知事定例記者会見
・日時/平成23年1月4日(火) 14:30~14:49
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 年頭にあたって
記者からの質問
1 韓国での口蹄疫拡大に対する道の対応などについて
2 北方領土問題について
3 札幌山の手高等学校女子バスケットボール部の快挙及び冬季アジア大会について
4 知事選に向けての決意などについて
知事からの話題
年頭にあたって
道政記者クラブの皆様方、明けましておめでとうございます。
昨日は、新年早々から皆様方にお時間をちょうだいした経緯があったのですが、今日からが仕事始めでございますので、あらためて、今年1年、よろしくお願いいたします。
早いもので、平成15年の知事就任からもう8回目の新年となったところでして、毎年毎年、さまざまな課題難題もございましたし、また、道民の皆様方とともに喜んだ、うれしかったことも多々あったわけですが、振り返ってみれば、あっという間で、私自身の持てる力を傾注し、全速力で駆け抜けてきたというふうに思っているところです。
私にとっては2期目最後の新春でもございますし、また、同時に昨日表明させていただきましたとおり、4月の選挙に向けての再チャレンジの幕開けでもございます。今あらためて、決断と責任の重さということに身が引き締まる思いでございます。
一方で、まだ3カ月、もう3カ月、いずれにしろ、まだ任期は残っているわけでありまして、その間も、今、目の前にある経済・雇用をはじめとする本道を取り巻く環境に対する危機を乗り切るための対策を、待ったなしでやっていかなければならないわけでありますし、先ほど、副知事から報告を受けたのですが、韓国で口蹄疫がまだまだ大変な状況にあり、これから雪まつりのシーズンに向けて本格的に韓国からもお客様をお迎えしなければならない中で、口蹄疫対策ということの会議を開催する、新年もきちっと今日から仕事をする道庁、働く道庁ということで、私もそのように認識をいたしているところです。
今年は、卯年でございます。「卯」という字は、若葉生い茂る「成長発展」を表す文字でもあるそうであります。うさぎのように耳を高く張って、道民の皆様方の声にしっかり耳を傾けながら、今年、私もぴょんぴょん跳ねていきたいと思っております。引き続き、道政記者クラブの皆様方にはよろしくお願いいたします。私からは以上です。
記者からの質問
(NHK)
おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今、お話しいただいた中にありました口蹄疫の関係ですけれども、今日午後4時から対策本部の会議がありますが、ここであらためて、この韓国での警戒レベルを最高レベルに引き上げて、かなり韓国政府としては厳戒態勢を敷いているようですが、これに対する、あらためましてなのですが、危機感と今後北海道内で必要なことの認識をお聞かせください。
(知事)
昨年は宮崎で発生いたしました口蹄疫、それが北海道にも入ってこないように酪農家の方々をはじめとする道内の関係者の方々としっかりと連携を取りながら、国に対しても協力要請をしながらオール北海道で取組を進めている中で、宮崎のほうの口蹄疫が終息をし、安堵をしていたところです。しかしながら、今回の宮崎における口蹄疫の発生の真の原因というものにつきまして、いまだ明確なところが示されていない中で、推測の域を出ないわけでありますが、隣接の地域でございます韓国なり台湾なり中国なり、そういったところから入ってきたという可能性、危険性というのは除去できていないわけです。そういう中で、今、ご質問にもございましたとおり、特に韓国でこの危機レベルというものが高まってきているという状況に、私自身も大変危機感を持っているところでございまして、(北海道は)冬の観光のハイシーズンの目の前でございます。雪まつりの時期には、大変多くのお客様に来ていただくことでもございますので、気持ちよくいらしていただくためにも、私ども自身が関係者の方々と協力体制を敷きながら、水際作戦ということをしっかり取り組まなければならないという検討会議(北海道口蹄疫侵入防止対策本部会議)を、今日午後4時に開催すると担当副知事から報告を受けているところでありまして、私自身もこのことにしっかりと対応していかなければならない、このように思っております。
(読売新聞)
北方領土問題についてお伺いしたいのですけれども、昨年はいろいろな動きがあったわけなのですが、今年はその問題解決に向けて北海道の知事としてどのように取り組むお考えなのか、特に今年はビザなし交流の20年目ということで節目の年を迎えるわけなのですけれども、ご自身の北方領土訪問の考え方も含めまして、お伺いできればと思っております。
(知事)
北方領土の問題を巡って、昨年の秋、激震が走りました。これまでなかった、ロシア大統領が国後島を訪問されたという事実でございます。私どもも政府と共にこのロシアに対する大変な怒りというか、遺憾ということを申し上げてきたところでございますが、現に訪問されたという事実はございますし、また、ロシア政府として、この領土問題の認識自体についてはどのようになっているのか、自国領であるとおっしゃっているようである一方で、報道以上の情報はございませんが、政府の高官の方々が領土問題については、しっかり議論が必要だというご発言もあるようでございますので、私どもとしては、何といっても、この北方領土問題の解決に向けて、日本国政府において、とにかくしっかり交渉をしていただくということが重要だと思っておりまして、来月にも前原外務大臣が自ら訪ロされて、外交交渉を行う意向ということをお伺いしておりますので、その動きを見守ってまいりたいと思っております。
そして、そういった政府の外交交渉を後押しする意味でも、私ども北方領土エリアを含む地域である北海道といたしましては、国民世論の喚起であるとか、あるいは、今ご質問にもございましたビザなし交流の意義をさらに高めていく努力などもしっかりやっていかなければならないと思っているところです。
ビザなし交流は今年で20周年ということでございまして、私自身も当然日程調整がつけば行きたいと思っているわけですが、昨年の11月でしたか、メドベージェフさんが訪問されたその次の2週間後に総理官邸にお邪魔をして、菅総理、それから前原外務大臣、馬淵北方担当大臣に対して私どもの思いというのを申し上げ、その中で、閣僚レベルの北方領土の訪問も強く要請を申し上げたところでありまして、そういったことが実現するように努力すると同時に、担当閣僚に私が随行する形で共に北方領土を訪問をし、そして、私どもの立場ということを主張していくということも、政府間の、モスクワ―東京間というのでしょうか、政府同士の交渉と並行して重要なことかという認識も持っているところでございます。もちろん、選挙の結果次第ですけれども。
(uhb)
スポーツに関して、二つお伺いしたいのですが、札幌の山の手高校が非常に良い成績を収めまして、それに対する受け止めといいましょうか、知事としてのご感想を一つと、それと札幌市さんのほうが冬季アジア大会、開催したいというふうな意欲を示されたという報道もある中で、札幌市での開催について、道としてはこの意義をどういうふうに受け止めていらっしゃるか、その二つについてお伺いしたいのですが。
(知事)
札幌山の手高校さんの快挙、三冠については、その直後に知事コメントという形でも出させていただいたわけでありますけれども、去年、ノーベル賞といい、それから国際生物学オリンピックでメダルを取られた高校生もおられて、そういったこともあって、鈴木先生と同じくノーベル賞を取られた根岸先生も北海道に来ていただいたとか、そういうナチュラルサイエンスというのでしょうか、そちらの分野でもいろいろ良いことがあったのですが、加えてスポーツの分野でも北海道の高校生が全国高等学校総合体育大会、それから国民体育大会、さらには全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会、その三冠を達成できたというのは、本当にこれからの若い人たちのスポーツの振興に向けて、大変我々も勇気をもらった立派な成績でありますので、あらためておめでとうと言うと同時に、もっともっとがんばれという声援を送りたいと思います。
それから、冬季アジア大会についてでございますが、去年、中国の広州において夏季大会が盛大に行われまして、北海道の福島選手をはじめ、活躍をした選手も多々いるわけでありまして、今話題になっておりますのは冬季大会ということでございます。冬季大会に札幌市さんが手を挙げるかどうか、前向きに検討しておられるということにつきましては、昨年の暮れに道と市との行政懇談会を行った時にも、札幌市さんサイドからの話題としてご提供があったところでございます。事務的に報告を受けているところによれば、JOC(財団法人 日本オリンピック委員会)さんのほうからは札幌市さん、それから帯広市さんにもご要請があったということでございますので、札幌市さんが中心になって帯広市さんとの連携のあり方などを議論されて、そうした中で道に協力要請等があれば、当然応分の役割を果たしていきたいと、このように思っているところでございます。直近で言いますと、4年くらい前でしょうか、FIS・ノルディックスキー世界選手権札幌大会、これが札幌でございまして、オープニングは、札幌ドームの開閉式のところを開けて、中と外を結んで大変ダイナミックな開会式があったわけでございますけれども、そのノルディックの時の一つの市町村と私どもとのこのスポーツ大会における連携のありようというのは、前例が直近でもございますので、そういったことも参考にしながら、すばらしい大会ができるようになればいいなと、まずは札幌市さんの動きというものを見守ってまいりたいと、このように思っております。
(北海道新聞)
知事選の関係で2点ほど伺いたいのですけれども、昨日知事は出馬表明されまして、一夜明けまして、今日から仕事始めということですけれども、あらためて3選に向けての決意というのをお聞かせいただきたいというのと、もう1点、民主党の候補がいまだ決まっていない状況についてどのように受け止めていらっしゃるかというのをお聞かせください。
(知事)
昨日いろいろ申し上げたので、何というか気持ちがチェンジしたのですけれども、あらためて気合いを入れて、お話をさせていただきます。
4年前、2期目に向けての立起表明は、今回よりももう少し前、11月の下旬くらいにさせていただいた記憶があるわけでありますが、今回については、去年の後半以降、TPPの問題であるとか、先ほどもちょっと質問も出ました北方領土問題を取り巻く環境の激変であるとか、やはり北海道全体として取組を加速しなければならない問題も多々出てきたことに専念をしなければならないという思い、あるいは来年度の国の予算、特に開発予算、道局(国土交通省北海道局)のありようなども含めて見極めが必要だという思いの中で、出馬表明が年を越えてしまったという状況です。そしてマスコミの関係の方々には大変申し訳なかったのですが、正月三が日の最後の日の午後、(記者会見を)行わせていただいたということであります。
そしてあらためて今思っておりますのは、この8年間、私は、地域重視ということもございますし、また、私自身、北海道出身ではないというご批判を8年前いただいたということも踏まえて、誰よりも北海道を自分自身の足で回って、そして自分自身でそれぞれの地域の活性化の方途であるとか、あるいは抱えておられる問題であるとか、その解決をどのようにやっていくかということ、そういったことを私自身地域それぞれを足で回って把握をし、そして地域の方々と連動しながら解決に向けて取り組んでいこうという決意の下に、もう何巡しましたかね、結構(道内を)回らせていただきました。そして地域の抱えている課題、そして地域の活性化の方途、そういったことについて少しずつ進んでいるかとは思うわけでありますが、先ほど来申し上げたように、環境のほうも激変している中で、やはりあらためて私自身が先頭になってこうした地域の抱えている課題への対応、そして地域の活性化の方向性を地域の方々と協力をしながら高めていく努力、こういった地域の声に応えるという政策をしっかりやっていかなければならないのではないかという思いの中で、立起表明をさせていただいたところであります。
その過程で、昨日も少し申しましたけれども、胆振管内の首長さん方、町長さん方の総意としてのご要請であるとか、訪問させていただくそこここで、高橋もう一度というお声をちょうだいしたということも私の背中を押したというふうに思っているところでありまして、これから3カ月間知事としての公務をしっかりと果たしながら、この選挙に向けても対策を加速していきたいと、このように思っているところであります。
それから、民主党さんの候補の件については、よくわかりません。
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