知事定例記者会見
・日時/平成20年6月28日(土)5:16~5:30
・場所/議会知事室前
・記者数/31名(テレビカメラ5台)
会見項目
知事からの話題
1 平成20年第2回定例会の閉会にあたって
記者からの質問
1~6 支庁制度改革について
知事からの話題
平成20年第2回定例会の閉会にあたって
おはようございます。ご苦労様でございます。私からは1点だけであります。
今日、第2回定例会が会期を1日延長する形で終了いたしました。今回は、財政問題、医療問題、サミットの関連、そして最大のテーマでございました支庁制度改革についても、さまざまな議論が展開をしたところであります。
提出申し上げた補正予算も含めて、それぞれ採択いただいたところでございまして、私としては、そういったことで一つの節目になりますので、支庁制度改革につきましては、これからさらに、道民の皆様方のためになる改革をするべく、努力を重ねていかなければならないと思っております。
議会答弁の中で、支庁制度再編の改革の第一歩を歩ませていただきたいということを何回も申し上げたわけでありますが、今日こうやって採択いただいたということは、この大きな改革を進める第一歩の中のさらに第一歩ではないかとこのように思っております。
議会の中でお約束申し上げました、4団体の皆様方との協議の場、それから4つの地域の方々との関係、それから、振興のための条例制定などさまざまな課題をこれから一歩一歩進めていく必要があろうかと思っております。
こういったことの改革の第一歩がはじまった第2回定例会であったと思います。
記者からの質問
(NHK)
支庁制度改革なんですけれども、知事は理解を求めていくという4団体、振興局となる地域を含めて条例等々とおっしゃっているんですけれども、それ以上に反発が強くて、どのように理解を求めていくのか。特に説明が足りなかったところがいろいろあるんですが、どのようにやっていくのか、もう少し踏み込んだ形があるのかお聞かせください。
(知事)
4団体の皆様もそれぞれ若干ずつの温度差があるというのは、個別にお会いをさせていただいている中でも感じているところでございます。まずは皆様方と共通のテーブルについてお話し合いをはじめていくということからスタートをしていかなければならないと思っております。それから4つの市と町については、サミットということもあるんですが、できる限り早く時間を見つけて私自身お邪魔をして、まずは対話をはじめるところからはじめていかなければならないと思っているところでございます。
そういう形で一つ一つ解きほぐしながら、この改革をよりよいものになるように努力をしていきたいと思っております。
(北海道新聞)
2点伺います。現時点で支庁制度改革は道民の理解は得られたというお考えなのか、それともまだ不十分だというお考えなのかというのが1点と、もう一つ、議会で出ていました地域振興支援条例と新しい自治の形づくり条例という2つの条例は次の3定での成立を目指すと考えてよろしいのでしょうか。
(知事)
1つ目、道民の理解が得られたかということでございます。例えば御社の1週間くらい前でしたか、世論調査の中でもアンケート調査ではありますが、その8割の方々が行政改革はしっかりやらないといけないという意思をお示しになっておられるわけであります。これは、これまでもいろんな調査ものの中で、やはり私の姿勢として行革をしっかりやるべしということを多くの道民の方々が認めているというのは私自身そのような認識があるわけであります。そしてそういった中で、今日こうやって採択をいただいた支庁制度再編のやり方というものについて、なかなか十分に道民の方々に、これが限られた人員の中での最適のやり方であるということについて十分にまだご理解が得られていない部分があろうかと思いますので、しっかりさらなるご説明をしていかなければならないと思っております。
それから、条例2つについての今後でありますが、振興のための条例、これは当然再編の条例と同時の施行ということを想定しつつ考えていかなければならないものだと思っております。それからもう一つの自治の形づくりに関する条例。これはやはり道民の皆様方、これは市町村の方々も含めてでありますが、道民の皆様方のご意見をどういう形でお伺いをしていくかという大きな枠組みの話でもありますので、いろいろな意見の聴取、あるいは道議会議論を積み重ねる、そういったことも必要かと思っているところであります。いずれにしましても、もともと道議会でそういったことのご提案もあった2つの条例でもございますので、これから道議会での議論も積み重ねながら、そして道民の皆様方のご意見もお伺いしながら、我々として中身を固め、またしかるべきタイミングでご提案をしていきたいと考えております。
(STV)
100年続いてきた支庁制度を変えることになりましたけれども、その辺の感慨というか、お気持ちをお伺いできるでしょうか。
(知事)
これは、道議会の答弁でも申しましたとおり、約100年前から今の14支庁の形が北海道の中で根付いてきたわけであります。
その意味での感慨があるかというご質問でございますが、もちろん、過去を振り返ってそのことについて思いをいたすということは重要なことだと思います。
ただ私たちは、そういった形で過去を振り返っているばかりでなく、常に将来に向けて、我々のこれからの21世紀の北海道をどういうふうにしていくべきかという発想を持って、前に進んで行かざるを得ないと思うわけであります。
日本国の中で、北海道の歴史は比較的浅いということであります。最近の市町村合併など全国の状況を見ますと、千年前からの由緒ある、例えば市町村の名前を無くしたなど、いろいろなお話が全国的に見ればあるわけでありまして、そういった皆様方の思いも、たぶん私が今申し上げたことと同じだと思うのですね。過去に思いをいたしながら、常に前に向けて一歩一歩進んでいくとそういった意味で。今回の支庁制度改革というのは、これも今回の議会答弁の中で申しましたけれども、21世紀のこれからの生き残りをかけた北海道の改革であると位置づけをさせていただき、そのことについて道民の皆様方の幅広いご理解を求めていきたいとこのように思っております。
(uhb)
2点お伺いしたいのですが、今日の議会は高橋道政になって初の深夜議会ということですが、その感想と、支庁制度改革案については今後国会のほうで公職選挙法の審議というところと関連してくると思うのですが、今後の見通しなどについてお伺いします。
(知事)
深夜議会は、朝明けましたのは初めてですけれども、ただ、ベテランの道議会議員の皆様方と話をしておりますと、こういった議会というのは、道議会においてもかつてよくあったということでございますので、そういうことかな、と思っております。
今後の道議会議員の皆様方の選挙区との調整ということにつきましては、国会議員の皆様方のご理解を更に進めるということと、総務省の皆さん方との調整を最終的なものに持っていくと、などなどやっていかなければならないことが、多々あるわけですが、私といたしましては、来年度からの改革のスタートに向けて最大限の努力をしてまいりたいと、こういうふうに思っております。
(HBC)
先程、冒頭で知事が今回の改革の第一歩とおっしゃっておりましたけれども、今後、総合振興局に裁量とか財源とかどうやって変えて行かれるか、第二歩、第三歩どのように進められていくのか、イメージをお伺いできますでしょうか。
(知事)
今まで14だったものを、より広域的な9の地域に分ける形で、より広域的な地域政策の視点というものを重視していくということを、この改革の1つの主眼として申し上げてきたわけであります。加えてやはりそれぞれの地域ごとの産業のありよう、あるいは住民生活に対する行政のありようなど、やはり多様であるということを改めて認識し、それぞれの総合振興局長に、それぞれの総合振興局エリアの中の産業経済、あるいは住民生活の実態に合うような形での組織編成の裁量権というものを与えるということは、これは道議会議論の中、あるいは我々がお示ししている「新しい支庁の姿」の中でもお示ししているところでございますので、これは地域地域個別具体的に今申し上げる必要はないかと思いますけれども、それぞれの地域の対応に合う形で、組織を弾力的に編成していく、こういったことをまずは手始めとして、それぞれの地域に合った広域的な地域政策展開ができるような、そういった新しい支庁にしていきたいと、私は思っております。
(北海道新聞)
今日の委員会の中で、議員とのやりとりというより、傍聴席からかなり激しいやじがあって退席される時もありましたけれども、どのように聞いてらっしゃったのか。お聞かせください。
(知事)
やじというのは、議会の花だと言われているそうであります。本会議場でもいろんな形でやじが飛ぶわけでありますが、私自身は、そういった中で、やっぱり、ご質問に対して真摯にお答えするということが何より重要だと思っておりますので、その意味では、やじがいろいろあったわけでありますけれども、必ずしも十分に私自身聞こえたわけではありませんけれども、ただ、皆様方の厳しい激しいお気持ちというのが傍聴された方から出ていたということは認識をいたしましたので、そういった方々の思いというものに対して、これからしっかり答えていくということをやっていかなければならないと思いました。
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