知事定例記者会見記録(平成21年7月17日)

知事定例記者会見

・日時/平成21年7月17日(金) 14:00~14:08  
・場所/記者会見室
・記者数/16名(テレビカメラ2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 「大雪山系で発生した遭難事故」について
2 夏の交通安全運動について 

記者からの質問

1 ツアー登山の安全対策徹底に向けた通知について
2 全国知事会における特定政党への支持見送りについて 

知事からの話題

 

「大雪山系で発生した遭難事故」について

 一つ目は大雪山系で発生した遭難事故についてでございます。ご案内のとおり昨日の7月16日、上川管内の美瑛岳、それから十勝管内のトムラウシ山において、それぞれで登山中の、全体として3つのパーティー25人の方が悪天候で下山ができず救助を求めてこられたところでございます。
 道警、消防、自衛隊などが救助にあたったわけでありますが、残念ながら10名もの方がお亡くなりになったということでありまして、心からお悔やみを申し上げる次第であります。
 これだけ一時期に観光客の方の大規模な死亡事例が出たというのは、なかなか例のないことだと、本当に残念に思っているところでございます。
 道民の方ならご存知だと思うのですが、道内の山というのは、夏でも気象の変化というものが大変激しいわけでありまして、2,000メートル級の山でも本州の3,000メートル級に相当し、本州の夏山と同じような感覚で訪れることは大変危険でございまして、十分な装備と体力を必要としているということを、マスコミの皆様方からも周知願えればと思っているところでございます。
 そうは言いましても私ども北海道は観光立県でもございます。エージェントの方々、プロの方々にあらためて周知をしていく必要があろうかと思っているところでございまして、今回の遭難事故についてのさまざまな事実関係が明らかになった段階で、ツアー業者の方々に対して、ツアー登山を実施する際の安全対策の徹底について通知をさせていただきたいと思っております。
 なお、ご参考までに申し上げますと、平成14年、この時も事故が多発した時だったというふうに聞いておりますが、この時以来の安全対策の徹底についての通知を、私どもとして考えているところでございます。

夏の交通安全運動について

[配布資料:夏の交通安全運動

  二つ目は夏の交通安全運動についてであります。ここにもポスターを掲示させていただいておりますが、本日17日から26日まで、子どもや自転車の事故防止等を重点項目とした夏の交通安全運動が展開されることとなっております。
 本格的な夏のレジャーシーズンを迎え、夏休みにも入ります。車を利用する機会が増えるわけでありますが、今週月曜日の13日には栗山町で一度に3名の方が亡くなられるという事故、それから昨日の16日には豊浦町でも2人の方が亡くなられるという痛ましい事故が発生しているところであり、道民の方々にはくれぐれも安全運転に心がけていただき、悲惨な交通事故の防止に努めていただきたいと思っております。このことにつきましても、マスコミの皆様方を通じ道民の方々に対するお声がけをよろしくお願いいたします。

記者からの質問

(NHK)
 先ほどのトムラウシの話なんですけれども、安全対策の徹底についての通知というものなんですけど、今後するということだとは思うんですけど、だいたいどういった内容のもので、どういった方々を対象に、今の段階で言えることがあればお願いします。

(知事)
 もちろん今回の事故についてのさまざまな事実関係が明らかになった上での総括ということになろうかと思いますが、内容の一つとしては、先ほどご報告の中で申し上げたとおり、道内の気候というのは本州の気候とは違うというようなこと、道内で2,000メートル級の山が本州でいえば3,000メートル級以上に相当するというようなことなど、気象面についての注意喚起ということが中心になろうと思いますし、そういったことを踏まえての装備面の重視ということも含まれることになろうかと思います。
 ちなみに平成14年の時にも、そのようなことを中心に書かせていただいた経緯があり、あらためて今回の事故の総括をした上で、文面を精査してまいりたいと考えております。
 また、対象といたしましては先ほど申しましたとおり、道内外のツアーを企画され、そして実行される業者の方々を中心にということになろうかと思います。


(共同)
 話が変わりまして、先だっての全国知事会なのですが、ここで次の選挙で特定の政党の支持を見送る決定をされたわけですけれども、その際に高橋知事がご自身の立場ですとか考えなどをもし表明されていらっしゃいましたら、あらためてご説明願えませんでしょうか。

(知事)
 私は実はそこの部分の議論につきましては、次の日のアイヌの関係の根回し等もありまして、部長にバトンタッチをいたした経緯があります。
 ただ私のこの政党支持の問題の立場というのは、前にご質問がなくお答えをしていないかと思いますけれども、私個人として政党支持を明確にする立場にはないと、そのように思っておりますし、また知事会としてそういったことはすべきではないのではないかというような立場でございます。
 理由は、後で部長から報告を受けました知事会におけるいろいろな知事さん方の意見と相通じる部分もあるわけですが、やはり、分権も重要でありますが、それ以外にも我々はさまざまな政策課題というものを国と地方、それぞれの役割分担の下に、やっているわけでありまして、そういったいろいろな項目について、包括的に評価をするということが可能かどうかということ、あるいはやるべきかどうかということ、そこは私はやはり相当慎重に考える立場であります。
 部長の報告によれば、知事会の場でご発言をいただいた方々も概ね同じような考えの方が多かったというふうに理解をいたしております。
 
 


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