知事臨時記者会見
・日時/平成23年8月9日(火) 16:00~16:10
・場所/本庁3階エレベーターホール
・記者数/24名(テレビカメラ6台)
会見項目
知事からの話題
1 泊原発3号機の取扱いに関する国からの回答について
記者からの質問
1 泊原発3号機の取扱いに関する国からの回答について(1)~(11)
知事からの話題
泊原発3号機の取扱いに関する国からの回答について
今回は、いつも皆様方の要請にお応えする形でこういった臨時の取材をお受けしている経緯がありますが、今日は私どものほうからわがままを言って皆様方にお集まりいただいて、私どものメッセージをお伝えしたいと思っております。
泊原発3号機が、最終検査を経て営業運転に移行することは再稼働に当たるかどうかなど、ご承知のとおりの項目について国に照会をしてきたところです。7月14日付けの文書でありますので、ほぼ1カ月経ったわけですが、何で遅れたかは知りませんが、本日、国から回答がございました。調整運転中の泊原発3号機の最終検査は再稼働ではなく、運転の継続であるなどといった内容が回答として示されたところであります。それが届きましたので、道としての考え方を整理していきたいというコメントを今日午前中に出させていただいたところです。
一方で、ここからがまさに、臨時に記者会見をやらせていただくことにした理由でありますが、本日同時に国(原子力安全・保安院)から北電(北海道電力)に対して、泊原発3号機の最終検査の受検の指示があったというふうに、北電のしかるべき方が私どものほうに午前中来られてお話があったようでありまして、私ども一言で言って、これまでの経緯を考えますと、今回の(国の)やり方というのは大変遺憾であると、そのことを皆様方にお伝えしようと思ってお集まりいただいたという経緯です。私からは以上です。
記者からの質問
(北海道新聞)
遺憾であるとおっしゃいましたけれども、もう少しその点を詳しく教えていただけないでしょうか。
(知事)
遺憾は遺憾なのですが。
(北海道新聞)
どの辺がですか。
(知事)
一つは例のストレステスト。1次、2次ということで分けて実施するようになった経緯の中で、泊原発3号機についてはどうも2次評価の対象であるとの情報が国から漏れてまいりまして、そこで私どもとしては、今までは泊原発1号機、3号機は同じステージであるという認識の下に議論を整理し、議会でもそのような認識を答弁として申し上げていた中で、どうも私どもの認識が違っていたのかという思いの中で、国に対して質問をさせていただいたわけでありますが、それに対する回答というのが、それぞれ政府の要人の方々は記者会見で「動いているんだ」などといろいろおっしゃりながらも、直接私どもからの質問に対してお答えになられることなく約1カ月経過したと。そういったことも一つあろうかと思います。
そして私どもに回答いただいて、これから検討しようとすると同時に、事業者たる北電に受検をしろという指示を出すという、ここがやはり地元軽視であるというふうに私は思っているところでありまして、甚だ遺憾であると申し上げたところであります。法的な手続き上は、地元の同意は別にいらないわけでありまして、その意味では現状はそうかもしれませんが、1カ月前もそうだったわけでありまして、どういう事情の変化があって、今そういったことを同時に事業者に対してご指示をされたのか、全く分かりません。大変遺憾であります。
(STV)
知事の今のお話ですと、早ければ今週中にも営業運転を再開できる可能性もあるのですけれども、営業運転を道として認めないということになるのでしょうか。
(知事)
それ以前の問題であります。
やはり地元との信義則という問題もありますし、そういった議論以前の問題として、私は今回の国のやり方というのは甚だ遺憾だと思っているということであります。
(読売新聞)
今後の道としての対応なのですけれども、回答が来て、これからどのような手続きを踏んで道としての考え方を整理するお考えでしょうか。
(知事)
このような状況になっていますので、今段階では、地元として意見を取りまとめてということは、それ自身意味があるのかどうか疑問だと思っております。遺憾であります。
(読売新聞)
国に対して、その抗議文を出すであるとか、何らかの対応を求めるというお考えはございますでしょうか。
(知事)
そうですね、今はとにかく怒っていますので、ちょっと頭の中でまだ整理ができていませんが、これから考えます。
(読売新聞)
国から示された回答の中身については、どのように評価されていますでしょうか。
(知事)
全く見ておりません。いや、見ているというか、文章として読みましたが、それを踏まえて整理をするというコメントを(本日の午前中に)出させていただいた状況から何も進んでおりません。
(読売新聞)
もし、営業運転を再開するという動きがあった場合に、道としてはどのように対応されますでしょうか。
(知事)
それは、コメントできません。
(読売新聞)
国の対応が、(道に対して)回答してすぐ北電が申請するという形になったわけですけれども、この日のタイミングになった、この何か政府としての思惑みたいなものはどのように分析されていますでしょうか。
(知事)
よく分かりませんが、ただ新聞報道によれば、今週中にお辞めになられる方々が原子力安全・保安院周辺にいらっしゃるそうでありますので、そういったことも一つあるのかなと思ったり、また、官邸との調整ということがいろいろあったようでありまして、そういった形について一定の方向性が出てきたのかなど、推測の域は出ませんが、いろいろな思いはあります。
(NHK)
ちょっとしつこいのですけれども、そうすると今回その国の回答が来て、営業運転への移行というのを道が認めることになるのですか。それとも認めないことになるのですか。
(知事)
コメントできません。それ以前の問題です。
(NHK)
判断は示さないということになるのですか。
(知事)
このままプロセスが進めば、(道の考え方を整理することは)全く意味がないことになるのではないでしょうか。甚だ遺憾であります。
(HBC)
北電から最終検査を受けるという連絡というのは、何か正式にありましたか。
(知事)
正式か公式かはともかく、事実を申し上げれば、今日の午前中に、私は別の仕事をしていたのですが、北電のしかるべき方が副知事のところに来られて、お話があったようです。
本日中に最終検査の申請をするよう原子力安全・保安院から話があり、北電としては申請をせざるを得ないと考えていると。私ども副知事からは、国からの回答があったばかりのこのタイミングでの申請は理解しかねると強く申し上げたところでありますが、結果的には申請が行われたのですよね。そのように北電さんが発表されたと聞いておりまして、このことは誠に残念であります。
(共同通信)
今、知事、大変お怒りになってらっしゃるんですけれども、その怒りの矛先はやはり政府に対して向けられているのでしょうか。仕方ないとは言え、国のそういった動きに屈して申請した北電に対してもそういう思いはお持ちですか。
(知事)
もちろん国に対しての怒りです。
(共同通信)
北電については仕方ないと。
(知事)
仕方ないというか残念ですね。
(読売新聞)
今回の経産省からの回答なんですけれども、地元の4町村への説明というのは知事としては行う予定でしょうか。
(知事)
分かりません。コメントできません。コメントできないといいますか、今はその段階ではないと思っております。
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