知事定例記者会見記録(平成28年6月17日)

   

 

知事定例記者会見

・日時/平成28年6月17日(金) 14:15~14:34
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 内浦湾を震源とする地震について
2 北海道の新たなキャッチフレーズに係る表彰式の開催について
3 北のものづくりネットワークの立ち上げについて

記者からの質問

1 知事の海外出張費等について
2 冬季オリンピック・パラリンピックの北海道招致について(1)
3 冬季オリンピック・パラリンピックの北海道招致について(2)

 

知事からの話題

 

内浦湾を震源とする地震について

  私からは3点です。
  一つ目は、6月16日、昨日でございますが、内浦湾を震源とする地震がございました。
  まずは、この地震の発生に伴い負傷された方、そして、少しずつ明らかになってきておりますが、一部建物の損壊等もあったようであります。被災をされた方々に対しまして、心からお見舞い申し上げます。
  そして、昨日からさまざまな対応に当たっておられる皆さま方に、心から感謝を申し上げます。
  被害状況につきましては、函館市川汲(かっくみ)町の特別養護老人ホームで、入所者の女性の方が軽傷を負われたこと、それから函館市臼尻(うすじり)町の南かやべ漁業協同組合で天井パネル20枚が落下、それから同じく臼尻小学校で体育館の外壁などが?がれ落ちたことなどを把握しているところでございますが、これまでに、これ以上の大きな被害というのは報告されていないところでございます。
  札幌管区気象台では、「今回と同じ震度6弱程度の地震について、約一週間は注意をしてほしい」という発表がされたところでありまして、地域の住民の皆さま方におかれましても、引き続き地震への備えに留意していただきたいと思う次第であります。
  地震発生から、一昼夜が過ぎまして、とりあえず必要な対応を終えたところでもございますので、本日の14時30分をもって、「北海道災害対策本部」は廃止することとしているところでございますが、今後、大雨・土砂災害もこの地域で心配されること、あるいは熊本地震の際には、ご記憶に新しいとおり、4月14日木曜日の夜9時過ぎに大きな地震があって、それから24時間以上経った16日土曜日の未明にまた大きな地震があったという経験がございますので、私どもといたしましては、災害対策本部に準ずる「北海道災害対策連絡本部」に移行することとし、引き続き、連絡体制の徹底や応急対策などの準備に万全を期してまいる考えであります。

北海道の新たなキャッチフレーズに係る表彰式の開催について

〔配付資料:キャッチフレーズ表彰式・キャッチフレーズ看板の贈呈式(PDF)
  二つ目は、北海道の新たなキャッチフレーズに係る表彰式の開催についてであります。
  今日から、このバックボードパネルにも新しいキャッチフレーズを入れて新調をさせていただきました。先般決定いたしました北海道の新たなキャッチフレーズ「その先の、道へ。北海道」を応募された方に対する表彰式を、少し時間は経ったのですが、6月30日木曜日の11時15分から、赤れんが庁舎の前庭で開催いたします。晴れれば屋外で開催しますが、雨の場合には赤れんが庁舎の中で開催しようというふうに考えております。
  表彰式におきましては、応募総数9,205件の中から最優秀賞に選ばれました、札幌市在住の渡邊秀雄さんに表彰状を贈呈させていただくとともに、キャッチフレーズの英訳版の作者でございます壮瞥町在住の岡ドルゲ・コジマさんに感謝状を贈呈する予定としております。お二人とも快く出席していただけると伺っております。
  また、当日、赤れんが庁舎前庭に北海道をイメージした花壇を毎年造成していただいております雪印メグミルク株式会社から、「その先の、道へ。北海道」というキャッチフレーズを表示した看板を寄贈していただけることとなったところでありまして、その贈呈式も合わせて実施するところでございます。
  そして、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社、こちらはキャッチフレーズの審査委員会の委員長を務めていただいた伊藤社長の会社でありますが、この度、この会社のキャラクターで世界的に有名な「初音ミク」とコラボした「その先の、道へ。北海道」のサウンドロゴ、サウンドロゴというのは「セブン-イレブンいい気分」とか、「お、ねだん以上ニトリ」とか、ロゴに音を付けたものをサウンドロゴというのだそうでありますが、これを作成していただけることとなったところでありまして、このお披露目も表彰式の場で行わせていただくこととしているところでございます。ぜひPRをよろしくお願いいたします。
  なお、いくつかの企業やグループで、新たなキャッチフレーズを使い始めた、また、これから使おうという取り組みもあるところでございまして、大変嬉しく思っているところでございます。昨日昼、私は、旭川市のほうへまいりましたが、旭川市を代表するある建設会社のビルの壁面に「その先の、道へ。北海道」を大きくパネル化した看板がございました。こういうものを全道いっぱいに広めていければというふうに思っているところでございます。

北のものづくりネットワークの立ち上げについて

〔配付資料:地域産業を支える「北のものづくりネットワーク」の立ち上げについて(PDF)
  三つ目でありますが、私の公約の一つでございます「北のものづくりネットワーク」の立ち上げについてであります。
  これは、道内企業の技術力の支援、あるいは異分野の企業連携による提案力の強化を狙いとした、企業からのワンストップ相談窓口の機能を担うものであります。
  道では、ものづくり産業の振興に向けて、波及効果の高い自動車産業などに加えまして、もう一つの柱として地域産業を支えるものづくり分野である食関連機械分野の振興にも取り組んでいるところでございます。
  自動車産業はおかげさまをもちまして、10年間で集積が着実に進展をいたしております。次は地域のものづくり産業である食関連機械分野の育成が重要と認識をいたしております。
  もうすでにいくつかの成功事例は出てきておりまして、例えば釧路市のある企業では、ホタテの自動殻むき機を道総研工業試験場の協力の下で展開をしておられますし、それ以外にもいくつか事例が出てきたところでありますが、こういった企業をもっともっと増やしていこうということでありまして、これは道内の各地域の生産現場で、機械化ニーズへの対応、とりわけ昨今のTPP合意などの環境変化、あるいは少子化や高齢化などによる人手不足、こういった中で省力化や付加価値向上といったニーズへの対応が一層求められております。
  こういったことに対応するための「北のものづくりネットワーク」の立ち上げということでありまして、全道7カ所の産業支援機関が、それぞれの地域の研究機関あるいは大学と連携することによりこのネットワークを進めていきたいと、こんなふうに思っております。
  私からは以上であります。

記者からの質問

(北海道新聞)
  高額な海外出張経費などが問題になった舛添東京都知事が6月21日付けで辞職します。関連して二つ質問させてください。高橋知事は過去5年間で海外出張15回程度、知事一人の旅費だけで700万円以上かかっています。その金額に見合う成果があったとお考えでしょうか。もう一つは、ミラノ万博の出張をはじめ、規定の宿泊費を超えた海外出張もいくつかありました。改めて、規定を超えてしまった理由を教えていただけますでしょうか。

(知事)
  それ(私の海外出張)が多いのか少ないのかは、ちょっとよくわかりません。もっと多く出張しておられる知事さんもおられるだろうし、少ない方もおられるだろうし、いろいろだと思います。私は、その時その時の北海道の情報発信、あるいは先方とのお約束事などを実現するために、国内外に出張しているところでございます。
  成果につきましては、一件一件、事前にいろいろと打ち合わせをしながら進めておりますし、一定の成果は挙がっているのではないかというふうに認識しております。
  それから、いくつかの海外出張が、規定の宿泊費を超えているのは承知しております。そのことについては、以前(5月12日)にもここでお答えしたかと思いますが、やむを得ない事情で、例えば先方から宿泊先等が指定された場合などには、別途協議の上旅費を調整する規定もありまして、そういうものに沿ってルールどおりの形で執行をしているというふうに理解しております。

(TVh)
  札幌市と共同で冬季オリンピック・パラリンピックの開催概要計画を策定されるということになりましたけれども、今後、道としてオリンピック・パラリンピックの開催の準備にどのように関わっていかれるお考えなのかお聞かせいただけますか。

(知事)
  北海道・札幌市行政懇談会、これは新たに秋元市政になってから年間二回以上は開催しようということで、その1回目を6月13日に開催させていただきました。
  リニューアルオープン間近の豊平館で開催させていただいて、その際に、先方、秋元市長からご提案があった中で、これからこの冬季オリンピック・パラリンピックの招致に向けて、「北海道・札幌冬季オリンピック・パラリンピック」という大会名称とし、道と札幌市双方のスポーツや政策、あるいは財政担当者等からなるプロジェクトチームを設置して、その場で開催概要計画の検討を行うこととしたところでございます。
  そのプロジェクトチームは、日程は調整中でありますが、6月中にも1回目の会合を開き、スピード感を持って進め、8、9月くらいには開催概要計画をまとめ、国には秋までに提出することが求められておりますので、これからしっかりと検討していきたいと、こんなふうに思っております。
  国会議員の皆さま方におかれましても、超党派で招致を応援する国会議員の会というものを作っていただきましたので、皆さま方にもしっかりとご説明できるような中身にしてまいりたいというふうに思っております。

(NHK)
  今のオリンピック・パラリンピックの共同提案に関連してなんですけれども、開催経費4,000億円という札幌市の試算があって、道もある一定の負担割合というのがあると思うのですけれども、そういった面で道も負担をしていかなければいけないという中で、今回共同で概要計画の策定にあたるというところの意味、意義というのを教えてください。

(知事)
  北海道に冬季オリンピック・パラリンピックを招致することについては、今、広域開催が一つの方向性としてありますので、例えば招致のライバルになるであろうと目される新潟市は、長野の時の施設なども有効活用することも視野に入れた、県境をまたがるような検討もしておられるとの情報も得ているところでありまして、そういった中で、北海道が例えば隣県の青森県と共同でというところまではいかなくても、今段階でも札幌市の開催概要計画案の中には、札幌市以外で、例えばスキーのアルペン競技はニセコ、それからスケートについては一部を帯広でという記載もありますし、その他にもこれから手が挙がってくる自治体も出てくると思いますので、そういった広域開催を目指して、あるいは札幌市民そして道民の気運を盛り上げるという意味で、財政負担も含めて道と札幌市が一体となって検討するということについては、札幌市から良い方向の提案をいただいたというふうに思っているところでございます。
  もとより、道財政は10年くらい前から比べたら少しは楽になったとはいえ、いまだに管理職の方々や、私自身も含めて特別職の給与の縮減もやっておりますし、厳しい予算査定もやっている中で、道民の代表である道議会のご理解をどこまで得られるのかということはございますが、私はやはり北海道に世界的なイベントである冬季のオリンピック・パラリンピックを招致をするということの中で、広域自治体である道が、財政面も含めて一定の役割を果たすということは、これは当然のことかなというふうに思います。


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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