知事定例記者会見
・日時/平成28年1月20日(水) 15:00~15:12
・場所/記者会見室
・記者数/25名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 暴風雪などによる被害について
2 平成27年度の「北方領土の日」特別啓発期間の取組について
記者からの質問
1 JR日高線について
知事からの話題
暴風雪などによる被害について
それでは、私から2点お話をいたします。
1点目は、暴風雪などによる被害ということであります。
(1月)18日の月曜日から急速に発達した低気圧の影響によりまして、暴風雪や大雪、高波など、道内、道外も含めて大荒れの天候となっているところであります。
道内におきましては、毎年積雪が増えるこの時期、屋根の雪下ろし中における転落など、除雪中の事故が多く発生しているところでございます。
昨日も、残念なことに除雪中、屋根からの落雪により、1名の方、これは札幌市の方でありますが、亡くなられました。本当に残念であります。加えて、旭川市で、やはり雪下ろし中に屋根から転落されて、現在心肺停止という方もおられるという報告も受けているところでございます。大変残念なことでありまして、皆さま方におかれましては、悪天候中の無理な除雪は極力避けられるなど、除雪中の事故防止にはくれぐれも留意されることを心からお願いを申し上げます。
それから、今回の低気圧の影響によりまして負傷された方や住宅の被害が発生し、道路の通行止めや列車の運休など、道民の皆さま方の生活にも大きな影響が出てきております。気象台によりますと、今回の低気圧による暴風雪や大雪、高波のピークは過ぎたということではございますが、警戒が必要な状況は明日まで続くとの報告も受けております。
道といたしましては、引き続き、市町村や防災関係者との連携を図りながら、道民の皆さま方の安全・安心の確保のために、雪害対策に万全を期してまいる所存であります。道民の皆さま方におかれましても、今後もそれぞれお住まいの市町村や気象台からの情報などに十分留意され、身の安全を守る行動を心掛けていただきたいと思います。
これが1点目であります。
平成27年度の「北方領土の日」特別啓発期間の取組について
〔配付資料: 平成27年度「北方領土の日」特別啓発期間の取組について (PDF)〕
それから、「エリカちゃん」(北方領土イメージキャラクター)、こんにちは。
道では、明日1月21日から2月20日までの1カ月間を、「北方領土の日」特別啓発期間と位置付けておりまして、関係の皆さま方と連携し、さまざまな取組を実施することとしているところであります。
今年は、配付資料にもあるとおり、いくつか新規事業もやらせていただきます。
一つは、新たに2月6日に、道内の中学生・高校生が映画「ジョバンニの島」の主題歌を歌う「合唱コンサート」を札幌コンサートホールkitara(キタラ)で開催いたします。こういったことをはじめとして、根室振興局が取り組んでおります「北方領土遺産発掘・継承事業」の巡回展を中標津町と羅臼町で、また、全道14振興局では、映画「ジョバンニの島」地域上映会などを開催をすることとしております。
さらに、道庁本庁舎の東側と西側(の玄関)に掲げております、ひさしの上のほうにあります啓発の看板を、2014年度と2015年度の標語コンテストの最優秀作品に選ばれたものに刷新をするということにいたしております。東側はもう更新が終わっておりまして、西側も今週中には更新しようということにいたしております。
さらに、「北方領土の日」の2月7日には、さっぽろ雪まつり会場で、恒例の「北方領土フェスティバル」を開催いたします。また、根室市での「2016『北方領土の日』根室管内住民大会」なども予定されております。
期間中、ポスターコンテストの入賞作品などの展示会を、赤れんが庁舎や道内の主要都市で開催することといたしております。エリカちゃんもいろいろなところで活躍しますので、応援をしていただきたいと思います。
私からは以上です。
記者からの質問
(北海道新聞)
JR日高線の件でお伺いします。何点かあります。まずですね、JR北海道の島田社長が、14日の会見でですね、高波の対策などとして、道に離岸堤の整備を求めるという意向を示しましたが、これに対する知事のお考えをまずお聞きします。
(知事)
御社の報道では、それが条件であると書いてあったのですが、詳細を確認したところ、(JR北海道の)社長は、中長期的な観点から離岸堤も必要であるというご発言をされたということのようでありまして、以前からそういう問題提起は、私どもにされていたということの流れでのご発言だったと聞いております。
私も(JR日高線の被災)現場を拝見させていただきましたが、もう相当削り取られたような護岸のブロックもあったと 記憶にございますけれども、国鉄時代を含めて、鉄道会社が整備されたものもあるし、道の事業としてやっているものもあるということだと理解をいたしております。今回、それ(離岸堤の設置)がJR北海道の復旧の条件とするというところまでの意図ではないというふうに、私どもとしては理解をいたしているところであります。
北海道はアイランドでありますので、その周りの特に波の荒いようなところには、護岸整備をしているところでありますが、一般論として言えば、道民の皆さま方の生活の安全を守る事業というのは、大変重要であります。このことは、明確に申し上げることができるわけでありますけれども、日高線の被災箇所については、明日、三者協議(JR日高線検討会議)の中で、JR北海道からお話があるというようなことも、内々にお伺いをいたしておりますので、そこでお話があった後に、さまざまな検討をしていくと、この個別事案については、そういうことではないかと考えております。
ただ、やはりこれだけ大きな事業を(やるとなると)、まだ経費の試算も詳細にはやっていないところでありますが、それを特別枠としてやるというのが難しいとすれば、道の単独事業か、国からの補助事業の枠組みでやるか、ちょっとその詳細はこれから詰める必要があるとしても、やはりトータルの全道のそれぞれの枠の中でやっていくということにならざるを得ないわけでありますので、このことが何を意味するかといえば、全道の道民の代表からなる道議会のご理解をしっかりと得なければ、こういう事業はできないわけでありますので、その意味では、結局のところ、前から議論になっております、どれくらいこういった多額な事業を行った後の日高線の継続的な利用ということが期していけるのかどうかという、利用促進策、その部分についての議論を、これは日高管内の町長さん方も含めて、国、JR、道で議論を深めていく必要があるというふうに考えるところであります。
(北海道新聞)
関連なんですけれども、明日開かれる三者協議の中で、先ほど知事がおっしゃったように、JR側からそのようなお話があるかもしれないというお話だったのですが、明日も含めてですね、JRが仮に日高線復旧の前提条件だとしてですね、離岸堤の整備を求めてきた場合は、道としてはどのように応じるお考えがあるのか。
(知事)
それは今申し上げたとおり、一般論として道民の皆さま方の生活を守る事業というのは重要でありますので、われわれとしては一定の枠の範囲内で、全道からたくさんの要望がありますので、その中でいろいろと議論を重ねながら、道議会のご意見もお伺いしながら、順次進めていくということであります。ですからこの部分について、明日の三者協議の中での議論を踏まえて、今後、他の地域からの要望との関係なども精査しながら検討していくと、道議会のご意見もお伺いをしながら、そういうことになっていくと思います。
(北海道新聞)
追加なんですが、そもそもの道の計画としてですね、この地域の離岸堤の整備というのをいつ頃予定されているのか。もしそういったことがあった場合、先ほど道議会の議論も踏まえた上でというお話だったんですけれども、可能性としてですね、整備をJR側から求められた場合、今後、例えばもともとの計画からさらに早めるようなですね、そういったことがあり得るのか、聞かせてもらえますか。
(知事)
この部分の工事が他の事業との関係で、どういうスケジュール感で進めていくかどうかは、今お答えできませんよね。それは明日の三者協議における議論も踏まえて、他地域とのバランスもありますので、道議会のご意見をいただきながら、われわれとして判断をしていくということであります。
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