというお話しでありました。
それからデンソー、それからアイシン、これは既に進出を決めていただいている企業でありますが、デンソーの方は幸田町というところにあります。愛知県でありますが、幸田製作所に参りまして、ここの所長が初代の千歳にスタートしますデンソーエレクトロニクスの社長になられる方でありますので、その方への表敬というつもりでいたんですが、是非工場も見てくださいということで、ハイテクでレベルの高い工場の中身を拝見いたしました。それからデンソーさんがこちらで人集めをしようとする際に大変苦戦をしたらしくて、北海道は有効求人倍率が大変低いのでもっと集まると思っていたのにという話の中で、人集めについて道の協力を願いたいなど、様々なデンソーのこれからの進出に向けての話もさせていただきました。
アイシンは苫小牧に決めていただき、その後のいろんな進出の良循環になったと私は認識しておりますので、会長、社長にできる限りごあいさつさせていただきたいという意味で訪問させていただいたところであります。
それから、トヨタ自動車本社には豊田章一郎名誉会長さんに時間をちょうだいしました。大変元気いっぱいの名誉会長さんでいらっしゃいまして、北海道にはこれからも世話になると何度も言っておられました。デンソーの監査役で、どうもいろいろお話しを伺いますと今回のデンソーの北海道進出についても、トヨタ本社の幹部の方からの相当のご発言があったと感じたわけでありまして、そういう意味ではこれからさらなる企業誘致を進める上で、トヨタ本社の幹部の方々には、引き続き継続的に誘致をさせていただく必要があるという感じを持ったところでございます。
その意味では一日疲れ果てましたけれども、具体的な何か成果を得るというそういったものではなく、やはりこういったトップセールスというのは継続的にやっていく先に、やはり成果があるかどうかということになるという認識をいたしております。
(朝日新聞)
今日、ミートホープの田中社長が起訴になりまして一連の捜査が終了したわけですが、改めてこの事件についての感想をお願いします。
(知事)
思い起こせば今年の6月、ちょうど全国植樹祭の前後、この問題が御社の報道をきっかけに、このミートホープを例に北海道の「食の安全・安心」というものに大きな不安があるのではないかという、そういう契機になった事件であったと理解をしております。
そのことをきっかけに、同じような職種の事業所には私ども悉皆(しっかい:全数)の方法で立入検査をし、結果はオーケーだったわけですが、いろいろな意味で北海道が「食の安全・安心」ということを改めて見つめ直すきっかけとなった事件だったと認識をいたしております。
今日、起訴ということでありますし、また併行して明日、白い恋人の製造再開、そして22日に販売再開というふうに聞いているところでありまして、このタイミングを一つのきっかけとして、北海道の「食の安全・安心」に対する信頼回復ということが一歩一歩着実に進んでいくということを強く願い、かつそのことを我々道庁もしっかりと目指して努力をしていかなければならないと思っております。
(毎日新聞)
昨日、国土交通省の方が道路計画の素案を公表されまして、北海道でもすべての高規格道路を評価、計画妥当だということになりましたけれども、その中で一部は2車線化であるとか評価なされましたけれども、これについてはいかがでしょう。
(知事)
詳細なところについてはいろいろあろうかと思いますが、概ね私たち北海道の意見が反映されたものであると、このように認識をいたしております。
北海道は高速道路一つとっても、まだまだ5大都市ですら結ばれていない状況にございまして、高規格道路のネットワーク形成ということは、これからの北海道経済のさらなる活性化、自立的な経済構造構築のためにも、必要不可欠のことと思っておりますので、その意味では今回の素案の公表と言うことを、評価をしたいというふうに思っております。
(毎日新聞)
公共事業削減とのからみでは、高速道路は必要にやっていくものだということでよろしいでしょうか。
(知事)
そうですね。新幹線と一緒でありまして、やはり全国の基幹的な交通ネットワークの整備として位置付けられる高速道路につきましては、しっかりと整備をしていくことが重要ではないかというのが、私の立場であります。特に北海道の場合には、すでに整備されている道路の長さはもちろん、この広さの中でありますので、全国都道府県の中では一位でありますが、まだ整備が残っている部分もたくさんありますので、ぜひこういったところを一歩一歩進めていただきたいと思っております。
(読売新聞)
昨日の開発局の定例記者会見で、開発局長が道の健全化策の見直し案について懸念というか発言されたわけですけれども、今後どういった交渉というか調整を図っていくのかありましたら教えてください。
(知事)
開発局のお立場からすれば、国費だけで事業が成り立つわけでなくて、補助事業でも、そして直轄事業でも我々道の負担がなければ成り立たないわけでありますので、そういう意味では相当な危機感を持っておられるというのは、私はそのような認識をいたしていると思います。
私ども、やむを得ず手をつけなければならない内容(必要な事業であっても経費を削減したり、職員の給与を削減するなど)も含んだ道行財政の改革でありますので十分に議論をし、開発局さんとも調整議論をしながら、少しでも総量としての事業費を確保しながら、我々の道負担は少ないような個々の詳細な事業までブレイクダウン(細かく分析)して、どれぐらい折合いの余地があるかどうか、そういった議論を開発局との間できめ細やかにやっていきたいとこのように思っています。
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