知事臨時記者会見
・日時/平成22年11月1日(月) 11:57~12:04
・場所/本庁舎3階エレベーターホール
・記者数/26名(テレビカメラ7台)
会見項目
知事からの話題
1 ロシア大統領の北方領土訪問について
記者からの質問
1 菅総理への北方領土訪問要請について
2 菅政権の北方領土問題への対応について
3 知事の北方領土訪問について
知事からの話題
ロシア大統領の北方領土訪問について
それでは私からロシア大統領の北方領土への訪問に対する、私どもとしての認識についてお話をさせていただきたいと思います。
今日、日本時間の午前中にロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を訪問したという報告を受けたところです。
現地での動向など詳細については、まだ明らかになっておりません。むしろマスコミの方々のほうがお詳しいかもしれません。今般、ロシアの最高首脳が北方領土を訪問されたということでありますけれども、一言で申し上げると地元の知事としては大変遺憾であります。とりわけ北海道初の総理でございました鳩山前総理が、この領土問題、日本とロシアとの間の北方領土問題を解決するということに大変強い意欲を示しておられて、自らもトップレベルの協議をされ、またハイレベルでさまざまな複層的な協議ということを続けておられていたという認識があった中で、特に残念であり遺憾であるとこのように申し上げたいと思う次第であります。
私といたしましては、尖閣諸島の問題とこちらの北方領土の問題というのは性格が全く違うとは思いますが、国においては、しっかりとした毅然とした態度を示していただいて、領土問題の早期解決に向けた外交交渉をしっかりやっていただきたい、このように思う次第であります。そしてまた私の思いとしては、ぜひ菅総理自ら北方領土をご訪問いただきたいとこのように思っているところであります。私ども北海道を含む日本としては、法的根拠なくロシアが北方領土を占拠しているというこの現状を何としても早く解消をして、北方領土問題の解決ということを実現していってほしいと、このように国に対して強く要請をするものであります。私からは以上です。
記者からの質問
(読売新聞)
菅総理の訪問についてなんですけれども、知事からどのような形で伝えようとされるのでしょうか。
(知事)
日程調整の問題はございますが、今日、こうやって報道を通じて発信をしたことが伝わるであろうということもございますし、できる限り早く時間を見つけて総理に直接、あるいは、総理に対してそういった地元の知事としての思いが伝わるように、努力をしていきたいと、このように考えております。
(STV)
菅総理についてはですね、所信表明演説でも北方領土問題に触れなかったりですとか、熱心にやっていないような印象を受けますが、知事は菅総理の、菅政権の北方領土政策についてはどのように評価されますでしょうか。
(知事)
まだ鳩山前総理からバトンを受けられて時間がないことでもございますので、私は菅総理ご自身が北方領土問題に不熱心だという認識は持っておりません。むしろこういったことを一つのきっかけとして、より熱心に取り組んでいただきたいということを強く申し上げたいと思います。
(uhb)
知事ご自身の北方領土訪問への意欲というか意思というのは、この時点ではいかがでしょうか。
(知事)
私、これまで知事を7年半程しておりますが、(北方領土へ)一度訪問させていただいたことはございます。そして、昨年も訪問するということで、前日まで予定をいたしておりましたが、ご記憶の方、ご記憶ではない方もおられるかと思いますけれども、さまざまな事務的なトラブルの中で訪問を断念せざるを得なかった経緯もございます。今年は、あらためて日程調整をしましたが、残念ながらうまくいかなかったということでありますが、私自身、もちろん常に、北方領土を訪問し、そして元島民(日本人)の方々とともに向こうに行って、現島民の方々、ロシア人の方々との交流あるいはこの領土問題の解決の重要性について、この北方領土のエリアを抱える知事として常にアピールしていくということの重要性を認識しております。
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