知事定例記者会見(平成19年12月28日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年12月28日(金)14:00~14:19
・場所/記者会見室
・記者数/22名(テレビカメラ1台)

会見項目

  

知事からの話題

 1 北海道洞爺湖サミットに向けた幅広い道民運動の取組について
 2 交通死亡事故の状況について
 3 今年を振り返って

記者からの質問

 1 サミットの予算について
 2 知事の冬休みの予定について
 3 今年1年を振り返って

知事からの話題

 

北海道洞爺湖サミットに向けた幅広い道民運動の取組について


それでは、最後の記者会見になりますが、私から幾つかお話しをさせていただきます。
一つは、来年の7月行われます北海道洞爺湖サミットに向けた幅広い道民運動の取組みについてのご報告でございます。
 来年のサミットに向けて道民挙げていかに盛り上げていくかということで、要するに道民機運の醸成ということをいかに図っていくかということについて、いろいろな方面からいろんなご指摘を受けているところであります。北海道の場合誘致を決めたのも直前であったということなどから、なかなか道民の皆様方の盛り上がりに欠けるのではないかというようなご指摘などもあるわけであります。そういった中で、これまでこの記者会見の場でもご紹介申し上げておりますとおり、「ガイアナイト」すなわちロウソクの光を灯して、環境問題を考える道民運動の声かけなど、いろいろな形のことをやっているわけでありますが、そういった道民運動の一環といたしまして、クリーンアップ運動、花いっぱい運動、そして森林づくり運動、この三つを相乗的にやっていこうということのご紹介を申し上げたいと思います。
 実はこのことは、先週様々な案件で東京に行っておりまして、予算の関連などもありまして、北海道局長ともいろいろお話しをさせていただきました。品川局長との話の中でこういったことを一緒にやろうということがきっかけになったということもあるわけでありますが、クリーンアップ運動。これは要するに浄化、清掃、要するにゴミ拾いであります。開発局を初めとした国の機関、あるいは我々道自身、市町村、企業、NPOなど、いろんな道内の方々にお声かけをしながら、来年の春からサミットまでの期間に全道一斉に清掃活動、あるいは普及啓発活動を展開しようということであります。お金をかけずに、環境が主たるテーマと言われておりますサミットに向けて、道民の機運の醸成を図っていくクリーンアップ大作戦であります。
 それから、北海道花いっぱい運動。これも品川局長ともお話しをしたんですが、さらに言えば、11月の下旬でしたか、東京の総理官邸の方で行われました国の「観光立国戦略会議」牛尾治朗さんが座長の会合でありますが、この場でも表明をさせていただいたわけですが、7月の北海道は花が特にきれいな時期であります。ご案内のとおり私どもは冬が開けた春から秋にかけて毎月の花というものを決めまして、北海道のセールスポイントの一つとして花を売り込もうと考えているわけでありますが、このサミットに向けまして、千歳エリア、洞爺湖エリア、それからルスツエリアを三つの重点エリアとして、花いっぱいで世界のお客様をお迎えしようという大プロジェクトを国とも連携をしながらやろうと思っているわけであります。加えて、この時期というのはガーデンアイランドというのでしょうか、北海道それぞれの地域でいろんなお花が咲き乱れる時期でもありますので、そういった観光のプロモーションとうまく合わせる形で、北海道花いっぱいでお迎えプロジェクトということで、展開をしようと考えているところであります。
 また三つ目の柱であります森林づくり道民運動。これは、かつて壮瞥町とサッポロビールの連携協定を私どもも仲介したことなどでご紹介を申し上げたところですが、サミットを契機に北海道の森づくり、森林づくりをさらに高めて行こうというような運動を展開をしているところでありまして、今年は6月に全国植樹祭もございました。こういった森林づくり運動の盛り上げもやっていきたいと思っているところであります。
 一つ目のクリーンアップ作戦で、申し上げるのを忘れたんですが、石狩川の流域の周辺の自治体の方々ともお話しをしたことがあるんですが、石狩川流域みんなできれいにしようという動き。さらには、2、3日前には檜山管内のある首長も来られて、具体的には今金でありますが、日本一の清流というのがあると、そこをやはりきれいにしたいという、サミットに向けて特にきれいにしたい。そのことにいろんな道民の方々に参加をして欲しい。そういった動きが全道そこここに出てきているわけでありまして、こういったことを全体として我々もやっていきたいと思っております。

 

交通死亡事故の状況について

二つ目は交通死亡事故の現状についてであります。昨年、一昨年と2年連続交通事故死ワーストワン返上をした北海道でございますが、きのう現在におきまして、道内の交通事故による死者の方々は前年比11人も増えておりまして、284名という数字が上がっております。依然多くの方々が傷ましい交通事故の犠牲になっておられるわけでありまして、誠に残念であります。私どもとしては、今年残された数日間、事故をゼロにするということを改めて道民の方々と意識を共有して、このことを達成して、何としても交通事故死亡者数全国ワーストワンを3年連続で回避したいと思っております。  
 このことは先ほど庁議で各支庁長も参加して議論をしたわけでありますが、実は道内で一つ交通事故死ゼロという管内があります。檜山支庁管内であります。人口が少ないからと言われたらそれまでかもしれませんが、先日、支庁長から函館で会った際に報告を受けたのですが、こういったことを一つでも多くの支庁のエリアで実現できるように、道民運動を来年以降もさらに高めてまいりたいと思っております。

 

今年を振り返って

今日、最後でありますので今年を振り返ってということであります。
 昨日、一昨日と皆様方からのインタビューがあり、このことについてそれぞれお答えしたところです。質問が違うので答えも違っていた部分もありますので詳細は省略いたしますが、私にとりまして今年は再選を果たしたという個人としては一番大きな出来事があった年なわけであります。今、今年最後の記者会見に臨んで思い出してみますと、あの選挙というのは相当昔のことだったなと思うぐらい今年もまた、いろんな難問、課題、そして明るい話題、様々な話題が豊富な年であったと、このように振り返っているところでございます。
 何よりも残念でありましたのは、食品の偽装事件でありました。ミートホープ、そして白い恋人、とりわけ白い恋人は単品のお菓子としては全国一の販売を誇る、まさに日本を代表する名菓であると同時に、北海道の食のブランドの象徴的な存在のものでございます。この白い恋人が8月に賞味期限等について不適切な取扱いがあったなどの問題が表に出たわけであります。社内の様々な改革、私ども道庁、そして札幌市の立入りなど、行政も協力をしながら白い恋人、あるいは石屋製菓の製品の状況の改善、そして販売再開に向けて努力をしてきたわけでありますけれども、ここに至って一応方向性が出てきたということであります。全国的にはまだ偽装の問題が拡大の傾向もあるわけでありまして、我々北海道としては失われつつある食のブランドの問題について、道民を挙げて回復に向けて努力をしてまいりたいと思っております。これが一番残念だったことです。
 明るい話題はやはりスポーツの関係だと思います。日本ハム、コンサドーレ、それからボクシングの内藤選手の活躍、それからプロバスケットチームレラカムイがスタートいたしました。こういったスポーツの分野では明るい話題もあった年であったと思っております。
 さて、後半にいたって、やはり私は道民の方々に大変辛いなと思いながら改めてご提案申し上げたのは、行財政改革の新たな方向性ということでございました。これまで2年間集中期間ということでご協力をいただき、1,800億という収支不足差を埋めさせていただきまして、当面の再建団体入りというものは回避をしたわけでありますけれども、改めて20年度の予算編成に向けて目を向けると大変厳しい状態にあり、中身のご説明は重複するのでしませんが、改めて行財政改革ということを道民の皆様方のご協力を得てしっかりとやっていかなければならないというこのような思いに至り、11月にその新たな方向性のご提案をさせていただいたところであります。
 年明け、やはりこの行財政改革の方向性をさらに精査をしていって、成案を得て、道民の方々にお示しをするということが不可欠な作業になってくるかと思っているところであります。道議会は一定まで閉会中でありますが、閉会中も一斉委員会等の場を使いながら、道民の代表である道議会の皆様方ともしっかり議論を重ねさせていただきながら成案を得てまいりたいと思っているところであります。
 また、来年は洞爺湖でサミットが行われるわけであります。かつてのサミットと北海道ということでいろいろ見てみますと、何年か前赤レンガ庁舎を主会場にやろうという提案を、本当かなと思うんですけどもやったこともあったようであります。そういった中で、世界の首脳が集うサミットが来年、現実にこの北海道で行われるということ。これを北海道の活性化に結びつけていくということを、我々やっていかなければならないと思っているところであります。
 今年一年、報道機関各社の皆様方におかれましては、大変にご理解ご協力、時には大変厳しいご指摘もいただきつつ、ここまでお付き合いをいただいたことに対し、心から御礼を申し上げたいと思います。
 私自身、道政の分野というのは大変幅広いこともあって、至らなかったことも多かったと思っているところでございますが、これからも皆様方のご支援、ご協力、ご批判、よろしくお願いを申し上げたいと思う次第でございます。

 

記者からの質問

(朝日新聞)
 一部報道で来年度のサミットの道の負担が30億円という話が出ておりますが、これについてちょっと説明していただけますか。

(知事)
 一部報道というか、先ほど申しあげました11月にお示しした行財政改革の今後の方向性の中に、20年度の追加的な財政需要の見通しの一つとして、サミット関連で30億円程度ということを記載させていただいているところであります。
 これをさらに20年度予算に向けて、特に道警さんとの関係になろうかと思いますので、精査をしていく必要があるわけでありますが、現時点におきましては、私の認識といたしましては、この程度の予算の計上を20年度の道予算として考えているところでございます。もちろん、当初予算として計上するわけでありますが、事後的に地方財政措置等にご理解をいただけるように総務省をはじめ関係方面に要請をしていきたいということは当然であります。
 加えて、それ以外のさまざまサミットに向けての活動については従来どおりでありますが、道費負担は最小限にしつつ、道内外の民間の方々のお力もお借りをしながら、メリハリのある形でサミット関連の事業の展開もやってまいりたいと考えております。
 1月に一番初めにやるのは、倉本聰さんがサミットにご理解を示していただいていますので、対談のようなことをやろうかと思っております。

(北海道新聞)
 今日で仕事納めということですが、知事の冬休みのご予定を教えていただけますでしょうか。

(知事)
 だいたい1週間くらいあります。年末年始家族4人、主人一人と息子二人でありますが、札幌でゆっくり過ごそうと思っておりますが、年末明日くらいからちょっと、東京の方にも家を持っておりますので清掃等に、クリーンアップ作戦に行ってこようと思います。

(NHK)
 12月になると京都のどこかのお寺で漢字で一字で表現しなさいというのがあると思うのですが、それにならって今年1年を振り返るとどういうふうに表現できるでしょうか。

(知事)
 昨日おとといも、ご質問をいただいたところもあるので、違うことを言ってもおかしいので、「再」という字を。再選の「再」、再選させていただきましたので。

(NHK)
 理由は。

(知事)
 高橋道政2期目に入って、いよいよ腰を据えて落ち着いて、さらに冷静に北海道のために何ができるか考えて仕事をやっていきたいという思いを含めて、「再」ということであります。



 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top