知事定例記者会見記録(平成24年12月25日)

知事定例記者会見

・日時/平成24年12月25日(火)15:05~15:25  
・場所/議会記者室
 ・記者数/24名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成24年第4回定例会の閉会にあたって
2 年末年始の交通安全について

記者からの質問

1 今年を振り返って
2 節電について
3 新政権への期待等について

知事からの話題

 

平成24年第4回定例会の閉会にあたって

  今日、平成24年第4回北海道議会定例会が閉会いたしました。11月27日から始まったわけでありますが、ご承知のとおり(衆議院議員総)選挙期間中は休会ということでございまして、いつもより2週間くらい遅めの閉会というふうになったところです。冒頭にご提案を申し上げた補正予算349億円、うち選挙経費が36億円でありましたが、これを議決いただきました。そして本日最終日でございましたが、追加提案、補正予算147億円、これはご承知のとおり野田政権最後の国の経済対策に呼応するものでございまして、私どもといたしましてはこういったことをしっかりと執行しながら、道内の景気雇用の回復、あるいは社会基盤整備などしっかりと政策を展開をしてまいりたいとこのように思っているところであります。 

年末年始の交通安全について

[配付資料:交通事故概況等について]
  また、もう一つは、年末年始の交通安全についてです。昨日のクリスマス・イブ、24日現在で道内の交通事故死者数は197名という状況で、昨年に比べまして9名もの増加という大変憂慮すべき事態となっております。特に今年は冬の訪れが遅かったような早かったような、急に大雪になったわけですけれども、スリップによる事故が多発しておりますことから、スピードの出し過ぎあるいは車間距離の確保などに十分気を付けていただきたいと思います。年末年始はとりわけ運転をされる機会がやはり多くなろうかと思いますので、飲酒運転、これはもう絶対にあってはならないことでありますが、吹雪等で視界不良のときには運転を慎重に、あるいは控えていただくなど安全運転に心掛けていただければとこのように思う次第であります。
  それから、交通安全に加えましてノロウイルスの流行、あるいはインフルエンザの流行、こういったことも懸念されております。また、クリスマス寒波に伴う大雪などで屋根の雪下ろし中の事故、これも多発が懸念されております。いろいろな面で年末年始、慌ただしいかと思うわけでありますが、ぜひ道民の皆様方にいろいろな面で気を付けていただければと、そしてマスコミの皆様方にもそういった道民の安全に関する注意喚起に向けてご協力を頂ければとこのように思う次第であります。
  今年は、聞いておられるかと思うのですが、27、28日のあたりは、ちょっと東京のほうに参りまして、いろいろあいさつ回り等もしたいと思っておりますので、要するに仕事納めの日(28日)、こっち(札幌)におりませんので、今日が皆様方にお付き合いいただく、今暦年中の最後の記者会見になります。今年も1年、いろいろな面でお世話になりました。本当にありがとうございました。来年も引き続き、いろいろとよろしくお願いいたします。
  私からは以上です。

記者からの質問

(NHK)
 知事のほうからもありましたけれども、今日が今年最後の記者会見ということで、この1年を振り返ってですね、最も印象に残った、道政に携わる中で印象に残った出来事、重大だと考えた出来事ですね、と、もしそれが来年も引き続き課題になるんであればですね、それに向けてどういった取組をされるのかということを教えてください。

(知事)
 まず、残念なほうから申し上げなければならないと思うのでありますけれども、今大雪で大変なのですけれども、今年の1月は、とりわけ空知管内、石狩管内がそうでしたけれども大変な豪雪でスタートをしたなということを記憶いたしております。1月に入って自衛隊の派遣を岩見沢市等がお願いをするなどそういったこともございました。われわれも行政の間の連携という意味で大変反省すべきこともあったかなというふうに思っております。そして今度また、今回の冬のシーズンに入って暴風雪というのですか、風を伴ったすごい天候の中で、大規模停電が胆振管内中心に起こりまして、もう数十年ぶりというほどの4万、5万世帯が一度に、しかも一定期間長きにわたって停電をするという事態に直面をし、もとより電気事業者を中心に(復旧作業を)やっていただくわけでありますが、われわれもそれへの対応に大変苦労をしたと。1日も早く復旧して道民の、その地域の方々の生活が元に戻るように、そういう努力もしたなというふうに振り返っているところです。
 それから夏には、白菜の漬物を原因とするO157食中毒の事案というのが起こりました。多くの尊い命がこのことで失われたことも大変残念な事態であったというふうに記憶をしております。それから今現在進行形でございますが、節電、夏も節電、冬も節電。これも道政の歴史の中でも大変珍しい、希有な、大変厳しい対応を私ども行政も、道民の皆様方にもお願いをしている。こういった、まず悪いほうから言いますけれども、いろいろなことがあった、あるいはありつつある今年だったなというふうに振り返っております。
 マスコミの皆様方の中では、この3年ぶりの政権交代、正式には明日からなのでしょうが、このことがやはり一番大きなニュースだというふうに思うし、理解をしているわけでありますが、私ども地方の行政、これは継続が何より重要でありますので、3年前の政権交代の時もその前後を含めて道政に穴が空いてはいけないということで、しっかり対処してまいりましたし、今回もそのようにやっていきたいというふうに思っているところです。
 一方で、良いことのほうになりますけれども、やっぱり良いことの第一は、6月に正式決定がございました北海道新幹線の札幌延伸決定と。そしていわゆる起工式を8月の暑い時に羽田国交大臣をお招きしてできたということは、私としても、あるいは道民の多くの方々も共に喜んでいただけることではないかなというふうに思っております。私個人といたしましては、新幹線仕様で作った青函トンネルを有効活用できるという、その北海道新幹線の着工自体も自分のこの手で鍬入れをすることができた立場からすれば、本当にこれまで多くの私の先人の方々がバトンタッチしながらリレーでつなげてきたこの新幹線の要請活動の成果というものを、私、高橋はるみがどちらも形となるところを見ることができたのは、大変個人的には幸運な限りだなというふうに思っております。
 それからもう一つは、食産業立国に向けての動きというものを、まだまだ道半ばでありますが、一歩一歩進めることができたということかなと。その一環かとも思いますけれども、「ゆめぴりか」が道内ばかりではなくて道外でも結構ブレイクしてきているというのは、このことを一生懸命やってきた立場から大変うれしいことかなというふうに思っております。
 それから観光は、国際観光、外国人観光客の誘致等を一生懸命やってきたわけでありますが、LCCの就航、あるいは前からいろいろな形で誘致をしておりました海外直行便の就航開始など良い面もありました。もとより中国とのお客様をもっともっとお迎えしたいという、これは来年以降への一つの宿題として残ったわけでありますけれども、ご承知のとおり新千歳空港の国際線ターミナル、これも(できあがるまでにかかった期間が)長いですね。最初に私どもから要請を申し上げた時の国交大臣が今は亡き公明党の冬柴大臣ですから、前の自公政権の時代からいろいろ構想を練って練って、実際お披露目をした時は、(民主党政権の)前原国交大臣にお越しいただいたことを鮮明に記憶をいたしておりまして、そういう政権を越えて北海道の重要性ということを認識いただいた国際線ターミナルも有効に活用する形で利用者が100万人を突破したと。われわれが当初想定した道のりを歩んでいるということ、これもうれしい限りでございます。これからも国際観光立国として北海道づくりをしていかなければならない、そのように思っているところでございます。
 毎年、毎年全く違った局面というのはあり得ないわけでありまして、とりわけ経済政策的なことというのは、中長期的に腰を据えて、あまりぶれることなくしっかりと5年、10年先を見通した形でやっていくことが重要であって、その意味では今、後段のほうで申し上げた食産業を中心としたものづくり産業の振興なども、極端な話、私が知事になったあとずっとやらせていただいている課題でありますし、国際観光立国づくりというものもそうであります。そういったことを来年もまた着実に、一歩一歩進めて行きたいと、このように思っております。
 長くなってすみませんでした。


(毎日新聞)
 今もお話出ました節電の件についてお伺いします。この冬の節電、道の集中対策はこの12月の頭から始まっておりますけれども、これまでの進捗状況を、どの程度取組が進んでいるかという点を教えていただけますでしょうか。

(知事) 
 今日が25日でありますので、まだちょっとスタートしてからの数字というようなことをしっかりとまとめられる状況にはないわけでありますけれども、道民の皆様方全体の生活ということを見た場合には、やはりこの豪雪等の中における寒さも相当厳しかったということで、なかなか目標達成が思うに任せていないという現状を何となく認識をしている中で、道自身は率先して示さなければならないということで、全道各地の振興局もございますし、本庁、あるいは議会棟なりいろいろなところがありますけれども、それぞれが知恵を絞りながら、ご来庁、行政サービスを受けられる住民の方々にご不便を最小限にする形で(節電に)取り組んでいるという報告は受けているところであります。例えば豪雪の度合いにもよりますけれども、振興局のロードヒーティングを障がい者向けのスロープ以外は電源を切って、その分職員が交代で除雪をするなどの工夫をしているとか、そういう報告も受けているところでありまして、道庁としては目標を超えるぐらいのところはいっているのではないかなというふうに思う次第でありますが、月が終わったタイミングでまた数字を精査し、年明け以降が本格的な節電の時期になるわけですので、道民の皆様方とりわけ家庭の皆様方へのお声掛けを重点的に行うと同時に、われわれ自身の取組もしっかり年明け以降も継続をしていきたいとこのように思っております。


(共同通信)
 明日、安倍新政権が発足しますけれども、先週、衆院選で自民党が大勝したという点についての受け止めをお伺いしたところではあるのですが、あらためて安倍新政権への期待、どのようなことを期待なさるのか、また今週、東京に行かれて、国会議員の皆さんにもごあいさつ方々いろいろなお願いをなさると思うのですが、そこでどういうことをお願いするのかという点も含めて、課題、期待などを新政権に対するお考えをお聞かせください。

(知事)
 短期的なこと、中長期的なこと、たくさんあります。トータルとして言えば、前から申し上げております日本経済社会の再生ということ。それから二つ目が、(東日本大震災からの)復旧・復興の促進。三つ目が外交関係の再構築ということは私自身の思いとしてありますが、一つ目との関係においては、昨日、ウェブ(インターネット)を活用して、知事会の有志というか、何人かの知事でウェブ会議(全国知事会戦略会議)というのをやって、そこでも認識の共有を図ったのですけれども、補正予算はもう安倍政権は動き出しているよと。だから言うことは早く言っておかなければならないだろうという思いの中で、私どもとしての発信をしっかりやっていかなければならないと思っております。もとより防災減災等の観点から、国土強靭化ということを政権公約の中でも言っておられます。強い国土づくりのための公共事業、これも重要だということは論を俟たないわけでありますが、しかしせっかく一定規模の経済対策をやって、今、目の前、全国的にも不透明感を増している経済の状況を改善していくという強い経済再生を重視する内閣だとおっしゃっていますので、それに合うような形で、きめ細やかなさまざまな分野への集中投資というのが必要なのではないかというふうに私は思っておりまして、再生可能エネルギー、環境、それから私どもの地域で言えば、観光分野というものもあろうかと思うのですけれども、そういう戦略的な成長分野への投入ということもぜひやっていただきたいし、雇用対策、あるいは社会的に弱い立場にいらっしゃる方々への政策提言として、福祉の分野なり、医療の分野なり、特に福祉分野というのは雇用拡大効果というのは結構大きいので、そういった幅広い分野への重点的な財政資金の投入ということを、この補正予算の中でしっかりうたっていただきたいということと、私自身、北海道知事としても中央のほうに言っていかなければならないし、全国知事会の仲間とも手分けしてやっていこうということを昨日打ち合わせをいたしました。加えて、これも地方の総意だと思うのでありますが、公共事業をやる場合には地元負担というのが当然ございます。麻生政権の時だったと思うのですけれども、そのわれわれ地方の負担をカバーするような交付金制度というものをやっておられました。ぜひああいった形のものを工夫をしていただきたい。これが今日、岩本幹事長をはじめ、自民党道連の幹部の方々が私にお申し入れをされた一丁目一番地、最初に入っていた項目でもございますので、道議会の皆様方とも連携をしながら、こういったこともしっかり申し入れをしていかなければならない、それは年明けでは遅いので年内にも行きたいとこのように思っているところでございます。
 あえてもう一つだけ言うとすれば、北方領土問題でありまして、ロシアのプーチン大統領がいろいろな形で、何というかシグナルを送っておられるように、報道を通じてしか知りませんが感じております。このことは民主党政権の時にも常に申し上げたところでありますが、政府同士で領土問題の認識を持って、しっかり解決しようというところまでは合意はできているこの問題について、双方が納得可能な具体的な提案という中身をぜひ詰めて、それも前広にやはり地元には、われわれにはご提示を頂いて議論をしていただきたいということは前から言っているのですが、これは安倍新政権に対してもしっかりものを言っていかなければならないのかなとそんなことなどを思い描いているところです。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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