知事定例記者会見(平成20年3月18日)知事定例記者会見(平成20年3月18日)

知事定例記者会見

・日時/平成20年3月18日(火)9:30 ~ 9:45
・場所/記者会見室
・記者数/13名(テレビカメラ2台)

会見項目

  

知事からの話題

 1 職員の倫理条例違反について
 2   陛下御寄贈の戦前の映画フィルムについて
 3 ガイアナイト・イベントの実施と知事の参加について

記者からの質問

 1 聴覚障害の身体障害者手帳について
 2 職員の倫理条例違反について
 3 ガイアナイト・イベントへの知事の参加について

知事からの話題

 

職員の倫理条例違反について

まず一つ目は、昨日、担当部の方から説明を申し上げたと思うんですが、昨日付けで旭川土木現業所における競売入札妨害事件、それから知事政策部等における倫理条例等違反事案について、道としての処分を行いました。
 旭川の件については当該職員を免職処分、そして、倫理条例違反等の案件についてはかかわった職員を減給処分などにし、その他、関係する職員の処分を行ったところでございます。
 今回のことは、本当に道政に対する道民の皆様の信頼を大きく損なうことでございまして、大変遺憾であると同時に、改めて道民の皆様におわび申し上げなければならないと思っております。

 

陛下御寄贈の戦前の映画フィルムについて

 それから2点目は、天皇陛下から御下賜を受けた戦前の映画フィルムの公開ということについてのご報告でございます。経緯についてはもう既に何回かこういう場でも皆様方に申し上げていたところでございますが、昨年の6月の全国植樹祭の際に天皇陛下から戦前の北海道関係の14巻を御下賜いただいたところでございます。これをどういう形で一般公開するかということを検討したのでありますが、火災にあったこともあって、とにかく保存状況が良くなかった。このまま映写機にかけても見られなかったということでございまして、このフィルムに必要な補修を行った上で複製フィルムを作りまして、さらにそれを今風にDVD化をいたしまして、一般の方々に見ていただくこととしたところであります。残念ながら道内ではこういうことを受託できる会社がございませんでしたので、去年の後半、10月から大阪の方の会社に業務を委託をして、この方々の努力により修復したところです。大変な作業であったと報告を受けているところであります。このほどその業務が完成いたしまして、3月27日から赤れんが1階の道立文書館で一般公開をいたします。
  この一般公開の方法といたしましては、文書館の閲覧室において3月27日の木曜日から閲覧をいたします。コピーは有料でご関心のある方に差し上げることにいたしています。
 また、赤れんが庁舎1階の5号会議室を利用したDVDの上映会、関係資料の展示会の開催もいたします。これは3月27日から29日の間を予定しております。
 それからもう一つは、インターネットでの動画の無料配信。これは株式会社HARP(ハープ)とのタイアップ事業というかご好意により無料配信ということを考えているところであります。
 フィルムの中身、私もダイジェスト版を拝見をいたしましたが、14巻のフィルムの内「雪中の軍事教練」を除く13巻は、昭和11年に北海道で行われた陸軍特別大演習と地方行幸のため昭和天皇が来道されるということで、それをきっかけに北海道庁から当時の宮内省へ献上したものであります。ただ、こちらに保存がございませんでしたので、その意味で大変貴重なものでございます。内容は、配付資料に記載されているとおりでございまして、当時の札幌をはじめとする都市や自然景観、農業・漁業・鉱工業など産業の状況など本当に当時の状況を知るべく貴重な記録だと思うところでございます。改めてこのように貴重なフィルムを、私どもに御下賜いただいた陛下には、心から御礼を申し上げたいと思いますし、またできる限り早く宮内庁の方に御礼に伺いたいというふうにも思っているところでございます。
 少しでも多くの道民の方々にこのフィルムを見ていただきまして、祖先の北海道に対する思いを新たな視点から見ていただきたいと思っているところであります。

 

ガイアナイト・イベントの実施と知事の参加について

 三つ目でありますが、ガイアナイト(北海道洞爺湖サミット開催を機会に一斉にライトを消して、ロウソクの光の下でひとときを過ごして語り合うイベント)。これは3月30日にやるということで前から色々な場で申し上げておりますが、実は3月30日に道内14支庁それぞれどういうことをやるかということを提案をしてもらいました。お手元の資料にございますとおり、各地域それぞれ創意工夫をしたものでやることになっております。私、かねがね、どこかの支庁にお邪魔をして私自身も地域のガイアナイトに参加をしたいと考えていたのでございますが、いろいろ見せていただいたところ、十勝かな、草の根の市民運動として取り組んでいただいている十勝のイベント、これに参加をさせていただくために当日午後から現地に行くことを考えているところでございます。富良野では倉本聰さんがイベントを開催しますし、それぞれの地域が工夫を凝らした取り組みになっております。また先般、留萌の「FMもえる」がインタビューに来られました。これにも参加をさせていただきましたし、いろんな形で私どもも参加をさせていただきたいと思っております。
 

記者からの質問

(朝日新聞)
 手帳の聴覚障害の件ですが、数年前から道の方で把握していたということなのですが、全く対応を取らずに現在の状況になっている。数百人までも。こういう状況をどうお考えかということと、道の責任についてお聞きしたいのですが。

(知事)
 御社の今日の新聞ですか。スクラップで拝見させていただきました。記事によれば、直接赤平市の職員さんが道庁に出向いて来て、どうですかというご相談を受けていたにも関わらず、私ども職員が的確に対応していなかったというふうな記事だと理解をしております。
 事実の確認を今させているところでございますが、もしこれが事実だとすれば、やはり我々道のしっかりとした対応というのが前提でこういう制度になっておりますので、我々として反省しなければならないことも多々あろうかと思っております。
 過去について反省の上に立って、将来的にこういうことにならないように既定のマニュアルの見直しをしっかりとやっていかなければならないと思います。
 併せて、この聴覚障害の手帳の問題については、全道でたくさん出てきておりまして、そのことについての対処についても、今市町村あるいは国ともいろいろ連絡を取りながら、しっかりとした対処をしていかなければならない。これは、道議会でもご説明を申し上げたところでございます。

(NHK)
 先ほどの質問と重なりますけれども、今確認中ということですが全体はわからないにしても、一部そういったことがあったというのはもう確認できているのでしょうか。

(知事)
 私はまだ報告は受けていません。
  芦別とのやりとりは、道議会で担当部長から答弁をさせていただいたのですが、一般的な市町村の皆様との意見交換の場でそういう質疑があったということの記録はあるようでありますが、その後の具体的な対応については記憶にないということでございます。やはりこういうことの対処については、市町村と我々道とがしっかり連携をしながらやっていかなければならない事案の中で、こういうことが起こってきているということは大変残念であり、改善をスピーディーに図っていかなければと思っております。

(朝日新聞)
 重ねて質問ですが、金額ベースでいうと、どの程度というふうに考えていらっしゃいますか。

(知事)
 それはわかりません。

(HBC)
 サミット局長や農政部の飲食問題で道の規則、基準が厳しすぎるのではないかという声もあるようですが、見直しの検討はお考えでしょうか。

(知事)
 見直しの前に農業開発公社の件についても道議会で明確に申し上げましたが、今月中になんとしても詳細の把握をして、処分までしなければならないと思っております。それを大前提としての話ですが、確かに一部道議会の中で今の道の倫理条例が厳しすぎて、道職員が関係諸方面からいろんな情報を入手することに阻害あるいは仕事を円滑にするための一つの障害になっているのではないかというご指摘もあるのは承知いたしております。しかし、まずは、今、申し上げましたとおりルールはルールでありますので、それに沿ったしっかりとした対処をした上で、国の動向あるいは他県の倫理条例なども踏まえた上で検討しなければならないタイミングもそのうちは来るかもしれません。ただ、今段階では、まずは生じている問題について厳正に対処する、処分を含めて行うということが大事だと思っております。

(十勝毎日新聞)
 ガイアナイトですが、帯広に行かれるのは何か理由があるのでしょうか。

(知事)
 先ほど申し上げましたとおり、草の根レベルで大変盛り上がりがあり、パレードもするということで、私も参加をして、ガイアナイトの趣旨について十勝の皆様方に私からもメッセージを発信しますし、皆様方にぜひご理解をいただきたいという思いで帯広に参ります。18時からパレード、19時20分から前夜祭、ガイアナイト等々行われる予定です。私も楽しみにしております。


 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top