知事臨時記者会見
・日時/平成20年2月29日(金)11:46~ 11:55
・場所/本庁舎3階エレベーターホール
・記者数/18名(テレビカメラ6台)
会見項目
知事からの話題
1 道立函館水産試験場前場長の収賄事件に係る処分について
記者からの質問
1 今回の事件を振り返って
2 サミット推進局長に関する調査の進捗状況等について
知事からの話題
道立函館水産試験場前場長の収賄事件に係る処分について
前函館水産試験場長の不祥事にかかわって、道としての処分を行ったので報告させていただきます。詳細については、後ほど総務部と水産林務部の幹部からご説明させていただきますが、配付資料にあるとおり我々として事実確認を行いました。その結果、前函館水産試験場長が森漁協の代表理事組合長から現金120万円の貸与を受け、金融の利益を受け、賄賂を収受していたこと。それから収賄事件に関して、道の職務上、不正が行われた点は認められなかったこと。そして、水産林務部の職員が前場長とともに利害関係者である漁協の組合員と飲食を共にしたことが認められたことが明らかになったところでございます。
こうしたことを踏まえまして、本日付けで関係職員を処分することとしたところでございまして、配付資料にありますとおり、まず、前函館水産試験場長、現函館水産試験場参与につきましては、収賄事件を起こし公務員としての職の信頼を著しく傷つけたことなどから懲戒処分といたしました。また、利害関係者と飲食を共にした二人の職員につきましては戒告処分といたしました。それから、管理監督者につきましては、知事を補佐する立場である山本副知事及び近藤副知事につきましては訓戒処分としたところでございまして、水産林務部長につきましては訓告処分としました。そして、今回このような不祥事が生じまして道政に対する道民の皆様方の信頼を損なうことになったことにかんがみまして、私自身、道政の責任者、知事としての責任を明らかにする必要があると考え、これは配布資料の2でございますが、「知事の給料の減額について」のとおり給料月額の10分の2を1ヶ月減額することとし、これの関連の条例の改正案を本定例会に提案させていただきたいと考えているところであります。
以上でございますが、もう一つ追加的に申し上げれば、配布資料の2ページ目の(3)の上3行あたりにございますが、今回の第一審の判決。函館地裁の判断といたしまして、「漁獲枠の再配分そのものについて、その業務自体が不正であったとまではいえない」という判断が示されたところでございますが、次の3ページの2にございますとおり、いろいろな事情の中でこの前場長の収賄事件との関係で誤解を招く結果となったといういろいろな経緯があったということを踏まえまして、以下3点、これを改めて厳格化をするということを決定いたしているところであります。一つ目は漁獲枠の決定に係る委員会開催の決定ということであります。自主的漁獲可能量の枠、組合に配分される枠、留保枠及び再配分の決議は今回の事案で委員会の開会ということについて不透明感がございますので、必ず委員会を招集をして行うこととする。そして、枠の配分の周知は委員長から行うこととする必要があるということ。それから2番目、漁獲量報告の遵守ということで月報等を徹底する。その他といたしまして、漁獲量が自主的漁獲可能量の配分枠の70~90パーセントに達した場合には必ず委員会を開催して必要な措置を講じる。いずれにつきましても、手続きの透明性を期するという意味でのこういった措置を考えているところでございます。
記者からの質問
(NHK)
改めて今回の事件を振り返って、知事としてのコメントをいただけますか。
(知事)
さまざまな不祥事が言われておりました中で、今回、水産林務部の幹部職員であった前函館水産場長が本庁の課長でおりました時の業務の遂行について、単純収賄罪ということで逮捕され、今回第一審判決が出たということであります。公務員というのは道民の方々に対して規律正しく行政を行う。そして、公僕としての役割をしっかり果たしていくのが当然の責務であるにもかかわらず今回のような事案が起こったこと、改めて道民の皆様方に対して監督者として申し訳なく思っているところでございます。こういった観点から本人の懲戒免職という処分は当然として、監督者の責任、そして、知事としての監督責任を明らかにするような減給処分を決定したところであります。
今後、こういったことが再発しないように、改めて道庁内の規律の厳正化について、私が先頭に立って取り組んでいかなければならないという思いを強くしたところでございます。
(TVh)
今回の件とはちょっと違うんですが、サミット推進局長が同じように調べを進めていると思うんですが、これの調べの進み具合と処分の出るめどはどのようになっていますか。
(知事)
このことについてもできる限り早く事実を明らかにして、皆様方にご報告をすると同時に処分ということを考えていたんですが、やはり事柄の性格上慎重にすべきということで、今関係者、外部の方も含めてさまざまな調査をしているところでございまして、結果が明らかになり次第、皆様方にもご報告を申し上げたいと思っております。
(TVh)
めどとかはどうですか。
(知事)
できる限り早くと思っております。
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