知事定例記者会見
・日時/平成22年12月28日(火) 14:30~14:38
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 年末年始の交通安全に向けて
2 今年を振り返って
記者からの質問
1 北海道新幹線について
知事からの話題
年末年始の交通安全に向けて
[資料:交通事故概況等について]
それでは、今年最後の記者会見でありますが、私から2件お話をさせていただきます。
今年も御用納めの日、あと残すところ3日になったわけですが、昨日現在、交通事故で亡くなられた方は道内で214名おられます。これは東京都と同数で、全国ワーストワンという現状にございます。何とかこの全国ワーストワンという状況を回避したいと考えているところです。
年末年始、帰省を含めていろいろ動かれる方も多くなるかと思いますが、道民の皆様方におかれては、事故を起こさないよう、また、事故に遭わないように十分に気をつけていただき、また、お酒をお飲みになる機会も多くなると思うのですが、絶対に飲酒運転はしないでいただきたいと思います。
この年末の交通安全に向けて、道民の方々の一層のご協力、そしてマスコミの方々からのお声かけもよろしくお願いを申し上げたいと思います。
今年を振り返って
もう一つは恒例でありますが、年末でありますので、今年一年を振り返りまして、道政記者クラブの皆様方には大変お世話になったことの御礼であります。今年もいろいろなことがございました。もう少し経ったら職員の方々に対するご挨拶もすることにしておりますけれども、今年度、北海道開発予算の大幅削減ということがスタートでありましたし、TPPであるとか、ロシア大統領の国後島の訪問であるとか、少しびっくりするような激震が走った、そういう年でもあったかと思うわけであります。こうした課題への対処であるとか、それから雇用・景気の状況、こういったことに対処するために道単独の事業の実施など、できる限りあらゆる手だてを講じてきつつ、全力で取り組んできたと。この取組は年明けも当面続けていかなければならないということを考えているところです。9月に上海万博「北海道の日」のPRをいたしました。中国での北海道物産展も盛況でありました。10月には、韓国ソウル市との友好交流協定の締結となりました。それから、我々も北海道のお米の新しいエースとして育てたいと思っております「ゆめぴりか」が全国デビューとなりました。値のほうが少しなかなか厳しいということをホクレンの佐藤会長も言っておられましたけれども。企業誘致の関係では、環境配慮型データセンター、さくらインターネットさんというところが石狩のほうに立地されました。食クラスター活動の展開もスタートいたしました。柔道の上野選手、短距離の福島選手など本道ゆかりの選手がいろいろなところで活躍されました。斎藤佑樹選手が日本ハムファイターズに入団をされました。そして何と言っても、鈴木章教授がノーベル科学賞を受賞されたということなど、本当にいろいろな話題があったかと思っております。暮らしの安全・安心という観点からは、障がい者条例を今年の4月から全面施行しております。それから総合内科医の養成研修センターの指定、指導医の地域派遣の整備などを実施し、また、暴力団排除推進条例も制定となりました。それから環境の分野では、カーボン・アクション・フォーラムの設立、あるいは一村一炭素おとし事業など省エネ・新エネの取組みなども行ってまいったところです。
一方で、今年は異常気象でありまして、農作物にも大変影響が出たわけですが、この夏の異常気象による自然災害の中で、道職員の対応など大変に反省をしなければならない面があり、再発防止に向けて、今取り組んでいるところです。
それから、いろいろ言って恐縮でありますが、4月には総合振興局・振興局体制がスタートし、また、22ございました道立の試験研究機関を一つの独立行政法人とした道立総合研究機構がスタートを切るなど、これまでにない道組織の大きな改革を実施もしたところです。
また、地域づくり支援ということで、道職員の市町村への派遣拡充、また加えて、引き続き行政改革も着実に推進しているという状況です。
この間、毎週1回、あるいは平均的にはそれを超えるかも知れませんが、道政記者クラブの皆様方が常に温かく見守りをいただいたこと、心から感謝を申し上げる次第であります。
来年に向けても、もう、私の残された任期も数カ月となったわけでありますが、課題山積みであります。そういったことを一つ一つ対処していくのが知事の責務だと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
本当にこの1年、道政記者クラブの皆様方には大変にお世話になったこと、あらためて御礼を申し上げ、そして来年が皆様方にとって良い年になりますようにお祈りしております。私からは以上です。
記者からの質問
(NHK)
昨日、国のほうで整備新幹線の建設費の配分が決まりましたけれども、これについてのご見解をお願いできますでしょうか。
(知事)
北海道新幹線として、880億円と記憶しておりますが、これはあくまでも札幌(延伸)ではなくて、新函館までの既着工分についての予算の配分をいただいたところです。
前年比でほぼ倍増くらいになるのでしょうか。大変心強く思っているところでございます。私どもと共に整備新幹線の建設が進んでいた全国の仲間のエリアがどんどんと卒業していっておられます。今年の12月には、新青森開業を東北の方々と共に祝いました。それからもうじき南の九州のほうも、来年の3月でしたか、全線開通ということになるというふうに聞いておりますし、やはり最終的に未着工の部分における札幌延伸に対する期待というものが、我々どんどんと高まっているところでありますが、まずは新函館までの多くの予算が配分されたということ、ありがたく思いつつ、この新函館までの早期開業を心から祈ると同時に、道民の方々と力を合わせて札幌延伸に向けての運動を、年明け、さらに一生懸命取り組んでいきたいと、このように思っております。
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