知事定例記者会見記録(平成23年10月18日)

知事定例記者会見

・日時/平成23年10月18日日(火) 14:00~14:25  
・場所/記者会見室
・記者数/42名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 「2011ホクレン大収穫祭」などについて
2 シカ猟中の事故について
3 北電プルサーマル計画に係る意見募集等に関する調査について 

記者からの質問

 1 北海道電力の社内処分について 
 2 プルサーマル計画に関する今後の道の対応について
 3 知事の政治団体への寄付について(1)
 4 北海道電力の北海道議会への出席について
 5 道が設置する「第三者検証委員会」について(1)
 6 知事の政治団体への寄付について(2)
 7 道が設置する「第三者検証委員会」について(2)
 8 道が設置する「第三者検証委員会」について(3)
 9 道が設置する「第三者検証委員会」について(4)
10 泊原発1号機、2号機の再稼働について
11 知事の政治団体への寄付について(3)

 

知事からの話題

 

「2011ホクレン大収穫祭」などについて

〔配付資料:「2011ホクレン大収穫祭」などについて
 私から3点お話をさせていただきます。
 まずは、「2011年ホクレン大収穫祭」などについてであります。札幌市内のデパートにおきまして、今日からオープンになりました「ホクレン大収穫祭」のオープニングセレモニーに出席をいたしました。この催しは、年に一度、安全・安心でおいしい道産農畜産物を一堂に集める恒例の催しでございまして、特に本年は40回という記念すべき開催とお伺いをいたしているところです。
 今回は、ホクレンに加えまして、震災で被害を受けた本道漁業を応援するために、ぎょれんとの共同企画ということで、初めて水産物の販売も行っているところでありまして、大地と海の恵みが勢揃いする盛大な催しとなっているところでございます。
 私からは、冒頭のごあいさつで、しっかりと環境モニタリングの調査を行っているので、北海道の安全でおいしい農水産物について、自信を持ってお客様に薦めていただきたいということを、販売員の方々などに激励を申し上げたところです。
 ちょうど道産米や道産牛肉のキャンペーンも行われていたところでありまして、ご承知のとおり、ゆめぴりかは3年目にしてやっと量的にも質的にも大変良い年になったところでございますので、これから大いに道民の方々あるいは観光客の方々にも、北海道の秋の味覚を堪能していただきたいと思う次第です。
 TPP(環太平洋連携協定)の動きが懸念され、明日も私は東京へ(要請活動に)行こうと思っておりますが、こういった中であるからこそ、北海道の農業・農村が元気になるように、いろいろな形で報道の方々にもPRをしていただきたいと思います。

シカ猟中の事故について

 二つ目は、シカ猟中の事故についてであります。
 10月16日の夕方、札幌市にお住まいの男性の方が、エゾシカ猟のハンターに銃で撃たれる事故が発生しました。大変痛ましい事故でありまして、被害者の方の一刻も早い回復をお祈り申し上げる次第です。
 今回の事故は、被疑者の誤射によるものでありまして、(これまで)道といたしましては、事故防止パンフレットの配付、道政広報を活用した啓発、研修会で安全狩猟の徹底について要請をしてきたところです。
 私といたしましても、9月28日の記者会見で、安全・安心な狩猟について呼びか掛けたところでありまして、そういった中で今回の事案は大変残念、遺憾であります。
 再度、北海道猟友会を通じてハンターの方に対して、事故防止と安全確認の徹底を申し入れるとともに、安全パトロールの強化やハンターの方々への安全確認の指導など、事故防止に向けた取組を一層強化していく考えです。
 また、きのこ狩りや魚釣り等で山林に入られる道民の皆様にも、目立つ服装であるとか、あるいは反射材入りのテープを貼ったものを着用するなど、事故防止の観点から、配慮をお願いしたいと考える次第です。

北電プルサーマル計画に係る意見募集等に関する調査について

 それから三つ目でありますが、北電プルサーマル計画に係る意見募集等に関する調査についてであります。
 先般のぶらさがり取材の際にも申し上げたところでありますが、北電が設置した第三者委員会の調査報告書において指摘された北電と道との打合せ時における道側の発言等に関する事実関係の調査を行い、道の公正性というものを検証するために、このたび、調査体制を整備することといたしました。
 この調査におきましては、外部の有識者の方による「第三者検証委員会」を設置いたしまして、その委員会の下、本件調査を実施するということでございます。委員から推薦をしていただく調査員の方々と道職員が合同で実態調査を行い、その結果を第三者検証委員会でしっかりとチェックをしていただくと。そして、この調査を担当する組織を本日付けで総務部行政改革局に設置したところでございます。後から、事務的に局長から詳細をご説明をしたいと思っております。
 私どもといたしましては、この検証委員会にお願いし、客観性、中立性を十分に担保した上で、道の本件事案についての公正性をあらためて検証したいと、このように考えているところです。私からは以上です。

 

記者からの質問

(HTB)
 昨日、北電の社長さんが会見をしまして、一連の処分について発表されました。最大で減給30%、3カ月という処分にされましたが、知事はこの処分内容についてどのように受け止めたか、感想をお聞かせください。

(知事)
 われわれ行政の場合にもいろいろな不祥事などがあった場合、私も含めて減給処分というのは結構あったなと思うわけでありますが、民間企業の場合にはその相場観というかバランスがよく分かりませんので、その処分が重いか軽いかということについて、私の立場からコメントするのはなかなか難しいかなというふうに思います。
 

(読売新聞)
 関連しまして、昨日北電の佐藤社長は、プルサーマル発電につきまして、今一度立ち止まって整理したいというふうに述べて延期する考えを示したわけなのですけれども、知事としてはこのプルサーマル計画について、どのように取り扱うべきかというふうにお考えでしょうか。
 
(知事)
 そのことは先般(10月14日)まさに、(ぶらさがり取材での)第三者委員会の報告書全体についてどう考えるかというご質問、そのことに繋がると思いますので、そういった意味で私からコメントさせていただきたいと思うのですが、このたびの北電の第三者委員会の報告書、あらためて私も読ませていただきました。
 そして道の関与の部分は、先ほど申しましたように、それが事実かどうかということについてしっかり検証していかなければならないと思っているわけでありますが、それ以外全体を通して言えるのは、やはり2008年のプルサーマル計画の一連の地元意見集約の過程において、事業者たる北電が不適切な行為をしたということ、そしてそのことがある意味、組織的に行われていたという報告内容であったというふうに考えるところであります。
 そのことを、まさに昨日の北電社長の記者会見の中で認められたわけでありまして、このことは大変重く、そしてあらためて大変遺憾であるということを言わざるを得ないと、このように考えているところでございます。
 そして、そういった総括的な感想は今申し上げたとおりでありますが、あらためて私どもとして議会等でもご答弁申し上げておりますとおり、今回の一連の不適切と書いてあります一つ一つの北電の行為について整理すると同時に、それぞれの不適切という行為が私どもの一連のこのプルサーマル計画の意見集約に係る手続き、これは大変に一生懸命議論に参加していただいて、作業していいただいた有識者検討会議の皆様方、本当にありがたいと思っておりますが、この有識者検討会議の議論を含めて、一連のプルサーマル計画に係る意見集約の過程において、どのような影響が与えられたのかということを、慎重かつできる限り速やかに精査していかなければならない、このように考えているところであります。その結果として判断していきたいと、このように考えております。


(読売新聞)
 北電の社長さんは、いわゆる組織的な関与というのを認めたわけなのですけれども、一方で高橋知事は資金管理団体のほうにいわゆる個人献金というのを、北電の役員さん、OBさんから受けているわけなのですけれども、この取り扱いについては、見直すお考えはないでしょうか。

(知事)
 北電の方からの個人献金の扱いについてでありますけれども、私自身、今回の一連のことを踏まえまして、今後北電の方からの個人献金については、辞退をさせていただこうということを決めたところです。

(読売新聞)
 その辞退をする理由についてお伺いできますでしょうか。

(知事)
 やはりこういろいろ考えても、今回の一連のことの中で私自身の判断だということで、以上はなかなか難しいですね、言い方が。すみません。


(北海道新聞)
 昨日の(北電の)佐藤社長の会見の関係でもう1点だけお伺いしたいのですが、道議会のほうでですね、出席を要請する動きがありますけれども、これについて佐藤社長は、出席をしないような意向というか否定的な見解をかなり示されたんですけれども、こうした道民への説明という観点で知事自身はですね、こういったところに出席して話をするべきだとお考えでしょうか。

(知事)
 議会へ出席するかしないかということになりますので、あくまでも議会の皆様方と北電との関係において決定されるべきことだと思いますが、やはり今回の一連の動きの中における北電の立場ということの説明責任はあろうかと思いますので、道民の皆様方の代表である道議会の場における説明、これはやはり北電としてしっかりとした形で行う必要があるだろうと、その適任者として誰が良いのかということは、冒頭に戻りますけれども、議会の皆様方と北電との間でしっかりと調整をされれば良いのではないかと、このように考えます。


(HTB)
 先ほど第三者検証委員会を設置されるということで、詳細はこの後ということなのですが、そこで知事がお考えになる調査範囲について伺いたいと思います。道が北電に依頼していた2000年のご意見を聴く会に関する調査は結局、北電による社内調査、内部調査しか行われなかったのですが、客観性がそこで本当に担保された調査なのかというところが疑問に残るところです。また、疑えば切りがないのですけれども、地元4町村に対するそのやらせの関与という有無もどのように考えているのか、調査範囲をどうしていこうとお考えなのかお聞かせいただけますか。

(知事)
 この第三者検証委員会についてですね。

(HTB)
 はい、そうです。

(知事)
 私どもとしては、例の(北電の)第三者委員会報告書に書いてあります道の関与について「否定しがたい」という表現がございました点について、私どもの事実認識とは全く違いますので、その検証を行うというのが調査の範囲と考えているところであります。なお、2000年に何が起こったかということにつきましては、再三にわたって私どもから北電に対して調査を依頼しているところでありまして、まだその報告という形で明確に頂いておりませんので、それをまずは頂いてご説明を受けた上で考えなければならない、このように考えております。


(朝日新聞)
 先ほどの献金のことでお尋ねしたいんですけれども、辞退をされるということなんですが、これまで受け取られたものを返金されるお考えがまずあるのかどうかという点とですね、それと先ほどなぜ自粛をされるのかという理由がちょっと分からなかったのですけれども、やはりその政治資金規正法の趣旨からしますとですね、仮に疑念を持たれるようなことがあった場合には、政治家であれば進んで説明しなければならないというような法の趣旨かなと思うんですけれども、その意味でこの理由については、明確にですねお聞きできればなと思っておりまして。

(知事)
 はい。返金については、考えておりません。
 それから理由については、先ほど申し上げたことに尽きるかなとこのように考えております。

(朝日新聞)
  すみません、ちょっと先ほどの、どのようにおっしゃいましたでしょうか。

(知事)
 はい。議事録を後から見てください。

(朝日新聞)
 「私自身の判断が」というあたりで、ちょっとなんか尻切れになったようにも聞こえたんですけれども。

(知事)
  一連の事柄に鑑みというふうに申しました。


(朝日新聞)
 あと、すみません。もう1点なんですけれども、先日の北電の第三者委員会の調査の発表の中でですね、2008年当時のプルサーマルのシンポですとかご意見を聴く会ですね、その内容について、誰が参加したかっていうあたりが黒塗りで出てきたということで調査が進まなかったと。で実際にその誰が参加をしたかっていうのは、そのシンポなり伺う会にどういう影響があったのかという検証する上で重要かと思うのですけれども、それを調べる手段があるのは道しかないのかと思うのですが、その点については今後どうされるのでしょうか。

(知事)
 ご承知のとおり、2000年のときと事情が違いまして、個人情報保護という大きな世の中の流れの中で、2008年のこの一連の会合等については、私ども道主催の部分については、名簿は当然あるわけでありますが、対外的に情報開示を求められた場合には、一定の配慮をしなければならない、(ということで)そういう対処をしていたところであります。
 今回(北電の)第三者委員会の報告書が出ましたので、あらためてそれと私どものみが持っております名簿等をしっかりチェックしまして、先ほど申しました2008年のプルサーマルの一連の意見集約の中で、どういう影響が出ていたかということについて、精査をしていかなければならない、このように考えているところです。


(NHK)
 今回の道の検証委員会の調査にですね、道の職員の方も加わるということなんですけれども、これについて道議会の一部からはですね、より客観性を高めるのであれば、すべてを第三者にしたほうがいいのではないかという意見もあるわけなんですけれども、今回その道の職員の方もですね、調査に加わったその理由についてご説明いただけますでしょうか。

(知事)
 私どもとしては、客観的、中立的な観点からのチェックというのは何より重要だと思うのでありますが、その場合にやはり時間の制約との関係など、いろいろと勘案しまして、中立性、客観性、透明性を担保しつつ、最後はその委員会の検証委員の方々にチェックをしていただくということを前提に、その委員からご指名を頂いた調査員の方とわがほうの職員が共同で作業に当たると。その上で、最終的には、ぐるぐる回りになって恐縮ですが、最終的には第三者検証委員会の方にチェックをしていただくということで、中立性、客観性、透明性を担保しようと、このように考えているところです。


(HBC)
 調査結果をまとめる期限といいますか、どれくらいのタイミングで公表されるご予定でしょうか。

(知事)
 そうですね。先ほど言わなかったですね。もちろんできる限り早くという思いはあるわけですが、私どもやはり常に議会と連携を取りながら、さまざまなことを進めていくという観点から、今3定(北海道議会第3回定例会)が終わった直後でございますので、4定(北海道議会第4回定例会)までにはしっかりとあげたいということで、できる限りそれを前倒しでできればという思いの中で、検証作業を行いたいと考えています。


(共同通信)
 以前も伺ったかもしれないのですけれども、泊原発1、2号機の再稼働に関してなのですが、今回、知事、報告書を読まれたということで、それで読んだ上であらためて伺いたいのですけれども、再稼働の議論に入るのは道の調査委員会の結果が出てからというふうに理解してよろしいのかということが1点と、要はこの調査結果が出るまではその再稼働の議論に入れないというふうな認識でよろしいかということをまず伺いたいのですが。

(知事)
 そうですね。ただ、それ以前の問題として(泊原発)1、2号機の再稼働については国自身のスタンスも全くはっきりしておりませんし、またいつぐらいのタイミングまでに北海道を含めて、地方に対して、問題提起をしてくるのかということも何ら明らかになっていないわけでありますので、そういう状況だと思います。
 いずれにいたしましても、今のご質問だけにお答えするとすれば、道の調査、そして精査活動ですね、この一連の2008年のプルサーマル計画の意見集約への影響ということの結果が出るまでは、やはり次のステップの議論にはなかなか入れないのではないかとこのように考えております。


(共同通信)
 それから献金の部分でもう一度伺いたいのですが、今後受け取りは拒否されるというか辞退されるということなのですけれども、具体的にはどうやって辞退されるおつもりなのかというふうに思うのですが。

(知事)
 どういう意味ですか。

(共同通信)
 今までは個人のご意思でということでやってらっしゃったと思いますし、北電の方も道議会に出席された副社長などは個人の意思でやっていることだから会社とは関係ないというふうなご趣旨でご説明をされていましたけれども、あちら側から献金するというのはそういう趣旨で、あちらもそういう意思でいたというふうにするのであれば、じゃあどうやって知事はそれをご辞退されるのかというのをちょっと伺いたいのですが。

(知事)
 事務所と相談をします。


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