知事定例記者会見(平成19年12月4日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年12月4日(火)18:50 ~ 19:04
・場所/議会知事室前
・記者数/21名(テレビカメラ2台

会見項目

  

知事からの話題

 1 旭川土木現業所職員の逮捕について
   2 高齢者世帯や障がい者世帯など低所得者への灯油に関する道の支援措置の拡充について

 

記者からの質問

 1 旭川土木現業所職員の逮捕について
 2 コンサドーレ札幌への支援について
 3 行財政改革について
 4 室蘭市の日鋼記念病院について

知事からの話題

 

旭川土木現業所職員の逮捕について

何点かお話しします。まず、第1は本日、今年の4定議会の一般質疑が終了したところであります。事前に予測されていたところでありますけれども、私どもが方向性を出させていただいております行財政改革の取組みの案、支庁制度改革について質疑が多かったと認識しております。また加えて地域医療対策、あるいは来年の北海道洞爺湖サミットに関すること、あるいは新しい北海道総合計画の問題など、様々な分野の点についてのご議論が展開されたと理解をいたしております。
 これから予算特別委員会での審議に入るわけでありまして、引き続き道政の推進に向けての様々な課題について議論を深めていただけるものと思っているところであります。二つ目でありますが、本日の一般質疑の場でも各会派から緊急のご質問としても出て、そういった中で、私からのお話しもさせていただいたところでありますが、旭川土現の建設指導課の職員でございます泉田伸二38歳でございますが、道営住宅の修繕業務委託に係る偽計(ぎけい)入札妨害容疑ということで逮捕されたことについてのご報告であります。昨日の夕方の逮捕であったわけですけれども、その以前に函館の水産試験場長が収賄容疑で逮捕されたばかりでありまして、公務員倫理の確立に向けて、全庁を挙げて取り組んでいる中、こうした不祥事が再び起こったことについて、大変申し訳なく思っているところであります。
 昨日、夕方7時30分から、臨時支庁長会議、それから土木現業所長会議という合同の会議を開催いたしまして、公務員倫理の確立に全力を挙げるとともに、公正な入札を妨げる行為の禁止を徹底し、職員の綱紀粛正に全力を挙げるということを指示したところであります。今後改めて、職場研修、各種会議など、あらゆる機会を通じて職員の意識改革、そして公務員倫理の高揚を図っていく、そういった努力、再発防止に向けてあらゆる努力を重ねてまいりたいと思っているところであります。
 また、今回の事件につきまして、捜査の状況を見極めながら、もちろん捜査に支障のない範囲で、我々独自にも事実関係の把握に努め、厳正なる対処ということをしかるべきタイミングでやっていかなければならないと思っているところであります。

 

高齢者世帯や障がい者世帯など低所得者への灯油に関する道の支援措置の拡充について

三つ目でありますが、今日で一般質疑が終わりましたので、私、急きょ上京いたしまして、関係諸方面に原油高騰対策、特に北海道の場合は灯油がらみが大きいことから、様々な要請をしたいと思っているところであります。一方で道内措置としまして、前回も記者会見で高齢者、あるいは障がいのある方々、そういう弱い立場の方々にしわ寄せが来るのではないかという懸念の中で、いわゆる福祉灯油というのでしょうか、そういった市町村と連携した助成措置を是非やっていきたいということを申し上げました。11月29日に発表させていただきました「石油製品価格高騰に関する道の対策」の中でも、こういった措置について、さらに充実させていきたいということを決めたところであります。今回、より多くの市町村に対応していただくために、要件緩和をしたことについてのご報告であります。灯油の支援措置を単独で行う市町村に対する道からの補助金の下限額を従前50万円であったものを10万円まで引き下げることとしたところであります。こういった条件緩和に添いまして、各市町村において新たな支援の検討を是非していただきたいと思っているところでございます。
 

記者からの質問

(NHK)
 議会の中でも再三の質問が出ていた点かと思いますけれども、今回の職員の逮捕についての再発防止策、具体的にどのようなことが考えられるかということについて、詳しく教えていただければと思います。

(知事)
 今ちょっと申し上げたことと重複することがあろうかと思いますが、一つはやはり、個人個人の公務員として全体に奉仕をする者としての自覚の問題がやっぱり大きいと思いますので、あらゆる機会を通じて職員の研修、意識の保持、そういったことをまずやっぱり地道にやっていくということが何より重要ではないかと思うわけであります。
 それから、昨日逮捕の一般職員の場合で言えば、入札関連の事案でありますので、先ほど申しました事実関係の把握に努めながら、これを阻止するような入札制度におけるなにがしかの工夫ができないかということについての検討をしていかなければならない、このように思っているところであります。

(北海道新聞)
 今回J1昇格を決めたコンサドーレの支援について、どうお考えかお聞かせください。

(知事)
 昨日、三浦監督と芳賀主将がいらっしゃって優勝のご報告をいただき、私自身も大変ファンとしてうれしく思ったところであります。北海道日本ハムファイターズのパリーグ2連覇に続く快挙ということで、道民に夢を与えてくれて良かったと思っています。
 その時に、社長さんにちょっとだけ「応援をしますよ。」ということを申し上げたのですが、後から担当部長に聞きましたら、まだ具体的な要請は来てないそうです。そういったことをまずお伺いしたうえで、どうするかということを道として決めていくという段階で、要請を受けていない中で何をやるというのも変な話なので、コンサドーレを運営している北海道フットボールクラブからの要請を踏まえた形で、私ども道としての考え方を改めて明らかにしてまいりたいと思っております。 

(北海道新聞)
 行財政改革のところで、先日、伊藤義郎建設業協会の会長さんが来られて、道に対して今回の案は死刑宣告に等しいという痛切な言葉で見直しを求めていかれたわけですが、今後そういったこともある中で、例えば公共事業の削減のところで、補助事業で10%、国の直轄負担金のところで5%を4年間で続けて削減していく案を、例えば9%にしていくとか、何かしらの見直しですとか、落としどころをつくる可能性というのはあるのでしょうか。

(知事)
 可能性としてはあり得ることはあり得ると思いますけれども、ただ、私どもとしては様々な議論の中で、公共事業についての一定の削減ということに考え方をまとめさせていただきました。また、あらゆる聖域なき見直しという中で、一定の人件費での対応ということもやはり考えていかざるを得ないという中で、今回の方向性を出させていただいておりますので、我々の考え方というものを各方面にご理解をいただくように最大限の努力をしていくと、それが何よりも重要だと思っているところでございます。
 そして、建設業対策ということでは、今日の一般質疑の中でも私申し上げたところでありますが、公共事業の削減と合わせて各道内の地方、地域ごとの建設協会の皆様方と私どもの道庁の出先の土現を中心として、意見交換なり、どういう対策を必要とするかいろいろとご意見を伺っております。そういったことを踏まえて建設業の方々の将来ビジョンというもの、どういう形で建設業の方々の支援というか、振興の計画の方向性を考えていくかということにつきまして、私どもとして議論を始めておりますので、そういったことのご提示、あるいは以前からやっております技術蓄積、あるいは経営ノウハウを活用した形での経営多角化、いわゆるソフトランディングと言っておりますが、そういったことで雇用を維持していくことにもつながっていくことになりますので、そういった方面での政策の充実の方と、さらには各部の政策。経済部、農政部、水林部それぞれの政策展開の縦の軸と交わる形で地域という横軸。これを改めて重視する形で各部の政策を展開するように私から指示をいたしておりますので、こういったことの改めてのチェックというか、そういったことをしっかりやっていく中で、関係者方面のご理解が得られるかどうかそういったことを探ってまいりたいと思っております。

(NHK)
 室蘭市の日鋼病院が、道の救急救命センターの指定を返上したいという旨を公表しているのですが、それについて知事として現時点のお考えをお聞かせください。

(知事)
 詳細な事情については私も理解していない部分がありますけれども、道民の命を守っていくという意味で医療体制の更なる充実、特に医師不足等の中で緊急的な医療体制をどうするか。救急医療の指定病院ということで、もちろん地域の中で一義的にしっかり対応していただきたいという思いはあるわけであります。しかしながら、日鋼記念病院の経営のあり方等について内部でいろいろな議論があると聞いているところでございますので、当該病院の事情も踏まえながら、室蘭を中心とする地域住民の方々の救急医療に問題が生じないように、道と市で連携をとりながらしっかり対応していかなければならないと考えております。


 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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