知事定例記者会見
・日時/平成26年9月24日(水)17:34~17:51
・場所/議会知事室前
・記者数/20名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 平成26年第3回定例会一般質問を終えて
2 中国訪問について
記者からの質問
1 中国訪問について
2 北方領土問題について
3 次期知事選について
4 知事の体調について
知事からの話題
平成26年第3回定例会一般質問を終えて
それでは、私から二点。
先ほど第3回定例会(平成26年第3回北海道議会定例会)の一般質問が終了したところでございます。(9月)22日の本会議でも申し上げましたが、18日、19日の一般質問初日、そして二日目と定例会を欠席せざるを得なくなって大変申し訳なく思っているところでございます。今日で一般質問が終わったわけでありますけれども、これから舞台を予算特別委員会の方に移して、引き続き真摯(しんし)な議論を続けていきたいと、このように思っております。
中国訪問について
〔配付資料:北京訪問について〕
もう一点は、10月の18日、19日の二日間、道内経済界、教育界の方々などと共に中国の北京市を訪問させていただくことのご報告でございます。配付資料がお手元にあるかと思います。ちょっと一部報道にもう出てはいたのでありますけれども、唐家?(とうかせん)さんとおっしゃる、中日友好協会会長との面談などを予定しているところであります。
唐家?さんというのは、ご記憶の方もおられるかと思うのですが、(一昨年の)平成24年の春にご来道されまして、その際も私お相手させていただき、大変に何というかにこやかな、温厚な紳士でいらっしゃるという印象があるわけでありますけれども、去年の暮れですか、知事公館でだったと思いますが、(当時)在札幌中国総領事でいらっしゃった許金平(きょきんぺい)さんが、(許金平さんは)もともと中日友好協会から総領事に来られた方でありますが、唐家?さんが会長に就いておられる中日友好協会に戻られるというご挨拶でお会いした際に、許金平さんのほうから、唐会長からぜひ知事に中国に来ていただきたいというお誘いのお話があったところでございました。許金平さんとは特に仲良く、親しくさせていただいたこともあって、その後も連絡を取り合っている中で、(今年)4月に中日友好協会のほうから正式に書面でインビテーション(招待)がまいりまして、いろいろな日程調整をしておりまして、こちらも議会なり何なりいろいろございまして、結果的に10月の18日、19日になったところでございます。
国同士ではいろいろな問題がいまだあるやの関係ではあるかと思いますけれども、私ども地域はやはり地域の立場で、北海道に憧れを持って北海道にいっぱいいらっしゃっておられます中国からの観光客の方々との人的交流、あるいは経済交流ということを、地域レベルでますます高めていきたいという思いもございますので、今回の北京訪問を一つの大きなきっかけとして、さらに北海道と中国との絆を深めることに資することになればというふうに思っているところでございます。
また加えて、まだ具体的に中身の設定まではいっていないのでありますが、北京におられる中国人の大学生の方々に集まっていただくという機会がうまく調整できればですね、その場で北海道としてのプレゼンテーションということができればというふうに思っております。やはりこれからの中国と北海道、あるいは、中国と日本の交流を支えていくのは次世代の人たち、すなわち若者でありますので、こういったこともできればなというふうに思っているところでございます。
私からは、以上二点であります。
記者からの質問
(HBC)
今お話のあった中国訪問なんですけれども、今、冷却している国同士の関係はございますけれども、その経済交流を盛り上げていこうというところが主眼という、経済団体の方が同行されると聞いているんですけども、経済交流を盛り上げていこうということが主眼ということでよろしいでしょうか。
(知事)
そうですね、もとよりそれを含むことだと思うのですが、(今回の中国訪問は)経済界だけではなくて、教育界の方ともご一緒にということを考えておりますので、人的交流も含めて、地域としての北海道にもっと多くの中国の方々が関心を持っていただいて、地域レベルの交流がますます盛んになればなという思いでございます。経済交流は経済交流で大変重要で、これは道議会(の議論)でも、例えば道産品の輸出先の有力な市場として中国というのは当然我々は常に念頭に置いているわけでありますが、そういったことを含めてですね、向こうで唐家?会長とも議論を深めたいと思いますし、また、向こうの若い人たちにもいろいろな問題提起もして、大いに北海道に関心を持ってもらえればなと、こういうふうに思っております。
(共同通信)
外交の絡みなんですけども、今日、ロシアの(イワノフ)大統領府長官が択捉島を訪問しました。プーチン大統領の秋の来日が難しい見通しで、北方領土問題がなかなか進展しない中での(ロシア政府要人による北方領土)訪問となりましたけれども、今回の訪問に対する知事の受け止めとですね、今後の北方領土問題への影響についてお考えをお聞かせください。
(知事)
一言で言えば、菅官房長官も(本日の)記者会見でおっしゃられたようでありますが、今回のことは大変遺憾であるというふうに私は表明させていただきたいと思います。領土問題について、北方領土の帰属などいろいろなことについて日本とロシアの両国政府の間で解決がまだできていない状況で、(このような訪問は北方四島に関する)日本の立場と相いれないものでありまして、また、道内には多くの元島民の方々が住んでおられるわけでありますが、そういった島民の方々をはじめ、道民の気持ちも傷つけられたというふうに思うわけでありまして、今回のロシア政府要人の択捉島訪問というのは大変遺憾であると、このように思います。
ただ、このことに対する日本国政府としての毅然たる態度表明ということも大変重要でございますが、一方で報道によれば、安倍総理とプーチン大統領は電話会談を最近されたという報道もございまして、そういった両トップのいろいろな緊密な関係なども含めてですね、日本国政府におかれては、しっかりとした外交交渉をしていただきたい、一日も早く北方領土問題を解決していただきたいと、このことに尽きると、北海道の知事としては思います。
(日本経済新聞)
フリーアナウンサーの佐藤のりゆきさんがですね、先日ご自身の講演会で、北海道にはプランがないと、変わらなければいけないということでですね、知事の道政運営に対して批判的なメッセージを出しました。この佐藤さんのご発言を受けて知事がどのように考えるかを一点目伺います。
二点目についてはですね、佐藤さんはご自身のですね、知事選の出馬について近く真剣に考えて結論を出したいというお話をされました。年内に決めたいというご意向のようなんですが、高橋知事はご自身の知事選の出馬について判断時期をいつ頃と考えているのか、現時点の知事選への思いとですね、出馬時期を併せて伺えますでしょうか。
(知事)
9月20日でしたか、佐藤のりゆきさんがご自身の、ちょっと本のタイトルは忘れましたけれども、出版記念の講演会をされたというふうに報道を通じて聞いているところでございます。さまざまなご批判があったようでありますので、これはのりゆきさんに限りませんけれども、道民の方々あるいは道外の方々も含めて、いろいろな道政上のご批判というのは、私はやはり道政推進に向けてのエールというつもりで、(そういう意図で)のりゆきさんはおっしゃったかどうかは分かりませんけれども、私自身の思いとしては道政推進に係るさまざまなご指摘につきましては真摯(しんし)に一つ一つを受け止めて、それを私自身の道政運営に反映していくことでお応えをしていきたいと、こんなふうに思っているところでございまして、その意味ではまたあらためて佐藤さんの著作なども取り寄せられればですね、そういった内容についても精査をさせていただければなと、こんなふうに思っております。
それから、知事選に向けての思いということでありますけれども、来年の4月の投票日(の日程について方針)が決まったのですよね、4月の10日前後の日曜日だったと思います。もうずっと先のことかなと思っておりましたが、6カ月後くらいに迫ってきたなという思いはございます。今、3定(平成26年第3回北海道議会定例会)で現下のさまざまな諸課題、そして中長期的な人口減少問題など、幅広い道政上の課題について議論が進められておりますので、そういった一つ一つの問題に真摯に向き合い着実に対応しながら、さまざまなことを考えていければなと、こんなふうに思っております。
(日本経済新聞)
追加なんですけれども、佐藤さんのおっしゃっていた批判的なメッセージというのは、なかなか残り6カ月でですね、反映しきれるものではないのかなというふうに思ったのですけれども、その点ですね、知事選に向けてご自身が出馬するというお考えは、今は全くないのか、それともやはり考えていらっしゃるのか、その点確認させてもらってもよろしいですか。
(知事)
いろいろ考えております。
(STV)
先週、(知事が)体調を崩されましたけれども、一つはこの詳細について、今の体調も含めてですね、ちょっと教えていただきたいということと、それからそういった体調面のことが(次期)知事選出馬への判断に何かしら影響を与えるものかどうかということについていかがでしょうか。
(知事)
(平成26年第3回北海道議会定例会)代表質問の二日目が連休明けの火曜日(9月16日)でしたか、それが終わった段階でいつも以上に疲れたなという感覚はあったのですが、その段階では別にちょっと疲れたんだろうなというぐらいだったのでありますけれども、次の日の水曜日(9月17日)の朝にがっくりきまして、これはちょっとまずいなと思いまして、クリニックにまいりまして診ていただいたら、いろいろ検査もしたのですけれども、結論的には過労がベースにあって、それに感冒、風邪のことですね、感冒が重なってそれがおなかにきたのかなというふうな、そういう診断でございまして、3、4日程度安静にしていれば治るということでありました。お医者さんのおっしゃるとおりに、いただいた薬を飲みながら静養をしておりましたところ、二日目ぐらいには熱が下がって、三日目ぐらいにおなかも治まって、体力を回復することができて、22日に復帰させていただくことができたということであります。本当に道民の方々にご心配とご迷惑をお掛けしたことをあらためて申し訳なく思うわけでありますけれども、ただ、今回、過労が原因と先生に言われて、最近どういう日程をこなしていたのかと聞かれて、振り返りましたら、今日道議会でも議論になりましたシンガポールに8月17日から出張したのでありますけれども、それ以降休みが無かったのですね。私ももういい年で還暦にもなりまして、やはりちょっと突っ走り過ぎたのかなという思いであったわけであります。ただ、基本的には体調はですね、今年に入ってから良い状況でございますので、そこは元に戻ることができて良かったなと思っているところでございます。
明日も急きょ、(北海道)新幹線等の関係で東京に出張しようということを先ほど担当副知事とも議論したところでございますし、これからも、もちろん年も年でございますので気を付けながらも、しかししっかりと道政上の諸課題に取り組んでいきたいと、このように思っております。
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