知事定例記者会見記録(平成22年10月8日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年10月8日(金) 19:40~20:11  
・場所/議会記者室
・記者数/21名(テレビカメラ2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第3回定例会の閉会にあたって
2 「平成22年度緊急総合対策」について 

記者からの質問

1 道政運営に対する評価について
2 「8月23日からの大雨被害」に係る職員の処分について
3 国際バルク戦略港湾について
4 北海道エアシステム(HAC)について
5 駒澤大学附属岩見沢高等学校の生徒募集停止について
6 衆議院議員補欠選挙について
7 民主党北海道への要請について
8 ホッカイドウ競馬(ビジョンの策定)について
9 ホッカイドウ競馬(これまでの評価と今後の期待等)について

 

知事からの話題

 

平成22年第3回定例会の閉会にあたって

 それでは、私から2点、お話をさせていただきます。
 一つは、今日をもちまして、平成22年第3回北海道議会定例会が終了しました。これは二つ目の話題でも申しますが、冒頭に補正予算のご提案を申し上げ、先議(先に審議すること)していただき、また、今日は最終日にあらためての追加的な補正予算のご提案を申し上げ、これもご理解をいただいたということで、本格的な経済・雇用対策を年度内に取り組んでいこうという決意を新たにしているところです。
 加えて、HAC(北海道エアシステム)をはじめとする交通行政に係る諸課題、防災対策、危機管理対策、地域医療の問題などご議論いただいた。それからホッカイドウ競馬につきましては、私が存続に向けての決断ということで表明をさせていただいたわけですが、もとよりホッカイドウ競馬をめぐる環境は厳しいですが、道議会の議論の中でもお答えを申し上げましたとおり、新たなビジョンを策定して、これからさらに気を引き締めて運営を強化してまいりたいということです。
 また、加えて本日(道議会に)提案をさせていただきましたが、上川中部地方の豪雨災害に対する道職員の不手際に関連しまして、道政の責任者である私の責任を明らかにするために、給与の減額条例を提案し、ご可決をいただいたところです。
 私どもとしましては、今回の事案対応の不手際ということを重く受け止めまして、道政に対する道民の方々の信頼を回復するために、頑張っていかなければならないと考えているところです。以上が一つ目であります。

「平成22年度緊急総合対策」について

[資料:平成22年度緊急総合対策 ]
 もう一つは、今も触れさせていただきましたが、議会冒頭提案で約102億円、それから今日の最終日、追加提案で173億円、そして事業費ベースではだいたい370億円くらいを想定する規模の予算措置のご理解を議会でいただいたところでございまして、加えて市町村負担の分を加えますと事業費ベースでは若干増えるかとは思いますが、私どもとしてはご配付申し上げた資料のとおり、あるいは本日答弁で私から申し上げましたとおり、当面の経済・雇用対策ということで、「経済・雇用の基盤づくり」に向けての取組、これは基金事業を中心にして行うわけでありますが、加えて「地域の産業や暮らしを支える基盤づくり」、防災対策であるとか、あるいは成長力の強化を支えるインフラ整備であるとか、そういった柱立ての下に全庁一丸となって対策を行ってまいりたいと考えているところです。
 また、加えて今日ご提案申し上げました173億円は、国で9月24日に閣議決定した3段階の経済対策の第1ステップ、これは予備費等を活用といわれているものですが、そのうち、地方配分をはじめとする制度設計が明らかになったものについて、我々として道議会にご提案を申し上げたものですが、まだこの第1ステップの中で、例えば病院の耐震化対策とか、札幌市で発生した火災に対応するため、制度の対象とされていない介護施設におけるスプリンクラーの普及費等介護関連施設の防火安全施設整備など、地方配分をはじめとする制度設計が未定のものは国の制度が固まり次第、私どもとして道議会へ提案したいと思っております。
 今となりますと、11月下旬に開催をいただく第4回定例会が一つのターゲットかなと思っているところです。冬場、長い積雪寒冷の北海道ですので、今直ちに行おうとする275億円の道予算の部分は、今から発注すれば、雪の時期と重ならないような形での、ぎりぎり滑り込みセーフの対応が可能かと思いますが、この第4回定例会ということになりますと、なかなか北海道という特殊事情の中で、工事そのものが大変な部分も出てくるかと思いますが、スプリンクラーの設置等、屋内の対応であるとか、我々としてはできる限り冬の季節においても事業が継続できるように、最善を尽くしてまいりたいと思っております。
 また、加えて、国の第2ステップに対応する補正予算、これは国会で議論が進んでいるようであります。トータル規模が5兆円とも6兆円という話もありましたでしょうか、与野党でいろいろなご議論があろうかと思いますが、私どもも今日の議会で答弁でも申し上げましたとおり、本道経済の成長力強化の下支えとなる社会資本整備をはじめとして、国に対する働きかけを強く行ってまいりたいと考えているところです。
 そういったことを積極的に行うことによって、私どもとしては、今持ち直しの動きの中で、先行きに少し不透明感が出てきている道内の景気、経済、雇用情勢について、何とか支えてまいりたいと考えているところです。私からは以上でございます。

記者からの質問

(毎日新聞)
 先月、毎日新聞で道議の皆さんにアンケート調査を実施させていただきまして、100人中78人の議員からご回答いただいたのですけれども、その中で高橋知事の2期目の道政運営について評価を伺ったところ、100点満点でですね、平均66点で、特に民主党道民連合の道議の皆さんの点数は40点なのですけれども、同時にご意見も伺いまして、その中で支庁制度改革への批判といいますか、不満ですとか、なかなか目立った成果がないんじゃないかという批判も寄せられていたんですが、こういった評価について知事ご自身はどのように考えてますでしょうか。

(知事)
 私もこれまで2期7年半、知事を続けさせていただいておりまして、私なりに一生懸命、与えられた課題に対して全力投球をしてきたつもりではございますが、しかしそれぞれのお立場で、それぞれの考え方で、さまざまなご批判をいただくというのは当然だと思っているところです。私はむしろそうやっていろいろご批判をいただく方々のご意見を、私自身に対する声援と受け止めて、その課題にさらにどう対処していくかということで、これからも仕事に取り組んでいきたいというふうに思っているところです。

(毎日新聞)
 知事、もう一つだけ。お答えいただければで結構なのですが、知事ご自身はこれまでの任期を振り返ってですね、ご自身の道政運営を自己採点されると、100点満点で何点つけるんですか。

(知事)
 自己採点はしないことにいたしております。それはあくまで道民の皆様方に委ねるということではないかと思っております。


(読売新聞)
 上川総合振興局管内での大雨災害の処分の関係なのですけれども、自民党側の説明ですと、当初道庁側が出してきた処分案では処分が軽いということで、処分を重くするように、厳しくするように指摘をし、それに基づいて道側としても修正したと伺っております。知事としては、当初の処分の判断が妥当だったというふうにお考えでしょうか。

(知事)
 難しい質問ですね。道庁では、これまで残念ながら、職員に対しさまざまな処分をしなければならない事案に直面してたことが結構ありまして、道庁は行政機関ですので、そういった過去の処分例というものを勘案しながら、今回の事案、すなわちこの担当の管理職が出勤をしなかったなどのマニュアル違反に加えて、虚偽の報告を二度にわたってしていたなど、やはり相当に我々としても重い処分をしなければならないという判断で、過去の処分例に照らして、我々としては重い処分をしたという考えを持っているところです。自民党の会派の皆様方から、さまざまなご意見をちょうだいしたわけでありますが、私どもとしては、自民党の皆様方あるいはそれ以外にいろいろな方々のご意見も踏まえて、最終的には今日、皆様方へご説明を申し上げたような形での処分ということを決定をしたところでございまして、今回の事案に対する対処の不手際ということをあらためて反省しつつ、私自身も処分を受けたわけでありますので、今後このようなことがないようにしっかりと対処していくと、職員の意識も変えていく努力をしていかなければならないということを、あらためて思っているところです。
 また、担当管理職の、管理監督の人たちも含めての処分にも、言及しておられるのだと思いますけれども、そういったところも含めて過去の事例との比較において、今回私どもなりに重い処分にしたつもりでございまして、そのことについて今日、午後行われました総務委員会でもご理解はいただいたのかなと思っているところです。


(釧路新聞)
 国際バルク戦略港湾について伺いたいと思います。バルク港湾に、道内では釧路市と室蘭市が応募してますが、年内設定に向けて12月上旬には再プレゼンテーションを行います。昨日の建設委員会では委員のほうから、知事自らが先頭に立って中央への要請活動をするようにという要望も出されましたけれども、知事はどのように対応していきますでしょうか。

(知事)
 今日も議会が終わりまして各会派にご挨拶に回っておりましたら、釧路の議員、室蘭の議員からそういったご意向が示されたところであります。やはり国際バルク戦略港湾の指定に向けて、それぞれの地元で大変皆様方が盛り上がっているということを感じているところでございます。そういった中で、私ども道としてもこの地元の努力というものを最大限サポートしたいと思っているところでございますので、日程調整をしながら、私としてもできる限り国に対して要請していきたいと思っているところです。


(日本経済新聞)
 HACについてなんですけれども、議会の答弁等で移転費用などについてはかなり進捗しているというようなご回答だったのですけれども、札幌市が求めているJALさん以下の出資比率について、現時点で道としてはそれを札幌市さんが求める比率、JAL以下の比率で基本的に進めていこうというお考えなのでしょうか。そういった方向性での10月中の事業プラン策定をお考えなのでしょうか。

(知事)
 昨日、札幌市長さんが記者会見でこういうふうに発言されたという報道は拝見しております。ただ、私自身もバタバタしておりまして、それが事実として、どうだったかというところまでは確認するに至っていないのですが、いずれにいたしましても、今、丘珠拠点とするとすれば、当然、札幌市さんのご支援がないとあり得ない話ですので、そういうことについて出資比率以外のさまざまな点も含めて、トータルでいろいろな議論をしておりますので、それをやはり、ゆっくり、しっかり取り組んでいくということに尽きるのではないかと思っております。もちろん、このことは早く成案を得るに越したことはないわけでありますが、私どもは、JALさんとの関係では子会社化を外れるという到達点のところについては合意をしたわけでありますが、そこに至る時間的なところは、できる限り早く、年度内を目処にということにはなっておりますけれども、ただやはりそれは関係者の皆様方の、これは札幌市さんばかりではなくてそれ以外の道内の自治体、経済界の方々も含めてのご理解を得ませんと、新生HACのスタートにはならないわけでありまして、その意味では急ぎながらもゆっくりじっくり、札幌市さん含めて関係者の方々と議論を重ねていくということが、私は重要ではないかなと思っております。

(日本経済新聞)
 関連して、議会のほうでおっしゃった札幌市との面会というか、例えば、今のところスケジュールとしてはお決まりなんでしょうか。上田市長との。

(知事)
 それは、どこかのタイミングでというのは当然で、答弁でも申し上げたとおりの思いを持っております。また、前にいつかの記者会見でも申し上げたと思いますが、その思いは一切変わってません。


(uhb)
 駒大岩見沢高校がですね、来年の生徒を受け入れて、それ以降の生徒募集を停止するという話が出ていますが、そのことで知事の受け止めをお願いします。

(知事)
 今も、来年春の選抜(高校野球)を目指して秋の大会が行われておりまして、駒大岩見沢高校は強豪校でございますので、頑張って戦っているということを報道を通じて聞いているところです。
 そういった中で、募集に応じる生徒さんが少ないということが一番大きな理由のようでありますが、廃止の方向で議論が進んでいるというのは、高校野球ファンの一人としても、また道知事としても大変残念であります。
 ただ、駒澤大学としても、私立でございますので、その附属の学校の運営についても、いろいろな考慮しなければならない点も多いかと思いますし、苫小牧校は、これはしっかり頑張ってもらいたいと思っておりますし、そういった中で、大変残念なニュースではありますが、状況の推移を見守っていく以外はないのかなと思っております。


(STV)
 いよいよ来週12日に北海道5区の補欠選挙が告示されるのですけれども、知事はこれ何度も今まで質問出ていますけれども、あらためてなのですが、告示前に知事のスタンス、どちらか候補を応援されるか、あるいは中立でいかれるのか、全国的に注目されているだけに、あらためてちょっとお伺いさせていただきます。

(知事)
 この時期の衆議院議員補欠選挙が全国でここだけということもあって、注目度も高まっていると理解をいたしております。
 私は、この補欠選挙に立候補されるであろう方の中では、町村信孝候補予定者、それから共産党の宮内候補予定者は、4年前の知事選のときに戦ったお相手ではありましたけれども、ある意味、すごくいろいろな政策議論もして大変好感を持っております。その2人を存じ上げております。 
 特に、町村信孝候補予定者は、私が北海道に来るまで属しておりました経済産業省の30年以上の長きにわたってお付き合いを、ご指導をいただいている大先輩でございますし、また8年前の知事選で私が初めて立起した時に、言葉が適切がどうかわからないけれども、知事選に立つようにお導きいただいた方でもございますので、ご恩がございます。そういった中で、ご要請があれば、やはり応援に参上したい、これは人の情としてご理解をいただければというふうに思っているところです。ただ、公務優先でありますので、平日のワーキングアワーは当然無理でありますし、土日であるとか平日であっても夜であるとか、そういったところでご要請をいただいた日時とタイミングが合うことがあれば、対応をさせていただくこともあるかなと思っております。


(共同通信)
  昨日、民主党道連に面会のアポを入れられたというふうに伺ったのですけれども、直接はお会いになることができなかったと伺っているのですけれども、それが事実であれば、どういった狙いを持ってそういったアポを入れられたのかということをお聞きしたいのですが。

(知事)
 先ほど冒頭でも申しましたとおり、それから議会答弁でも申しましたとおり、道議会でご理解をいただいた補正予算に沿って、これから我々、景気雇用対策を行うと同時に、さらなる第1ステップの残り分についてのさまざまな国に対する要請、それから第2ステップに向けてのさまざまな要請なり提案、こういったことをこれからしていかなければならないということで、これまでも民主党、政権与党の民主党の方々には、夕張の問題しかり、それから来年度の概算要求では7月にも要請をさせていただくなど、いろいろ取り組んでおります。その一環として、これからの第1ステップの残りと第2ステップと、そういったことについて要請をさせていただこうということだったのでありますが、昨日飛び込みで上川の件などありまして、失礼をさせていただきました。
 ただ、今日、比較的このバタバタした時間の中ではございましたが、民主党道連の方にお時間をいただけましたので、ほんの5分くらいで申し訳なかったのですが、今申しました趣旨についてご説明をし、ご理解をいただいたところであります。
 連休明けから、しっかり要請活動を頑張っていきたいなと思っております。


(北海道新聞)
 ホッカイドウ競馬について、知事は新しいビジョンを来年度以降のために作っていくとおっしゃっていたのですが、それは何年くらいを見越してのビジョンになりそうでしょうか。
 もう一つは、今後、また赤字が増えた場合に存廃論議というのはひょっとすればあるのでしょうか。この2点をお願いします。

(知事)
 この道営競馬の運営のありようにつきましては、これまでさまざまな議論を深めたこの改革ビジョン(北海道競馬改革ビジョン)に沿って、我々として一生懸命、馬産地の皆様方と力を合わせて改革を行ってまいりまして、何とか今年度の今のこの段階で収支均衡を見通せる状況になって、存続という判断をし、またその存続という判断が単年度で留まることのないよう、それとセットで中長期的なこれからの道営競馬の運営のありようについてのビジョンを作るということを議会での答弁でも申し上げさせていただいたところです。
 それ(ビジョン期間)を何年にするかというのは、これから年度末に向けて精力的に議論を重ねる中で考えていくことになろうかと思いますが、やはり中長期ということを念頭に置きますので、5年程度以上はやはり想定をしていくものでなければならないのではないかなと、このように思っているところでございます。
 そうしますと、例えば、じゃあ来年厳しい状況だったらどうするんだということかもしれませんけれども、道外のそれぞれの地方競馬が大変厳しい状況、前年並みの売り上げをなかなか達成できないような状況の中、JRA中央競馬もなかなか厳しい状況の中で、我がホッカイドウ競馬は、自画自賛するのは私は好きではないのですが、まさに産地の方々の必死なご努力があって、去年の売り上げを上回る状況、そして収支均衡を見通せる状況までなってきておりますので、何とかこの勢いで、そしてこの努力をさらに来年度以降も続けていくということを、あらためて産地の皆様方とも心を一つにするということを確認をし合っていくことも必要かなと思っております。頑張ります。応援してください。


(HTB)
 今の道営競馬に関してなのですけれども、7年半、知事になってから、50億円以上累積、単年度赤字に関しては1年ずつどんどん減らしていったのは事実ですけれども、ここまで7年半見てこられての道営競馬に対しての評価というのは、ここまでどう考えていらっしゃるのかということをまず伺いたいです。
 それから、今回、知事も3回目の継続の判断をされたわけですけれども、240億円超える赤字抱える中、広く道民の理解を得られるかというところについてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 競馬事業は、長い目で見ると、かつては相当に収益を上げて、道財政に対してもプラスの貢献をしていただいて、そのおかげでさまざまな一般的な政策の展開にゆとりがあった時期もあるわけです。
 その後、いろいろ理由は言われますけれども、趣味の多様化であるとか、あるいは景気状況も必ずしも恒常的によくないなどいろいろな理由で競馬事業自身が大変苦戦をして、確かにおっしゃるとおり、累積の赤字を抱えている今の状況になっていることは厳然たる事実であります。
 しかしながら、これは、今回の議会の中での決断に至ったという答弁の中でも申し上げたところでありますが、北海道の競馬事業というのは、他県のそれと趣を異にする、まさに産地、馬産地で行っている競馬であるという、そういう位置付けがあって、そしてその馬産地の競馬なるがゆえに、ここで良い成績を出した無名の馬が、他の県の地方競馬に行ったり、あるいは中央競馬に行って大活躍をするというような全国の競馬事業のベースとなるスターを育てるという、そういう役割も担っているということ。また、胆振・日高が主たる馬産地でありますが、そこを含めて、札幌もそうだと思うのですけれども、やはり根強いファンもおられるし、多くの道民の方々の中での雇用なり経済効果というものも、これも答弁で申しましたが、やっぱり相当にあるということなどを勘案をして、最大限ここで単年度収支均衡に向けて努力をして、それが満たされれば存続するということが今回の判断の前提でありまして、それが見通せることになったので、存続ということにしたわけでありますけれども、おっしゃるとおり大変に厳しい環境でございますので、来年度以降、いかに我々自身が産地の方々と共に協力をして、さらに改善をしていくかということが重要なポイントだと思っているところです。
 道民の方々のご理解が得られるかどうかということですが、道民560万おられますので、いろいろなご意見の方もおられると思いますが、少なくともその道民の皆様方の代表から構成される道議会では、全ての会派の方々がこれは存続というふうに私の背中を押していただいたというのは、私の決断に至った大きな背景の一つになるかなと、このように思っています。

(HTB)
 最後にもう1問だけ。今後、ホッカイドウ競馬というものを知事はどういうものにしていかれたいのかというところを最後にちょっと伺いたいのですが。

(知事)
 そうですね。今、申しましたことは繰り返しません。馬産地にあるがゆえの競馬事業としての位置付けはありますが、それに加えて、やはり道民の方々に幅広く愛される競馬づくりということを目指していきたいというふうに思っておりますし、それから門別競馬場は素晴らしい環境のところにあります。緑豊かな日高、季候も温暖でありますし、日高を競馬事業の本場というだけではなくて、観光の一大スポットとしても育てていきたいという思いもあります。今、中国とは、例の尖閣諸島の問題もあって小休止の様子がありますけれども、長期的には前の記者会見の場で申しましたとおり、中国の方々、それから来週参ります韓国の方々など、アジア中心に北海道に対する潜在的なファンの方々がたくさんおられますので、日高というのは新千歳空港にも近いというロケーション上のメリットもございますし、道民に愛される競馬であることを目指すと同時に、アジアを中心とした世界のお客様にも愛されるような、そういった健全な競馬事業、楽しい競馬事業、観光のスポットともなる、そんなことを目指していきたいなというふうに思っておりまして、これはこの長期ビジョンの議論の過程で、またいろいろな方々、関係者のご意見も出てくると思いますので、そういったものも整理しながら、このビジョンの中であらためて記載してまいりたいと考えておりました。海道新聞)
 


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