知事定例記者会見記録(平成22年9月14日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年9月14日(火) 16:00~16:16  
・場所/議会知事室前
・記者数/24名(テレビカメラ2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第3回定例会の開会にあたって
2 秋の全国交通安全運動について

記者からの質問

1 民主党代表選挙結果について(菅総理への期待など)
2 民主党代表選挙結果について(国の経済対策の早期実施)
3 民主党代表選挙結果について(地域主権に関する要望)
4 民主党代表選挙結果について(党員サポーター票)
5 ホッカイドウ競馬の存廃の判断について

知事からの話題

 

平成22年第3回定例会の開会にあたって

 今、私もテレビで見ていましたが、民主党の代表選挙が終わって、菅総理続投ということのようでございますが、私からのご報告は2点でございます。
 一つ目ですが、今日、平成22年第3回北海道議会定例会が開会いたしました。そして冒頭先議(他の議案より先に審議すること)をいただきまして、景気対策にかかる投資単独事業、それから局地的大雨、これは8月の上旬くらいまでの分の災害復旧事業などの緊急措置分としてトータルで約108億円、投資単独事業は63億円でございますが、この予算の議決をいただいたところです。
 また、これ以外につきまして、本定例会では、若年者等の公共職業訓練や社会・福祉施設、あるいは小規模特別養護老人ホームのスプリンクラー等の整備など、道民の皆様方の安全・安心な暮らしの確保に向けた補正予算を提案させていただいているところです。
 代表質問は17日の金曜日から始まります。一部持ち直しの動きがあるものの、依然として厳しい状況が続く経済・雇用対策、あるいはHAC(北海道エアシステム)、新幹線問題など交通行政にかかる諸課題への対応、それから今日の議会の冒頭で陳謝させていただきました8月中旬以降の防災対策、防災体制のありようや危機管理体制、それから一次産業の振興対策など、さまざまな分野での質疑が展開されると思っているところでございまして、道議会の皆様方と真摯かつ活発な議論を積み重ねてまいりたいと考えています。

秋の全国交通安全運動について

[資料:交通事故概況等について
 もう一つは、秋の全国交通安全運動についてであります。9月21日から30日までの10日間、秋の全国交通安全運動が展開されるところであります。
 今年の道内の交通死亡事故発生状況は、13日現在でみますと132名となっておりまして、昨年に比べて9名減っているところでございますが、依然多くの方々が亡くなられていることは大変残念な状況だと思っております。これから本格的な秋の観光・行楽シーズンで、また、農水産物の収穫期に伴う交通繁忙期も迎えるわけで、夕暮れ時間も早まってまいります。いろいろな意味で交通事故、死亡事故が多発する傾向があるときでもございますので、道民の皆様方には、くれぐれも安全運転に心掛けていただき、悲惨な交通事故の防止に努めていただきたいと、マスコミの方々にも道民の方々へのお声かけを何卒よろしくお願いしたいと思う次第です。
 21日の昼、かでる2・7におきまして「2010交通安全道民総決起大会」を行うことにしており、私も道議会の都合がつく限り参加をさせていただきたいと思っているところでございます。
 私からは、以上です。

記者からの質問

(uhb)
 知事も先ほど触れられた菅総理続投の率直なご感想と、今この北海道の現状を踏まえて続投する菅首相に期待される、望まれる政策についてお話しいただけますでしょうか。

(知事)
 私も本日の議会が終わりましてから、打合せの合い間や資料を見ながら、テレビを見ておりましたが、党員サポーター票では相当の差がついておりまして、地方議会の方々の票、それから国会議員の方々の票と、全ての分野で菅総理が勝たれた結果として、菅総理が再選を果たしたと理解をしております。
 菅さんは、既に総理としてさまざまな政策を出しておられまして、つい最近も閣議決定という形でこれからの経済対策についても3ステップを経て実施していくという方向性も出しておられたところであり、私どもとしては、小沢さんが総理になられた場合にはまた練り直しということもあろうかなと思っていたわけですが、既に出ております閣議決定の方向性に沿う形でやっていただけるのかなと期待をしているところです。
 とりわけ、菅総理は選挙戦の中でも雇用対策ということを大変重要視しているということを言っておられました。その具体的なアクションプランとして、まさにこの3段階の、まず予備費を使って、次は補正予算も念頭に置きながら、そして来年度予算と、そういった形で具体的な展開の方途も見えてまいりましたので、私どもも大いに期待しつつ国の動きを情報収集しながら道としての準備をしていきたいと思う次第であります。
 また、菅政権の下で新成長戦略についても方向性を出しておられます。これの前倒し実施をぜひしていただきたいということは、私ども前から申し上げているところでございますが、道が提案を申し上げております北海道モデル、この具体化ということが、まさにこの国全体の新成長戦略の実現にも資するものと私ども前から思っているところでございますので、国の新成長戦略の前倒し実施をさらに求めると同時に、それに沿う形で我々自身も北海道モデルの実現、さらなる推進、そういったことを頑張っていきたいと、このように今回の菅総理の続投ということに際して思っているところです。


(北海道新聞)
 今の関連なんですけれども、今回、知事、補正予算の中に道単の公共事業という形で経済対策を打たれました。これは道内の建設業者に対する秋枯れの対策でもあるのかなと思うのですけれども、国のほうの経済対策というのは、今日、再選されて新しい内閣が決まって実施となると、遅れる可能性もあると思うのですけれども、その辺の早期実施という点では、知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 国のほうの公共事業ですか。

(北海道新聞)
 国のほうの経済対策の早期実施という点については、知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 小沢候補が大型の補正ということを強調しておられましたが、前のご質問にお答え申し上げたとおり、菅総理の下で既に閣議決定をしておられるこれからの経済対策がございますので、それを見守っていきたいと思うわけであります。
 私どもも投資単独事業を急いで議会に提案させていただき、かつ先議までしていただきましたのは、これは議会の答弁でも申しましたけれども、やはり冬季というのは工事執行が道内の場合にはなかなか難しいという中で、早く議会に提案をし、そして早く執行するために先議をしていただいたということでございますので、この投資単独事業、これは国の予算の減少というものを十分にカバーするだけの力強いものは無理でございますけれども、ただ、道民の方々の安全安心を支えるための工事をすること、そしてそれがひいては地域の景気あるいは雇用の下支えになるのではないかということで提案させていただいたところでございまして、国に対しては、菅総理が小沢候補との関係において、若干それほど目立った主張はしておられなかったこの公共事業の積み増し等の補正対応ということについても、しっかり私どもの声を上げていきたいとこのように思っております。


(読売新聞)
 先の記者会見で高橋知事から菅代表について、地域主権の対策についてちょっと不勉強じゃないかというご指摘があったのですけれども、あらためて今日代表に再選されたということを受けて、そういった地域主権に関して望まれることというのを教えていただければと思うのですが。

(知事)
 大変短時間の中で、候補としてのいろいろな公約をまとめられる中でのちょっとしたミスだったのではないかと思いますので、それ自身は私はそれほど問題だと思っているわけではないのですが、むしろ再選をされた総理のお立場で、地域からの切実な声であるこの地域主権の推進ということをこれからしっかりとあらためて考えていただきたいと強く要望したいと思うわけです。
 今年度の交付税は、我々地方から見ると一安心の額でありました。これは、思い起こせば、当時の鳩山総理、そして小沢幹事長のコンビネーションの中で、原口総務大臣が大変に頑張っていただいて実現したものでありますので、今回新たな枠組みに、党もそれから閣僚メンバーもこれからかもしれませんけれども、新たなメンバーの下で、来年度に向けて今年度ご配慮いただいたのと同じような交付税の確保を含めて、一括交付金の話、権限移譲の話、いろいろございますが、しっかりとした地域主権推進、このことを菅再選内閣にも心から期待をするものです。


(共同通信)
 先ほど知事が、代表選の関係なんですけれども、党員サポーター票で相当な差が付きましたね、というような言葉もあったと思うんですけれど、確かに約200票くらい、そこだけで差が付いたんですけれでも、その差について知事はその背景みたいなものをどうとらえていらっしゃるのか、お考えがあれば。

(知事)
 これも報道の範囲以上の情報は私はないわけでありますけれども、ちまたで言われておりました、検察審査会がどのように今後展開するのかということなど含めて、政治とカネということに対する国民一般、道民一般の関心が高く、そのことをやはり民主党さんの党員・サポーターの方々も感度良く感じられたということも大きいのかなと思いますが、実際のところはもっと複雑ないろいろな事情があるのでしょうが、私自身はそれ以上はよくわからないです。


(NHK)
 代表選とはまた別なんですが、道営競馬について1点お伺いしたかったのですが、先日、委員会で意見が出されていましたけれども、10月に馬のセールがあるということを考えるとですね、来年度も存続させるかどうかという判断が近づいていると思うんですけれども、知事としては存廃の判断というのは例えば今議会中にある程度示さなければならないとお考えなんでしょうか。そのあたりの所見をお伺いできればと思います。

(知事)
 なかなか難しい問題です。今ご指摘いただきましたが、先日行われた北海道地方競馬運営委員会の中でも、競馬運営について売り上げの増大に向けての努力、あるいはコスト削減の努力などを評価していただいたところでありまして、改革ビジョン(北海道競馬改革ビジョン)で書かれた収支均衡という目標の達成に向けて努力が進んでいるというふうに前向きな評価をいただいたという報告を農政部長からも受けており、大変うれしく思っているところです。一方で、今おっしゃられた馬のセールが始まる。だから早めに決めてくださいという話が日高管内の首長さん方からも、何回も、日高のほうにまいりましたときもご要請がございましたし、また先般、首長さん方が揃って私のところに申し入れがあったのも事実でございます。そういった中で、私どもとしては、今年の私どもの道内の本場の事業も11月までございますし、それから場外・他競馬場のものの発売も含めていろいろやっているわけでございますし、また加えて、今さらなる道営競馬事業全体としての売り上げ増大に向けて、いろいろな水面下の努力もさせていただいておりますので、そういったことを総合的に見極めながら、私としてもできる限り早く存廃についての方向性を出してまいりたい、このように考えているところです。
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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