知事定例記者会見(平成27年12月10日)

知事定例記者会見

・日時/平成27年12月10日(木) 14:55~15:12
・場所/議会記者室
・記者数/21名(テレビカメラ1台)

会見項目

271210-01.JPG  271210-02.JPG

知事からの話題

1 平成27年第4回定例会の閉会にあたって

記者からの質問

1 JR日高線の地元協議会の設立について
2 農業女子ネットワーク「はらぺ娘」について
3 議会庁舎の改築整備について(1)
4 道庁本庁舎の将来展望について
5 議会庁舎の改築整備について(2)
6 道発注工事等における杭工事データ流用について

知事からの話題

 

平成27年第4回定例会の閉会にあたって

今日、第4回定例会(平成27年第4回北海道議会定例会)が閉会いたしました。この定例会は、比較的短い期間でございましたけれども、地方創生、人口減少、TPP、観光、交通政策、医療、福祉など、幅広い問題についてご議論いただき、補正予算についても議決いただきました。また、議員の皆さま方の全会派共同提案の飲酒運転根絶条例(北海道飲酒運転の根絶に関する条例)が成立したことは、大変意義深いものでありました。
 明日からは、今回の議会におけるご議論、ご提案などを踏まえて、しっかり道政に反映してまいりたいと、このように考えております。
 私からは以上です。

記者からの質問

(NHK)
 (JR)日高線についてなんですけれども、議会の中でもいろいろと議論が出ていたかと思います。前回の三者協議(JR日高線検討会議)の中で、地元自治体とJR、道とで利用促進についての協議会を立ち上げるということで、知事もできるだけ早くというふうにおっしゃられてたと思うんですが、そのめどなんかが立っているのかどうかというところお伺いできますでしょうか。

(知事)
 分かりました。JR日高線がああいう形で被災して不通になって、ほぼ1年ですか、今年の1月でありますので、長期間にわたって、地元の方々にご不便をかけているなという思いを強くしているところであります。そういった中で、今ご質問の中でも触れられましたとおり、先日(11月18日)行いました、JR北海道と、(北海道)運輸局と私どもとの三者協議の場で、JR北海道のほうから地元の方々も入っていただく、利用促進に向けての協議会というご提案があったところでございまして、今定例会の場でも、できる限り早期に設置して開催をしたいと、そのために道としての役割を果たしたいというご答弁を申し上げて、まさにそのままの形で事務方には指示をいたしたところでございます。
 そういった中で、今日ようやく開催日程の調整がついたというふうに担当部局から聞いているところでございまして、来週14日、月曜日に、地元の新冠町において、地元の町長、JR北海道、運輸局、もとより私どもも調整役、あるいは事務局という形で参加をして、スタートをするという運びになったとの報告を受けております。担当局長が道を代表して出席する予定でございますが、実のある議論をしっかりとやりたいというふうに思っております。この会見が終わった後にプレスリリースをさせていただきたいと思いますので、寒い中恐縮でありますが、来週、時間の都合がつく方は、新冠のほうに取材いただければと、このように思います。

(NHK)
 追加ですみません。その協議会の中で、道としてあらためてどういう役割を担っていきたいとお思いでしょうか。

(知事)
 もともとJR北海道からのご提案ではあるのですが、やはり地元の線路の話でありますので、町と町との間の広域的な連携が大変重要な問題でありますので、その意味では、私ども道庁サイドが事務局というか調整役というか、そういう役割を担いつつ、この協議会での議論を加速していければというふうに思っているところであります。

(釧路新聞)
 3点ちょっとお聞きをしたいんですが、1点目が(農業女子ネットワーク)「はらぺ娘(こ)」との懇談会の感想をちょっとお伺いしたいのがひとつです。

(知事)
 「はらぺ娘」の方々との意見交換は、私が以前から切望しておりまして、今日ようやく昼食会という形で実現したものであります。いろいろな形での女性の活躍ということを、われわれとしてもバックアップしたいという思いがあるわけでありますが、農業をはじめとする一次産業の分野で、JA(農協)でもJF(漁協)でもそうですけれども、女性部などという形でのご活躍はさまざまあるわけでありますが、「はらぺ娘」のメンバーの皆さま方というのは、自分自身でもいろいろな勉強もしつつ、農業後継者を目指していろいろな活動をやっておられる方々の自主的なグループです。やはり、そういう方々に頑張ってもらうことによって、今、少子化でもありますので、女子で農家に生まれた方、あるいは、農家に生まれていないけれども、脱サラなどで農業を目指したいという女子の方もおられるはずでありまして、そういう方々にやはりこの分野で頑張っていただくということは、北海道農業の今後のさらなる成長、発展ということを考えた場合には、私は大変重要なことだと思っております。さまざまな意見交換であるとか、相互の交流であるとか、そういうパイオニア的なことを自発的にやっておられる方々と、約40、50分でありましたが、意見交換ができて大変有意義だったなというふうに思っております。
 今の「はらぺ娘」のメンバーの方々は20代、30代の(年齢の)方が中心なので、彼女たちの現下の最も重要な課題は、婿を取ることと言っていましたね、一生懸命、婚活等をやっておられるという話もありましたし、大変興味深いお話でした。これからも引き続きそのような方々とも意見交換ができればなというふうに思っております。

(釧路新聞)
 それから2点目はですね、道議会の庁舎の改築の問題です。できるだけ早くというふうにも知事は議長におっしゃっていましたが、その辺のところをどういうふうに考えていらっしゃるのか。

(知事)
 道議会庁舎の改築につきましては、本日(12月10日)午前中に議長、副議長、それから全会派の代表の方々、(議会庁舎改築整備等)検討協議会の座長の釣部道議、皆さんお揃いで私のところに来られて、その議会庁舎の改築についてのご要請をいただいたところでございます。
 ご承知のとおり、(議会庁舎は)耐震性が、実は耐震工事前の道庁本庁舎よりも厳しい状況にあり、狭隘(きょうあい)化も、また、老朽化も進んでいる。また、今は当然のことであるユニバーサルデザインへの配慮も不十分であるなど、道庁のさまざまな政策をご議論いただき、予算なり、政策なり、条例なりをご決定いただく道議会の場としては、あまりに厳しい状況ということの中で、このたび、こういった形で、全会派の方々からご要請を受けたわけでありますので、私どもとしても、まさに議長をはじめ皆さん方に申し上げたとおり、道としての考え方をできる限り早くまとめていかなければならないと、こんなふうに思っているところでございます。
 そういった中で、私どもとして、道民の皆さま方のご意見をさらにお伺いしなければならないという思いも持っておりまして、本庁舎の耐震工事、あるいは札医大(北海道公立大学法人札幌医科大学)の施設整備工事の時にやらせていただきました、「社会資本整備に関する説明責任の推進指針」という情報公開の指針を、私どもとして作っておりますので、これに基づき、道民の方々のご意見聴取を、私どもの考え方を整理した上で、できる限り早くスタートしたいと、こんなふうに思っているところでございます。

(釧路新聞)
 もう1点がですね、この(道庁の)敷地というのは限られていると思うんです。次、いつなのかよく分かりませんが、今の道庁本庁舎の耐震が持たなくなって新しく建て替えるという時には、おそらく敷地内で建て替えられるのかどうか分かりませんけれども、それも考えられた上で、ここのグランドデザインみたいなものはお持ちなのでしょうか。つまり、道議会庁舎が後ろ(西側)へそのまま移った場合に、次(本庁舎を)建て替えるというときのスペースを考えると、非常に、ここだけだと難しくなるのかもしれませんし、そういう大きなグランドデザインというのは、将来的にはお持ちなのでしょうか。  

(知事)
 (本庁舎の)将来的な展望ということでありますが、道庁本庁舎につきましては、現在耐震工事が行われておりますが、2011年の3.11(東日本大震災)の1カ月後に、私は北海道東北地方知事会の会長として提言をまとめて、当時の民主党政権の枝野官房長官に届けた後、福島、宮城、岩手のそれぞれの県庁を訪問し、それぞれの知事のところに激励に行ったわけでありますが、その際に大変衝撃的だったのは、福島県の県庁舎が被災して、知事は庁舎の中に入れなかったのですよね。隣接した別の建物に移って陣頭指揮を執っておられる当時の佐藤知事の姿を拝見して、お話もお伺いして、これではいけないということで、私どもの道庁本庁舎を議会庁舎よりも先で申し訳ないと思いつつも、まずは耐震工事ということをスタートして、それが今、だいたいでき上がりつつある状況にございますので、これをしっかり長寿命化して使っていく、このことを私自身考えているところでございます。
 道議会庁舎は新しいものにして、道庁本庁舎については耐震工事を行い長く使うということで、今後も道民の皆さま方への道政サービスの提供に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

(HTB)
 今の道議会の建て替えの部分について、知事がご説明された部分についての確認だったのですが、今後あらためて道として、道民の意見を聞いた上で、北海道としてのお考えをおまとめになるという流れなんでしょうか。 

(知事)
  まずは、今日いただいた、道議会全会派の皆さまからのご提案に対する、私どもとしての基本的な考え方をまとめ、その考え方について、道民のご意見をお伺いすると、その上で必要であれば当然、修正を加えていくと、そういう流れになるかと思います。 

(HTB)
 もう1点だけ。できる限り早くというのは、年度内ですとか、時期のイメージがあれば。 

(知事)
 できるだけ早くということです。

(毎日新聞)
 杭打ちのデータ流用の問題に関してなんですが、知事も予特(予算特別委員会)でちょっと触れられておりましたけれども、あらためてですね、道としての再発防止策とかですね、具体的にどのように対策を進めていかれるのか、そのお考えについてお伺いできればと思います。 

(知事)
  先日の道議会予算特別委員会の知事総括質疑で申し上げたことに尽きるわけでありますけれども、旭化成建材の杭工事のデータ流用をはじめとする大変に衝撃的な事実があって、道民の皆さま方の安全・安心に大きな不安を与えたということの重大性、そしてそういったことを、結果として私ども行政庁も見抜くことができなかったということの重み、こういうことを踏まえていかなければならないという思いがあります。
 また、今は12月中旬でありますが、これから年度末までの数カ月というのは、工事検査が大変集中する時期であり、業務量が増加します。また一方で、新たな工事の発注もある中で、先ほど申しました工事の監督のあり方や、検査のあり方の見直しなど、全国的な話なので、国の統一的な考え方と連携を取りながらということはありますが、私ども自身の問題としても見直しをしていかなければならないと。私どもとしては、建設部建築局の中に工事検査室というものを設け、その室長に専門性を有する課長級職員を充て、この検査室長の下に技術系の職員を中心に7名を配置し、この検査室が統一的に工事検査であるとか、あるいは再発防止策であるとか、あるいは道民の皆さま方やそれから市町村からのお問い合わせ、道民の皆さま方からのお問い合わせというのは、そのマンションに入っておられる方々のお問い合わせもあるでしょうし、また、マンション等を施工した民間の企業等の方からのご相談もあるでしょうし、そういったことに対応して、道民の皆さま方の安全・安心の向上に資していきたいというふうに考えているところであります。

(毎日新聞)
 具体的にいつ頃立ち上げられる予定なのでしょうか。 

(知事)
 1月1日です。 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top