知事定例記者会見記録(平成24年3月13日)

知事定例記者会見

・日時/平成24年3月13日(火) 15:54~16:04  
・場所/議会知事室前
・記者数/27名(テレビカメラ2台)

会見項目

240313-01.JPG 240313-02.JPG
 

記者からの質問

1 災害廃棄物の受け入れについて(1)
2 大間原発に関する道の対応について
3 道議会民主党・道民連合議員会からの要請について
4 災害廃棄物の受け入れについて(2)
5 災害廃棄物の受け入れについて(3) 

記者からの質問

(読売新聞)
 がれきについての質問です。今日、政府のほうも民間を含めてですね、より処理が進むような方法で指示を出しています。一方で道内でも太平洋セメントのほうが上磯工場のほうでですね、受けられるかどうかというのを道と協議をしているようなんですが、そういった動きについて知事としてですね、道として今後どのように応援していくというか、動きを見守るのか、その点についての知事の考えを聞かせてください。

(知事)
 全国でも市町村のレベルで、がれき(災害廃棄物)を積極的に受け入れたいという動き、逆に住民の方々を中心にそれは大変不安だという動き、さまざまなことが出ている中で、道内の民間企業でも今おっしゃった太平洋セメントが、全国展開している企業だからこそかもしれませんが、このがれきのリサイクルという形でのご意向を持っておられるということでして、私ども道も水面下で今までずっと動いてきて、今般報道されたわけですけれども、そういった民間のご意向であれば大変歓迎するところです。
 しかしながら、これは北斗市に立地しておられる工場ですので、やはり市当局であるとか、市議会であるとか、あるいは工場の周辺住民の方々などのご理解をしっかり頂きながら進めていくことが何より重要ですので、引き続き私どもとしては、太平洋セメントと水面下でさまざまな調整をやらせていただくと同時に、今申しました北斗市長なり、それから住民の方々に対する説明会なり、そういった事が必要であれば、市役所とも連携を取りながらしっかり対応していかなければならないと、このように思っているところです。
 国からの要請文というのが、はっきり言ってちょっと遅いですね。このがれきの広域処理が必要だということは、もう1年前から分かっていたことでして、私どもに対して口頭で要請をしていたとおっしゃるわけですが、逆に文書の要請が今までなかったのかというのは、ややちょっと政府の気持ちばかりが前のめりになっておられて遅いかなという思いはございます。しかしながら、あらためて総理のご発言という形で前向きでやるということを宣言しておられますので、それをしっかりと受け止めて、また道内の関係する方々のご理解を少しでも進める方向に私どもとしても活動を強めていかなければならないと思っております。


(読売新聞)
 追加で1点、ちょっと別件になってしまうのですけれども、昨日、逢坂議員が要望に来た案件で、1点は大間原発に対する知事のスタンスが見えないと最後記者団には逢坂さんはおっしゃっていたのですけれども、大間原発に対する知事の認識と、建設再開かどうかのですね。知事のスタンスと、一方で、あの場で知事のほうからも要望出されて、私たち、要望合戦という形で一部報道もありましたが、どうしてあの時に要望が出たのかなとちょっと気になったものですから。

(知事)
 大間原発の建設についてのスタンスというのは、道議会でも何回も申し上げておりますし、枝野経産大臣にも直接申しましたし、また記者会見の場でも申し上げたことがありますけれども、一つは、これは泊原発も含めてそうですが、プルサーマル計画におけるMOX燃料というものが、いまだに収束をしていない昨年の福島第一原発の一連の事故の中で、どういう影響が出たのかということについて、国の責任においてしっかりと検証し、私どもに対しその結果のご説明をしっかりしていただきたいというのが第1点です。
 そして大間原発について申し上げれば、そういったことを踏まえて、それから核燃料サイクルの中における位置付けということも含めて議論を国でやっておられますので、そういったことも踏まえて、この大間原発についての必要性と安全性について、まずは国でしっかりご説明いただきたいと。その後、そのことについて、函館市民、道南の方々を含め道民が納得するのが、まず(建設工事)再開の前提であるということを何回も申し上げているところでして、今あらためてそのことを申し上げる次第です。
 それから、こちらからの要望については、逢坂代議士は若干誤解されたのかもしれませんけれども、むしろ昨日のご要請というのは、道議会民主党・道民連合議員会の会長名で頂いただいた要請文でして、その議員会の道議会の先生方のお申し入れにより、せっかく副幹事長が来られるので、道サイドからも要望したらどうかということでしたので、こちらでご用意申し上げた要請文を手交させていただいたところです。ですから代議士との間で意思の疎通が若干、十分ではなかったのかなと思っており、残念であります。


(STV)
 先ほどのがれきの件でもう一つお伺いしたかったのですが、今日閣議のほうで政令指定都市のほうにも要請したいということが発表されたということなのですが、札幌市上田市長は現時点では反対の意向を示しているのですが、その点も踏まえて、政令指定都市にも要請ということについてはどのようにお考えになりますか。
 
(知事)
 政府のご判断、総理のご判断でそういうふうにされるということだと思います。現地にたまっておりますがれきの総量というのは100年分も超えるというお話もございますので、やはりその処理について、全国広域的に市町村、都道府県、そして今こちらでご質問もございました民間企業も含めて協力していくということを政府として関係諸方面に心から要請したいということの表れかなというふうに思う次第です。


(uhb)
 先ほどの北斗市のがれきの関係でもう一度お聞きしたいのですが、今、具体的にこうした企業の名前まで挙がってきているということは、北斗市がやはり一番最初の道内の受け入れ先になりそうですか。知事としてはどう思われますか。

(知事)
 11の団体が、条件付きということでの回答をもう既に私どもに寄せていただいております。この中に北斗市は入っておられません。また、それに先立って議会等で表明をされた稚内市も入っていないので、その意味では道内の市町村が11団体に加えて、私どもに受け入れの表明や、受け入れに対して関心を表明されたところの輪が少しずつ広がってきているというふうに思っており、そのことを大変うれしく思うのですが、どこが一番(最初に受け入れを開始する)というのは分かりません。それはやはりそれぞれの市当局あるいは住民の方々のご理解、そういったものがどういう形でこれから進んでいくのか、もとより私ども道はそれぞれの市役所なり役場の方々と連携をしっかり取りながら、国の協力もしっかり求めて、スピード感を持って対処してまいりますが、ただやはり住民の方々のご理解等を見極めながらやっていくということが重要ですので、そういったことをにらみながら、今後スピード感を持って進めていきたいと思っております。


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top