知事定例記者会見
・日時/平成26年1月16日(木)14:33~14:52
・場所/記者会見室
・記者数/25名(テレビカメラ2台)
会見項目
知事からの話題
1 平成25年度の「北方領土の日」特別啓発期間の取組について
2 北海道産授産製品販売キャンペーン「北海道 感動 授産フェア」について
3 JR北海道の安全・安心な運行体制の確立について
記者からの質問
1 JR北海道相談役 坂本眞一氏について
2 東京都知事選について
3 知事のタイ王国訪問について
知事からの話題
平成25年度の「北方領土の日」特別啓発期間の取組について
〔配付資料:平成25年度「北方領土の日」特別啓発期間の取組について〕
〔配付資料:「北方領土の日」啓発ポスターについて〕
それでは、私から3点お話をいたします。
一つ目は、平成25年度の「北方領土の日」特別啓発期間の取組についてであります。道では毎年2月7日の北方領土の日を中心とする1月21日から2月20日までの1カ月間を特別啓発期間として、市町村や関係団体などの皆様方と連携して啓発事業を実施しているところでございます。今年の主な行事といたしましては、さっぽろ雪まつり期間中に、これは例年でありますが、大通西6丁目会場に返還要求署名コーナーを設置をいたしますほか、この2月7日、まさに北方領土の日、その日に西5丁目の雪まつり特設ステージにおきまして、2014北方領土フェスティバルを開催することといたしております。また、この北方領土の日を広く知っていただくためのポスターコンテストで、皆様方から見て左手にあります啓発ポスターを採用させていただいたところであります。この作品をはじめとする入賞作品展を、北洋銀行とサッポロビールの協力を得て、大通BISSE(ビッセ)とサッポロビール博物館で実施する予定といたしております。期間中には、全道各地でさまざまな啓発活動を行ってまいりますので、皆様方には積極的な取材をよろしくお願いいたします。
北海道産授産製品販売キャンペーン「北海道 感動 授産フェア」について
〔配付資料:北海道授産製品販売キャンペーン「北海道 感動 授産フェア」の実施概要〕
二つ目は、北海道産の授産製品販売キャンペーン、「北海道 感動 授産フェア」についてであります。道では、障がいのある方々が障がい者施設などで作った授産製品の販売拡大のために、まさに今日からでありますが、帯広にございます藤丸百貨店のご協力を得て、ここを皮切りに、道内では札幌東急百貨店、札幌ファクトリー、札幌地下歩行空間など、また道外では表参道ヒルズや千葉三越店など計10カ所に臨時店舗を設けまして、延べ52日間のキャンペーンを実施をいたします。これを「北海道 感動 授産フェア」とネーミングをして実施をするところであります。このキャンペーンは、道民の方々はもとより、道外の方々にも授産製品のPRを行うとともに、販売拡大を通じて障がい者施設で働く方々の工賃の向上を目指そうとするものであります。今回のように、2カ月間という長い期間にわたって百貨店などさまざまな場所で授産製品を販売するキャンペーンを実施するのは、全国の都道府県の中でも初めてのことでございます。ぜひ道内外の皆様方に道産の授産製品の良さを知っていただき、購入していただきたいと。皆様方には積極的な取材をお願いいたします。
JR北海道の安全・安心な運行体制の確立について
3点目でありますが、JR北海道の安全・安心な運行体制の確立に向けてということでございます。皆様方ご承知のとおり、JR北海道の坂本相談役が亡くなられました。坂本相談役は長年にわたりJR北海道の経営に携わられ、道民の悲願でありました北海道新幹線の実現にご尽力をされたところであります。また、北海道観光振興機構の会長をはじめ多くの公職を務められ、本道観光と経済のけん引役としてご活躍をされるなど、北海道の発展に大きく寄与された方であります。その坂本相談役が突然ご逝去されたことに、私自身、言葉もなく、誠に残念であり、悲しくてたまりません。心からご冥福をお祈りを申し上げる次第であります。
そして、あわせてJR北海道の皆さまにもあらためてお願いをしたいと思います。社員の皆さんが心を一つにし、全社を挙げて一日も早く安全・安心な運行体制を確立すること、そして坂本さんが誰にも増して待ち望んでおられた新幹線開業の日を確実に迎えられるようにすることこそが、約半世紀の長きにわたり道民の大切な足、鉄道一筋に、ひたすら情熱を傾けてこられた坂本さんのご遺志にお応えすることになるのではないでしょうか。今、JR北海道はかつてない試練の時を迎えております。道半ばにして倒れられた坂本さんの思いを片時も忘れることなく、全社一丸となって、どうかこの難局を乗り越え、安全を最優先とする企業への再生に全力で取り組んでいただきたいと思います。このことは、多くの道民が心から願っていることであり、JR北海道の社員お一人お一人がしっかりと受け止めていただきたいと、このように思います。
今のは私からのメッセージでございますが、こういったことを主たる内容としたあらためての道知事名の要請文を、できる限り早くJR北海道にお届けしたいと、このように考えております。
私からは、以上です。
記者からの質問
(朝日新聞)
今、坂本相談役死去のお話が出ましたけれども、知事は坂本相談役にお会いに、最後にお会いになったのはいつだったのかということと、どのようなやりとりがあったか、また、どのようなご様子だったかというのを教えてください。
(知事)
分かりました。まず、年末のごあいさつに北海道観光振興機構の幹部の方々と来られたのがございます。そして年明け、新年交礼会は私もすべて出ているわけではないので、あまりお会いはしなかったのですが、観光関係の新年交礼会(1月8日の観光業界新年交礼会)にはご出席しておられて、坂本相談役のほうから私にお声を掛けていただいて、ごあいさつをさせていただきました。若干、年末にお会いした時よりも痩せられたなという感じ、それから、お声がちょっと小さくなったかなという感じを受けたところでございますが、いつもどおりの落ち着いたご様子で、まさかこのような状況になるとは思いもよりませんでした。
これはご質問にはなかったわけでありますけれども、坂本さんと私、もう思い起こせば、もちろん仕事の面でもいろいろありますし、個人的にも本当に思い出ばかりでありまして、それを整理するのに時間がかかるかなというふうに思うくらいであります。
ただ、今日、ご質問があれば皆様方に一つだけご披露しようと思ったのは、やはり新幹線に対する坂本さんの情熱だったなというふうに思っておりまして、初めて私がお会いしたのは、もう2001年、私がこちらで北海道経済産業局長として仕事を始めた直後くらいから、大変かわいがっていただきまして、恰幅(かっぷく)の良い、声も大変素敵なおじ様だなと思ってお付き合いをしていたのでありますが、知事になってからは、やはり北海道新幹線というのが、青函トンネルが新幹線規格になっているにもかかわらず通っていないと。まずはとにかく道南まで持ってこなくてはならないという思いを二人で共有しまして、当時の新幹線の道内の運動の主たる主張は、一括札幌まで着工を実現すると、勝ち取るという戦略だったのでありますが、これは非現実的だというふうに私自身も思いましたし、坂本さんもそうおっしゃっていただいて、いろいろとおっしゃる方はいっぱいおられたのですが、説得をして、第1弾目の新幹線の運動として、とにかく道南まで持ってこようというふうに軌道修正をして、東京への働き掛けを強く強くしたところでございまして、その結果、まずは新幹線が北海道に入ってくるという、そういう状況が実現できた。北海道選出の国会議員の方々はもちろんでございますが、例えば鹿児島の小里(貞利)先生とか、兵庫の冬柴(鐵三)先生とか、福岡の山崎(拓)先生とか、引退された方、お亡くなりになった方、いろいろでありますが、本当にいろいろな方々のところに一緒にお邪魔をしては、熱っぽく坂本さんが語られてですね、私はにこっと笑ってよろしくお願いしますと。そんなことをずっとやってきたなと。それで、道南まで来ることが決まった後、次は札幌だということで、また、支援の輪を広げるべく、オール北海道の体制で一生懸命やってきた。その後、一昨年、(札幌までの)着工ということが決まって、また、新幹線があと2年余りで北海道に初めて乗り入れることを誰よりも楽しみにしておられた坂本さんがこういう残念なことになったこと、本当に私自身も残念でなりません。すみません、質問を超えて答えてしまいました。
(北海道新聞)
東京都知事選でですね、元首相の細川さんが脱原発を掲げて出馬したんですけれども、まず、東京都知事選で脱原発を争点にすることに対してどう思われるかというのとですね、北海道は原発立地自治体なんですけれども、それで今度の春の知事選で脱原発が争点になり得るかどうか、どう思うかというのをお聞かせください。
(知事)
都知事選について、告示も秒読みになっている段階で、細川元総理が出馬を決められたという状況で、その際の政策の中の一番重要なポイントとして、脱原発というエネルギー問題を掲げられたと。一つの争点として、都知事選で議論されるというのは、これはエネルギー問題も大変重要なことでありますので、一定の理解をするところであります。しかしながら、他の県の知事も同じような質問に対して答えているようでありますが、県政、道政もそうですけれどもオールラウンドなんですよね。例えばこれは東京都のことではありますけれども、私どもが訴えております、バックアップ拠点構想ということに多くの首都圏の企業、あるいは西日本の企業さん方が応えておられるということは、逆に向こうの立場からみれば、首都圏の直下型地震の危険性というものが刻々と迫ってきている、これにどう対処するのかというのは、やはりすべての都民がたぶん、私が都民であればそのことが一番心配だし、そのことにやはり行政としてどのようなビジョンを持ち一歩一歩やってくれるのか、一言で言えば防災対策というのは大変重要な政策分野となるのでしょうが、このことはしっかりと議論すべきだし、実現を果たすべきだと思います。
それからもう一つ、やはりオリンピック・パラリンピック。これを猪瀬前知事が、まさにオール日本で取ってこられた。それを成功裏にやっていくということも、これは日本の首都である東京都の知事として何よりも重視してやらなければならない政策であります。それから北海道にとっても重要な課題でありますが、高齢化が進む中で、これは北海道の場合には過疎地域と高齢化というような問題設定ですけれども、東京都の場合には大都会の中における独居老人であり高齢化のことをどうとらえるかという、ちょっとアプローチの仕方は違うのかもしれませんが、そういうことを含めた社会保障政策などですね。やはりもっともっと幅広く議論を深めていかなければならない政策の論点というものは多々ありますので、そういったことすべてをそれぞれの候補が、それは細川元総理を含めてそれぞれの候補がご提示をされて、しっかり政策論議をされて、その結果として、それを見た上で都民が判断をするということではないかなと思います。やはりシングルイシュー(単一の争点)というのは、分かりやすいかもしれないけれども、都民が不幸になるのではないかなと、私自身はそのように思います。
(北海道新聞)
今月中に予定をされていました、タイのチェンマイ県訪問の件です。タイで暴動が長期化しておりますが、知事は当初予定どおり今月中行かれるご予定でしょうか。また、もしもうすでに日程が固まっているようであれば、おおよその、大まかなですね、計画をお教えください。
(知事)
もんもんと今、悩んでいるところでありまして、もとより行きたいのであります。まず、今私どもが予定しております日程は、(1月)26日から28日までの3日間。機中泊を含め1泊3日の強行スケジュールでありますが、この1泊3日の間にチェンマイ県とバンコク特別市を訪問したいということで、スケジュールを練ってきたところでございます。関係の方々にもお声を掛けて、そのつもりでいたのでありますが、ご承知のようなタイの、特にバンコク市内の状況でございますので、日々状況を見つつ、どこかのタイミングで行くか行かないかの判断をしっかりしていかなければならないというのが、今の私自身の思いであります。ただ、できれば行きたいなと強く思う理由はですね、チェンマイ県との友好提携というのは、去年のちょうど今頃、チェンマイ県の知事が、この寒い寒い北海道に来ていただいて、私との間で(友好関係協定書を)締結させていただいた、そこからちょうど1周年でありまして、この友好提携は、やはりタイからいろいろなお客様が大勢北海道にあこがれて来ていただいている中で、とりわけタイ側から提案があって行われたチェンマイ県と道との地域同士の友好提携でもありますので、ぜひ行きたいなというような思いを持っているところでありますが、繰り返しになりますけれども、できる限り早く最終的な判断はしていかなければならない、そんなふうに思っております。
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