知事定例記者会見記録(平成22年11月25日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年11月25日(木) 12:30~12:39  
・場所/議会知事室前
・記者数/25名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第4回定例会の開会にあたって

記者からの質問

1 海外資本等による森林の取得状況について
2 ゆとりツーリズム事業について
3 来春の知事選について 

知事からの話題

 

平成22年第4回定例会の開会にあたって

 今日から平成22年の第4回北海道議会定例会が開会いたしました。定例会冒頭で、私からご提案申し上げた補正予算、それから条例等のご説明をさせていただいたところですけれども、まずは補正予算の関係について、16億円の道の投資単独事業などをはじめとして、さまざまな予算の提案をさせていただいております。
 また、職員の給与改定について(職員)団体との交渉等も終えておりますので、関係の予算の計上もさせていただきました。それから、道民の安全な暮らしや経済活動を確保する観点から「暴力団排除推進条例」案の提案などもさせていただいたところです。
 本格的な論戦は来週からですが、活発な議論を期待をしております。
 そして、予算の関係でありますけれども、今回の4定(第4回定例会)に補正提案をさせていただいたものを含めて計算をいたしますと、いわゆる道の投資単独事業というものについて、昨年度と今年度を比較いたしますと、昨年度は当初に各定例会の補正も加えてだいたい執行ベースで1,055億円程度の投資単独事業を行ったわけでありますが、今年度につきましては4定提案を含めて考えますと1,119億円、昨年度を6%ぐらい超えるということで、道の財政は厳しい状況にはございますが、現下の地域の景気の動向等も踏まえながら、我々としてできる限り道単独の事業等に目配りをしてきたということをご理解をいただきたいと思います。
 そして今心待ちにしておりますのは、国の補正予算でありますので、その早い成立を見守ってまいりたいとこのように思っております。私からは以上です。

記者からの質問

(NHK)
 昨日の水産林務委員会で外資の森林取得について、また新たに明らかになり、中には自衛隊の敷地の近くという事例もあったと思うのですけれども、これについての知事の受け止めと、何かご対応等があればお話しいただけますでしょうか。

(知事)
 昨日の水産林務委員会でも議論があったようでありますが、私も参加して2時間くらい議論させていただいた昨日の北海道経済政策戦略会議でも、同様の外資による道内の土地取得の実態なり、その規制のありよう等について委員の方々からいろいろなご意見が出て、この問題についての道民の皆様方の関心が高まっているということを、私もあらためて認識をしているところであります。
 今回、私どもが議会のほうにご報告を申し上げた調査結果は、アンケート調査であるとか、土地の売買等届出書の閲覧などを踏まえて、現時点でできる限りの把握をした結果というものですが、その中でも、前回にご報告したものとの比較において面積で倍くらいですか、820ヘクタール程度が明らかになったわけでありまして、まだまだ1万ヘクタールを超える確認できなかった部分もあるわけで、今後さらにこれをどのように確認していくかということを、しっかりと考えていかなければならないと思っております。
 まずは、やはり実態をさらに詳細に把握していくということだと思っておりまして、私どもとしてアンケート調査等にご協力をいただくということの限界もある中で、面積の大きいものからまず優先的に取り組んでいかざるを得ないと思っておりますけれども、法務局の登記簿謄本からまず当たっていくというところから始めて、地道に実態把握をできる限り進めていこうということを担当のほうに指示をいたしているところです。そしてその上で、次に何をやれるのか、やるのか、そういったことについては、私の理解では国会のほうでもそういう議論もあったやに聞いておりますので、いろいろな考え方を整理をして、我々としての考え方というものを出していかなければならないのかなと、こんなふうに現段階では思っているところです。
 ただ、一方でニセコにしてもそうなのですけれども、あの地域の観光振興の観点から、外国資本の方々が、例えばコンドミニアムなり、ホテルなりを経営していただいて地域の観光の活性化ということにご協力いただいている部分もあるというのは事実でありますので、そういった方々との間では、むしろ地域の役場あるいは我々の総合振興局等とテーブルを囲んで地域振興を調和ある形で進めていくという場に外資の方々にも入っていただくということも併せて進めていかなければならないかなと、こんなふうに思っているところです。いずれにいたしましても、外国資本の方々によるこの森林をはじめとする道内の土地取得の状況について、我々として実態把握、そしてその先何をやるかということについては、できる限り早く整理をしていかなければならない、こんなふうに考えているところです。


(HTB)
 同じく昨日の委員会で北海道観光振興機構が行っているゆとりツーリズムの問題について指摘があったのですけれども、ゆとりツーリズムは知事も非常に大事にされていた政策かなと思うのですが、今回のこの問題をどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 そうですね。企業名を出して良いのかわからないですけれども、N社さんの部分について、このゆとりツーリズムの負担金に合うような申請が事前にあったのですが、計画どおりに事業が行われていなかったのではないかというふうなご指摘だと理解をしております。
 現在、北海道観光振興機構さんとも調整しながら実態把握をしっかり行っているところでありますけれども、万が一、事実としてこの負担金の交付段階で想定したのとは違うような実態が明らかになれば、当然負担金の返還など必要な措置をとっていかなければならない、このように考えております。


(STV)
 道の施策に関することでなく恐縮なのですが、道民の関心が高いのはですね、来年4月に向けての知事選に向けての高橋知事の態度表明、どういうタイミングで決断されるかということに関心が高いのですが、今はどういう段階ですか。

(知事)
 まず、ご関心を持っていただいて心から大変感謝をいたします。
 私自身、今と同じようなご質問をいろいろな場で受けることもあるのですが、今、やはり目の前は、先ほど国の補正予算ということも申しましたけれども、その先は国の来年度の予算もこの年内に確定する予定でございますし、それから、北海道局の問題も今日の議会初日に意見書の取りまとめをして全会一致で可決されたなど、今、いろいろなことが動いている状況でありますので、もう少しこういった目の前の政策課題への取り組みの状況を見極めながら、私自身の考え方を整理していこうと思っております。
 
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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