知事定例記者会見記録(平成22年4月16日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年4月16日(金) 14:00~14:18  
・場所/記者会見室
・記者数/30名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 「第15回日ロ知事会議」の出席について 

記者からの質問

1 任期4年目を迎えるにあたって
2  来春の知事選について
3 来春の知事選について
4 日ロ知事会議での発言について

知事からの話題

 

「第15回日ロ知事会議」の出席について

[資料:日ロ知事会議出席状況] 
私から1点ご報告を申し上げます。
 「第15回日ロ知事会議」への出席についてでございます。日ロ知事会議というのは、これまで結構な回数の開催があったようでありますが、ずっと空白期間があった後、去年の5月に、プーチン首相が来日された際にロシアの知事さん方が一緒に東京に来られまして、久方ぶりに「日ロ知事意見交換会」が開催されました。
 その際に、これを機会に「日ロ知事会議」を再開しようということになりまして、今年、モスクワ市において開催することが決定されたところであります。
 そして今回、「日ロ知事会議」がこのゴールデンウィークの5月2日にモスクワにおいて全国知事会主催で開催されることとなり、その出席のため、私もモスクワと極東のウラジオストクに行くことにいたしました。配付資料に出席者等がございます。
 まだ詳細が詰まっていないところもありますが、5月2日にモスクワで会議が開催され、日本とロシアの地域間交流をテーマとしての意見交換を行い、その後、ウラジオストクへ移って、地元の方々との意見交換ということになっているところで、私といたしましては、北海道の知事として発言をさせていただきたいと思っております。

記者からの質問

(北海道新聞)
 ちょっと気が早いですが、23日で知事任期4年目を迎えるわけですが、この3年を踏まえつつ、最後の1年をどういう姿勢で臨まれるのかという点が一つ。もう一つは、来春の知事選に関してですけれども、現時点でどのような決断をされているのかということ。その2点、よろしくお願いします。

(知事)
 早いもので二期目も3年ほぼ終わりまして、一期目と加えますと7年間北海道知事の仕事をやらせていただいたところでありまして、あっという間だったという想いと、日々大変だったという想いの二つが私の率直な感想でございます。
 一期目と同じでありますが、二期目も道民の皆様方にとって何が重要なのか、何が必要なのか、そして北海道の将来、北海道の活性化のために何が必要なのか重要なのかということを、常に視点の中心に据えてさまざまな事象に対処し、また将来に向けて政策を展開してきたと思っています。
 一期目もいろいろありましたけれども、二期目の3年間に限って言えば、まずはやはりG8サミットの誘致と成功。政府主催の会議ではありますが、北海道の発信ができたという思いがございます。考えてみると、私の気持ちの中では、最初はあまり誘致に熱心ではなかった部分もあったのですが、お引き受けしてよかったと思っております。そしてこのG8サミットをはじめとする国際会議の誘致の実現ということが少しずつ進んできている中で、世界に対する北海道の発信が少しできてきたかなという思いはあります。政権が変わってからは、APECの貿易担当大臣会合、それから時系列的にはこちらの方が先ですが、日中韓三カ国環境担当大臣会合の開催に向けて、国際会議の誘致・開催ということも通じて世界への情報発信ができていると思います。
 それから、ちょうどG8サミットが終わった直後に例の世界同時不況ということになりまして、元々地盤が弱かった北海道経済は大変厳しい状況になったわけであります。そういった中で、国の政策を活用しながら、道内の景気雇用対策にも機を逸することなく、この場でも何回も繰り返し申しましたが、議会の臨時会の開催もお願いするなども含めて、逐次、対策を打ってきました。昨日の日銀さんの支店長会議の結果を報道で拝見しましたが、ようやく道内の景気も持ち直しの動きに広がりが見られるようになってきたそうですので、公共事業の支えも引き続きやっていきたいという思いの中で、現政権が「コンクリートから人へ」という方針ですので、私どもとしても、やはり設備投資の面でも、個人消費の面でも、住宅投資の面でも、民間経済が中心となった経済の持ち直しの動きが広がるような取組というものを、雇用の下支えを含めて二期目、ここ1~2年、しっかりやってきたというふうに思います。
 それから、医療ですね。これは一期目より二期目の方が厳しくなったと思っております。例の臨床研修制度のスタートが大きなきっかけでありましたけれども、医師不足ということが全道各地でおこっております。そしていまだに地域の要請に十分にお応えできていない点は大変残念ですけども、三医育大学、関係首長、医療関係の皆さんに入っていただく北海道医療対策協議会というものを、全国の中でもいち早く立ち上げまして、さまざまな調整をさせていただく試みや、あるいはこれは道州制特区推進法も活用した、札幌医科大学の定員の自由化など、要するにお医者さんを増やしていかなければならないということ。これは国の仕事といえば国の仕事ですが、我々としてもできることをやっていく。また、救急医療の面では昨年ドクターヘリを一度に二機導入させていただくなど、限られた財源ではありますが、この危機的な医療の状況に対処するためいろいろな施策をやってきたと思います。
 それから、新幹線。これは一期目に新幹線の着工が決まりまして、今は関係の皆様方、経済界、そして沿線自治体の方々、札幌市長さん他大変ご熱心であります皆様方とともに、北海道新幹線の札幌延伸ということも一生懸命やっております。
 また、3月には新千歳空港の国際線ターミナルが完成いたしました。私どもも応分の負担もいたしましたが、このことも長年にわたる私どもから国への要請が一つ結実したことでございますし、また併せて、隣にございます千歳自衛隊基地との関係で懸案になっておりました、旅客便の乗り入れ制限の緩和ということも進んでいるわけでありまして、こういった本道発展のために不可欠なインフラの着実な整備ということも、一歩一歩進めてきたと思います。
 もちろん反省しなければならないことも多々あるのも当然でありますが、これからも道民の皆様方のいろいろなご批判の声に謙虚に耳を傾けながら、私どもとしてやらなければならないこととやるべきと思うことを、しっかりと進めてまいりたいと思っております。
 そして、今年9月には上海万博に行くことを以前もこの場で申し上げましたが、やはりアジアが世界の成長の拠点であるという認識を持っているところでございまして、アジアを中心とした北海道ブランドの認知が、おかげさまをもちまして結構高まっていると思っておりますので、これをさらに高めて、北海道の活性化につなげるということを進めてまいりたいと思っております。
 次期知事選については、まだ任期の四分の一が残っている中で、その先をどうということまで気持ちが至っておりません。申し訳ありません。


(朝日新聞) 
 今の知事選の関係で2点お伺いします。
 知事、先ほどのご質問で道政の実績と今後に対して、実績を中心にお話されたわけですが、今お話を聞いているとですね、今のところ来年の任期満了日以降に道政を投げ出す考えはないんじゃないかというふうに聞こえるわけですが、あらためて知事の決意を伺いたいのと、その知事選に出るか出ないかという判断ですね、決め手というのは、どのあたりに置くのか、例えばご自身が決めるのか、道民の気運の高まりというものを判断材料に使うのかどうか、その点について伺います。

(知事)
 一つ目ですが、結論的には日々与えられている仕事を、そして私自身が将来の北海道のために必要だと思うことを、とにかく一生懸命やっていくことに尽きるかと思いますが、例えば財政再建ということ、これは単年度だけでできる仕事ではありませんので、やはりある程度の長期的な視野を持って進めなければならないことをはじめとして、もちろん来年の4月以降やらなければならない仕事も道政としてはあると思います。しかし、先ほどのお答えと重なってしまいますが、私自身今段階、その先に向けて思いを及ばせているわけではございません。
 それで、その判断のポイントは何か。難しい質問ですね。私自身はこの北海道は大好きでありますし、主人や子どもといった家族と同等あるいはそれ以上に好きかなと思っております。これは一方的な気持ちだけではどうしようもないので、やはり道民の皆様がどういった道政のトップを求めておられるかということが重要なポイントであるというのも事実でございます。そういったことを両にらみしながら、これからの日々の行政をやっていくということかなと思っております。


(NHK)
 先ほどの知事からのお話で日ロの会議にご出席の関係ですけれども、北海道知事として発言してまいりたいというお話だったんですが、どのようなことを知事個人としてはお話するのかというのを。

(知事)
 テーマとして挙げられておりますのは、先ほど申しました日本とロシアの地域間交流ということでございますので、そういう観点から私どもとしては隣接のサハリン州と10年以上の友好提携の関係を持っておりまして、相互に知事が訪問し合いながら行政レベルの意見交換もやっておりますし、また幅広い層の方々との人的な交流もやっております。
 また、経済面で言いますと、建設業界の方々、あるいは北海道銀行さんが向こうに進出もしておられますし、いろいろな意味での深化というのが進んでいるかなと思っております。
 また、私自身も訪問させていただいた経緯があります極東、沿海地方あるいはハバロフスク地方とも提携の枠組みがございますので、そういった極東の隣接する地域との交流を私どもとして進めてきて、今後はこのようにしたいということは当然あろうかと思います。
 また、北方領土問題については、その解決をこの地域を含む行政区を持っている知事として確実に進めていかなければならないということも発言をしなければならないと思っているところです。
 併せて、これは会議の場かあるいは周辺の場か、まだ私自身詳細な日程の中で判断はしておりませんが、私どもはお隣同士の地域との交流が重要であることは当然なのでありますが、広いロシアでございますので、北海道というものを、首都であるモスクワの方々にもっともっとアピールをしていく必要があろうと。そのことが、領土問題の解決にも繋がってくるのではないかという強い思いも持っているところでございまして、今回は下見程度になろうかと思いますが、モスクワ市民の方々に対する北海道のPRのあり方、方向性、あるいはその中でこの領土問題の解決がやはり両国の発展のために重要なんだというアピールを、もちろん鳩山政権も政権挙げてやるということを言っておられて大変心強いわけでありますが、我々地域としても、何がモスクワへの働きかけとしてできるか、このあたりを探ってまいりたいと思っております。
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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