知事定例記者会見記録(平成23年9月20日)

知事定例記者会見

・日時/平成23年9月20日(火) 16:46~16:58  
・場所/議会知事室前
・記者数/27名(テレビカメラ2台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成23年第3回定例会代表質問を終えて  
2 「秋の全国交通安全運動」について

記者からの質問

1 平成12年開催の「道民のご意見を聴く会」について(1)
2 JR北海道の改善措置報告等について
3 平成12年開催の「道民のご意見を聴く会」について(2)
4 ロシアによる北海道沖合での軍事訓練について

 

知事からの話題

 

平成23年第3回定例会代表質問を終えて

 私からは2点お話をいたします。今日で3定(第3回北海道議会定例会)の代表質問が終わりました。防災対策、原子力安全対策、エネルギーの安定供給問題、経済・雇用対策など、道政上の重要課題についてさまざまなご質問を頂き、私どもの考え方をお示ししてきたところです。明日の休会日を挟んで、明後日から一般質問でございます。引き続き、議員の方々と真摯な議論をしてまいりたいと思っております。

「秋の全国交通安全運動」について

〔配付資料:交通事故概況等について〕   
〔配付資料:平成23年 秋の全国交通安全運動〕   
 二つ目は、「秋の全国交通安全運動」についてでございます。今日の昼休みの時間を利用いたしまして、私、道警本部長、議会からは佐藤環境生活委員長のご出席の中、「2011交通安全道民総決起大会」を開催したところですが、これは明日9月21日から30日までの10日間の「秋の全国交通安全運動」の展開を広く道民に呼び掛けるためでございました。
 今年の道内の交通死亡事故の発生状況は、昨日段階で120名。多数ではございますが、昨年に比べますと17人減という状況です。昨年はご承知のとおり東京都と共にワースト1になってしまったという経緯もございます。これから本格的な秋の行楽期を迎えまして、交通量が増加し、また夕暮れ時間がぐっと早くなってまいります。交通死亡事故の多発が懸念されるところでございますので、道民の皆様方におかれましては、車を運転されるときはスピードダウンとシートベルトの着用の徹底、くれぐれも安全運転を心掛けていただいて、悲惨な交通事故の防止に努めていただきたいと思います。また、歩行者や自転車を利用される方も交通ルールをしっかりと守っていただきたいと思います。この「秋の全国交通安全運動」の展開に向けて、マスコミの皆様方のご理解、ご協力をお願いいたします。私からは以上2点です。

記者からの質問

(HBC)
 北電のやらせについて伺います。2000年のですね、「道民のご意見を聴く会」で北電幹部が出席して、賛成意見を紙に書くという問題が今朝から報じられているんですけれども、もしこれが事実とすればですね、このやり方というか手口といいますか、これについてはどのように、問題ありとお考えでしょうか。

(知事)
 そういう報道は聞いているところです。2000年の道主催の地元の泊以外、札幌、旭川、函館などにおけるこの「道民のご意見を聴く会」の議事概要は全てオープンになっておりますので、名前とどういうご発言をされたかという資料について、私も担当部長から報告を受けているところでして、そういったさまざまな資料等の照らし合わせなどの中で、今おっしゃられたような当時の北電の幹部の名前と一致するものが出てきたということかなと思っているところです。
 いずれにいたしましても、私どもとしては、まずはこのプルサーマルに係る北電の行動についての第三者委員会でのしっかりとした事実解明、そして今、お話があった2000年の状況についても北電に対して詳細な報告を求めておりますので、まずは当事者たる北電において、しっかりと事実がどうであったかということを私どもにご報告いただいて、その上でのわれわれの対応になると思っておりますが、事実が何かということを確認することが何より重要ではないかと思っております。


(uhb)
 JR北海道から改善措置報告書の内容について報告があったかと思うのですが、あらためてその新生JR北海道に望まれることと、それからもう1点は、北海道新幹線を推進する重要な立場の人が不在という状況で何か懸念されることはあるかということを2点教えてください。

(知事)
 JR北海道が国に対して報告をされた改善措置報告については、柿沼副社長から私どもの副知事に対してご報告があったということを、私自身も副知事から報告を受けているところです。
 この報告を踏まえて、JR北海道として、しっかりとお客様の安全第一というのが、亡くなられた中島社長の一番の思いだったと考えておりますので、乗客の安全確保ということを第一に全社一丸となって安全運行にしっかりと取り組んでいただきたいと、その思い一つでございます。
 そしてそのことが、こういう形で亡くなられて本当に残念でございますが、中島社長の思いでもあるというふうに思います。
 それから新幹線の推進についてでございますが、もちろん中心となるべき方のお一人であるJR北海道の社長が亡くなられたということは、私どもにとって大変大きな衝撃ではありますが、しかし、だからこそ、中島さんの思いも踏まえて、私も長いお付き合いで彼の思いというのはよくよく分かっているつもりですので、私を含めて、JR北海道の坂本相談役や小池会長など関係者一丸となって、まずは目の前の5年以内に北海道新幹線の道南までの完成を何としても一歩でも早く実現をしたいと思いますし、また加えて、懸案となっております、札幌延伸、このことについては、一日も早い実現ということを期してまいりたいと思っております。


(共同通信)
 最初の北電の問題にちょっと戻ってしまうのですけれども、知事、今回の議会の答弁でも一貫して北電の第三者委員会の調査が終わってから道としてどう対応されるか考えるというふうにおっしゃってらっしゃいますが、今日報道された内容で、北電の社員もしくは幹部がこういった道主催のイベントに出席をして意見を述べるもしくは意見を提出するということについては、北電側としては、一個人が個人の意思で出席して、一個人の意思を述べるということは問題がないというスタンスを北電社長以下示してらっしゃるようなんですけれども、そういう考え方については、知事はどういうふうに考えられるかと、ちょっとお伺いしたいのですけれども。

(知事)
 当時と今では、さまざまなことに関する人々の認識も変わってきたと思います。やはり一つの大きなきっかけが福島の大きな原発事故ではないかと思いますし、そうした中で、当時の考え方というのを今見て、本当にそうなのかということを含めて、やはり第三者委員会における議論というものも必要なのかなと思います。


(共同通信)
 それからもう一つ、別の話なんですけども、ロシアの関係でですね、最近、ロシア軍がですね、近年でもまれな大規模な軍事演習を行って、オホーツク海上の、オホーツク海沖の訓練地を設定したということで、北海道から見てかなり近い所で大規模な軍事訓練を行っているんですけども、こういった動きに対してですね、知事、国の問題かもしれませんけれども、隣接する自治体の長としてどういうふうにお考えになっていらっしゃるかお伺いしたいのですが。

(知事)
 ロシアというのは私どもにとってはお隣同士の国でありますので、仲良くするべき分野もいっぱいありますが、今、おっしゃられた軍事的な意味も含めて緊張感を持って対処しなければならない問題も多々あると。これがお隣同士ということではないかなと思います。だからこそ、北方領土問題という両国間で解決されていない問題の解決ということを粘り強く求めているわけでありますが、今の軍事訓練のこと、これも私自身は報道以上の情報は持っておりませんが、やはり北海道に住んでいる道民の一人として、日々の生活の上で大きな不安を持つということは当然でございます。
 前から言っておりますが、こういった問題も含めて、野田政権において毅然たる態度を示していただくということが何よりも重要だと思っているわけでして、もちろん国際的なルールの下、軍事訓練が行われることについてまで、抗議ということができるのか、あるいは懸念表明くらいであればできるのか、私は外交ルールについて必ずしもエキスパートではないわけでありますが、やはり隣に住んでいるわれわれ道民が不安に思っているという事実を踏まえて、政府において毅然とした態度を持って、許される国際ルールの範囲内で言うべきことをしっかりと言っていただきたいというふうに思います。


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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