知事定例記者会見記録(平成27年1月21日)

知事定例記者会見

・日時/平成27年1月21日(水)14:30~14:47  
・場所/記者会見室
 ・記者数/20名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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記者からの質問

1 次期知事選について(1)
2 JR北海道について
3 次期知事選について(2)
4 民主党代表選について 

記者からの質問

(北海道新聞)
 公務というより政務の話になると思うんですけれども、自民党道連のほうでですね、今日、知事をですね、今度の知事選に向けて推薦をされるという見通しになっていますけれども、まだ正式決定ではないにしても、ほぼそれが決まっている段階でですね、知事として、その道連推薦ということへの受け止めを伺えればということがまず1点とですね、後は、自民党との協力のあり方というのでしょうか、他の県の知事選などを見ますと、その支部と政策協定を結んだりですね、しているところもあるようなんですけれども、政策協定などを結ぶお考えというのはあるのかどうか。後は、選対本部、これから作って、事務所開きも2月6日と聞いていますが、そのところでの選対本部での協力のあり方など、どのように知事はお考えでしょうか。 
 
(知事)
 まず、今日ですか、そちらのほうに行っておられる記者の方もおられるのかなと推察いたしますが、札幌市内で自民党道連の会合が行われる、今行われているのかな、というふうにお伺いをいたしております。そこで推薦ということに正式になるのかどうかはちょっと見極めていかなければならないと思うわけでありますが、これまでも3期にわたり、自民党におかれては、道議会でさまざまな政策議論も交わす中で、与党として高橋道政を支えていただき、予算審議なども必ず賛同していただく中で、道政が進んできたわけでありますので、そういった意味で、私としては、自民党から今回推薦ということが頂けるのであれば、大変ありがたいというふうに思う次第であります。
 今後どういう形にするのかというのは、各県それぞれ事情もおありになるでしょうし、報道等を通じてお伺いする限りは、与野党相乗りというケースがほとんどの県のようでありますので、そういったそれぞれの県の状況と道内の状況とはまた違うのかなとも思うわけでありますが、今後、そういう政策的な中身についても、自民党とさまざまな議論をさせていただきながら、方向性を共有できるところは共有していきたいと思うわけであります。
 それから、選挙対策本部のありようというのは、ちょっとこれは後援会の方々にお任せをしているので、私もよく分からない部分がありますが、あくまで知事選を中心とした選挙対策本部という形になるのかなというふうに思いますが、まだ、申し訳ありませんが、2月6日、目の前になっているにもかかわらず、内部であまり詳細な議論はしていないというのが現実であります。


(北海道新聞)
 JR北海道にですね、一連の不祥事で事業改善命令と監督命令というものが通知されて今日で1年になるそうなのですけれども、それを踏まえてですね、知事も出席しているJR(北海道)再生推進会議でどのような主張をしてきたのかということとですね、それによって、推進会議と(道から)社外取締役を派遣したりして、道とJR北海道との関係というものがどういうふうに変わってきているかということを教えてください。

(知事)
 去年の1月21日、今ご質問の中で触れられましたとおり国土交通省からJR北海道に対する事業改善命令等の通知ということが行われ、今日はそこから1年という状況であります。
 その後、さまざまな手続きの一環として、JR北海道が、いわゆる第三者委員会を設置し、外部の意見も取り入れる形でしっかり再生を果たしていこうということで、そのネーミングとして「JR北海道再生推進会議」というふうになって、その委員の就任依頼というものが私にありまして、去年の6月が第1回ですか、以来これまで4回会議があって、私も出席をさせていただいて議論をフォローさせていただいていると。長い会議なので、どうしても中抜けとかですね、そこを交通担当の副知事に出てもらった経緯などもありますけれども、そういう形で今まで来たところであります。
 1回目の会議(の後の定例記者会見)の時に申し上げたかと思うのですけれども、他の有識者の方々、道内外の学者さんもおられるし、それも工学系の学者さんもいるし、文系の学者さんもいる。本当に幅広い中で、ヘッド(議長)が日本郵船(株)の会長の宮原(耕治)さん。そういったメンバー構成の中における道知事の役割というのは何かということについては、私自身はこのJR北海道が営業エリアとして展開される北海道の知事であるということ。まさに地域の代表、そして道民の立場、利用者の立場に立って発言をしていくということであるという認識の下に、さまざまな発言をこれまでもやってきたところであります。とりわけ1回目の会議の時に、ちょっと厳しめというか当たり前のことでもあるのですが、申し上げたのが、議長が東京から来られた方であり、東京だとJRの競争相手の民間の鉄道会社というのは多々あります。そういう中での鉄道の再生ということになるわけでありますが、北海道においては私鉄というものがないわけでありまして、その意味では道民はJR北海道以外の選択肢がないのだと。であるからこそ、道民はJR北海道に対して大きな期待を持っていると。であるからこそ、それが安全面などで裏切られたという意味で非常に厳しい目で見ているのだと。そういう視点から私は議論に参加をさせていただく、というようなことを申し上げた記憶があるところであります。
 そこからその回を含めて4回、何を基本的に議論しているかという私の認識は、一つは、とりあえずこの緊急の5年間において安全投資であるとか修繕であるとかそういうハード面について何をやるべきか、やり方はどうすべきかということの議論があるかなと。それとまさに並行して、社員教育というか意識改革というかコンプライアンスの徹底、いわばソフト面ですね、これをいかに緊急的に短期間でできることをやっていくのか。そういったことについて外部の目も入れるべきだということで議論が委ねられているのかなというふうに理解をし、発言をしてきたところでございます。
 JR北海道は、民営化の時に、民営化の一つの趣旨として、ちょっと正式な言葉は忘れましたけれども、お客さまあってのビジネスというか事業であるというふうなことを一番重要な社の方針として掲げておられたのを、今回の一連の事案を踏まえて、安全性が何より重要だというふうに変えるのだと。これも私は一定の理解を示すところでありまして、やはり安全性についてこれだけ大きな事案があったのでそれはそういうことだというふうに理解したところでありますが、ただ一方で、安全というのは大変重要で安全投資のためにお金が必要なこともよく分かるのだけれども、それを実現するために、例えば観光列車のような、それが例示としていいかというのはありますけれども、道内外の利用者に対するサービス面の向上ということを一定程度、一定期間我慢をすべしというのはそれはそれで企業経営の判断としてあるかもしれないけれども、やはりサービスを向上することによって収入が増え、また収入が増えればそれを安全投資に回し得るということもあるわけで、必ずしも安全投資の資金調達のためにサービス面を低下させるというのは、これをトレードオフ(両立し得ない関係)ということで考えるというのは、あまりに短絡的ではないかという議論をさせていただくなどですね、節目節目でいろいろなJR北海道からのご提案に対して、利用者目線で、道民目線でさまざまな発言をさせていただいてきたかなというふうに振り返るところでございます。
 このJR北海道再生推進会議は、前回、4回目の会合(平成26年12月5日)の際に、委員からの提案を了承するという形で、今年の6月までに一定の意見書をまとめるという方向性も出ておりますので、そういったスケジュール感を見極めながら今後の議論も積極的に参加をしていきたいと、こんなふうに考えております。
 それからJR北海道との関係ですね。もとより、5年間工期短縮が決まりました北海道新幹線の札幌延伸の前にまずは来年道南まで来るわけでありまして、この運営を行うのはJR北海道でありますので、そういう意味でその利用促進、あるいはそれを使った地域活性化、そういったものをどのように行っていくかというこういう局面においては、JR北海道と私ども行政、あるいは地域、あるいは経済界というのがこれはパートナーとしてやっていくという部分もあるわけでありますが、この再生推進という観点からすれば、しっかりとした緊張関係を持ちながら、先ほどの繰り返しになりますが、私の委員としての立場は常に地域の代表、あるいは利用者の代表、道民の視点という観点から、緊張関係を持ってしっかりと発信をしていかなければならない、こんなふうに考えております。


(北海道新聞)
 もう1点、知事選関連で、民主党(北海道)の動きなんですけれども、佐藤のりゆきさんについてはですね、支援はしない方向になっていて、独自候補を立てるという方向で議論が進んでいますけれども、その民主党側の動きについてどのようにご覧になっているかご感想を頂けますでしょうか。 
 
(知事)
 難しいですね。報道以上のことはちょっとよく分かりませんので、御社の報道を含めて、報道がされるたびに興味深く拝見をしておりますが、ちょっとこればかりはコメントのしようがないということかと思います。 


(共同通信)
 ちょっと時間が経ってしまったんですが、先日、民主党の代表選で岡田克也さんが選ばれました。そのことに対する所感を伺えますでしょうか。

(知事)
 個人的には、大昔から、若い時からですね、結婚する前から、存じ上げている方でありまして、時々東京でお会いすることもあるわけでありますけども、新代表に自ら立候補されて選ばれたということを心からおめでとうございますと、まずは申し上げたいと思うわけであります。
 ご承知のような家系の方で、本当に真面目な、若い時から全く変わっていない性格そのまま、私と同じ歳ですから、中年、もう初老ですね、になられたという印象の方でありまして、その意味では、記者会見とかいろいろなディベートとかをお伺いしていてもその性格そのままが出ているんだなと、吹っ掛けるとかそういうのがなく、全てこうストレートに、自分の思いを出される方であるなというふうに感じているところであります。
 これも報道で知る以上はないわけでありますけども、去年の12月の(衆院)選挙の結果も、自公政権が大変強い形で終わった中で、民主党をいかに再生していかれるのか、そこで重要なのはやはり与党に対する政策の対立軸ということを、具体的な提案も含めてしっかりとやっていただくということを、多くの国民が期待していると思うわけでありますので、大変難しい課題とは思うわけでありますが、持ち前の真面目さとその人柄の良さということの中で、しっかりと政権を担えるような、そういう政党に引っ張っていただくことを多くの国民が期待をしているのかなと、そんなふうに見ているところであります。しっかりとした国会論戦ということが展開されていかなければならないんじゃないかなというふうに思います。


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