知事定例記者会見
・日時/平成29年1月25日(水) 14:30~14:43
・場所/記者会見室
・記者数/23名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 「第1回北のまんが大賞」受賞作品の決定について
2 スマホアプリを活用した交流人口拡大に向けた取り組みについて
記者からの質問
1 個人情報の誤送付について
2 養鶏事業者等との意見交換について
知事からの話題
「第1回北のまんが大賞」受賞作品の決定について
〔配付資料:「第1回北のまんが大賞」受賞作品の決定について(PDF)〕
私からは2点であります。
一つ目は、「第1回北のまんが大賞」受賞作品の決定についてであります。
これは、私の一昨年の選挙公約の一つに、まんが文化(「まんが・アニメ王国ほっかいどう」の発信と関連産業の育成)を掲げておりましたので、それに沿う形で、今年度創設した道として初めての漫画公募コンテスト「北のまんが大賞」の受賞作品を決定したというご報告であります。プロ、アマを問わず作品を募りました。そして、応募総数55作品の中から、いがらしゆみこさんをはじめとする道内の漫画家や出版編集者などにより選考をいたしました。
大賞は「片道82円の転校生」というヤマモトマナブさんの作品です。それから、準大賞は「北の縄文」、村瀬修さんの作品です。このほか、作風やストーリー構成が印象に残る3作品を特別賞に決定したところであります。
作者の方々に対しては、辛口なコメントなども含めた審査員の講評を伝える予定としているところでありまして、こうした私どもの取り組みを通じて、単なる優秀作品を選ぶ、発掘するということだけではなく、新人漫画家が腕を磨く、いわゆる道場のような機能も持たせていければと、このように思っているところでございます。
大賞作品、準大賞作品につきましては、道のホームページでの公開や赤れんが庁舎での展示のほか、民間企業等とのタイアップによる各種イベントでの発信などについて考えております。また、作者の描くキャラクターなどを道の事業に活用することも検討してまいりたいと考えております。個人的には、2018(平成30)年の北海道150年事業の一環として、こういったまんが文化も使っていきたいなというふうに考えているところであります。これからも応援よろしくお願いいたします。
スマホアプリを活用した交流人口拡大に向けた取り組みについて
〔配付資料:スマホアプリ「Domingo(ドミンゴ)」を活用した交流人口拡大に向けた取り組み(PDF)〕
二つ目は、スマホアプリを活用した交流人口拡大に向けた取り組みについてであります。
以前からバーチャル道民を増やそうというようなことを何度か申し上げているわけでありますが、「初音ミク」のキャラクターなどで、今や世界的に有名なクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が、今日1月25日から、スマートフォンアプリ「Domingo(ドミンゴ)」のサービスを開始されたところであります。とりあえず今日からiPhone版のみ開始ということで、android版は2月末以降に開始予定ということであります。ドミンゴの意味は「道民(Domin)」と「ゴー(go)」を合わせた造語ということであります。
これは、スマートフォンアプリを通じて北海道とつながり、道外の方、世界の方など、北海道を応援してくれる北海道ファンに、地域のイベントや観光、ビジネスなどの情報を継続的に発信して、交流人口や将来の実質的な人口増、定住人口の増加を目指そうというものでありまして、クリプトン・フューチャー・メディア社の伊藤博之代表は大変熱く語られる方でありまして、私もいろいろな分野のことについてよくお話をさせていただくのでありますが、かねてから、こういったバーチャル道民のお話をお伺いしていたところでありまして、今日を楽しみにしていたところでございます。
私も、まさに同じような思いを持っておりまして、定住人口を増やすということももちろん重要なのですけれども、インバウンドの増加なども含めて、やはり北海道ファン、北海道に関心を持っていただく方々を増やしていくということは大変重要なことだというふうに以前から考えていたところでありまして、今回のこういう取り組みを全面的にバックアップしていきたいというふうに思う次第であります。クリプトン・フューチャー・メディア社とは、後日、タイアップ協定を締結する予定といたしております。
このアプリを通じて、北海道のものを食べたい、実際の風景を見たいなど、北海道に関心を持っていただき、多くの方々に実際に来ていただく、そういうバーチャル道民を全国、世界に増やしていきたいと考えているところであり、ぜひPR方よろしくお願いをいたします。
私からは以上2点であります。
記者からの質問
(北海道新聞)
道職員の方々が郵送とか、メール送信で誤った文書を送るということが今月に入って3件起こっていて、いずれもその時に二重チェックをするとか、複数人でチェックをするとか、今後の研修でこういうミスはなくすというふうに道庁側からコメントがあるのですが、残念ながら続いてしまったと。そのことについての知事の受けとめと今後の対応について教えてください。
(知事)
大変申し訳なく思っております。今月に入ってから、総務部で3件相次いだ誤送付、それも個人情報についての誤送付事案というものが発生したことについて、大変重く受けとめているところであります。
再発防止に向けては、職員一人一人の意識を高めていくということがベースにあり、加えて、一人の職員だけで送付業務を担うのではなくて、複数でチェックをするということであるとか、あるいは、送信、送付するときのチェックリストを充実することなどを徹底していく以外にないというふうに考えているところでありまして、明日(1月26日)、各部局、各振興局を招集する会議において、そのことを徹底したいというふうに考えております。
(NHK)
この後、(午後)3時10分から、養鶏会議の会長さんとお話をされると思うのですけれども、年末、鳥インフルエンザでいろいろありまして、どういったお話をされるのかとか、今後のこういった協議会との方針とかあれば教えてください。
(知事)
北海道は農業王国と言われている中で、鶏を飼って採卵することをなりわいとしている事業者の方々の集まりが養鶏会議だそうでありまして、一方、卵ではなく食肉として、ブロイラーと言うのでしょうか、供給をしていく事業者の方々の集まりが食鳥協議会、今回はその2団体の会長の方など3名と意見交換を行おうというふうに考えているところでございます。
ご承知のとおり、昨年の暮れ、日ロ首脳会談のあった日(12月16日)に、道内で初めて発生が確認された家きん、野鳥ではなくて家きんにおいて高病原性鳥インフルエンザが発生し、私どもとして最大限の努力をして対応し、殺処分そして埋却処分をした後、消毒を実施し、移動制限区域の解除というところまで至ったわけでありますが、その後も、宮崎県など全国で相次いで発生しておりますし、また、道内の家きんについては、その後幸いなことに発生の確認はございませんが、野鳥はつい最近も釧路管内の厚岸町で確認されるなど、いつまた道内の事業者の方々にこういうことが起こるとも限らないという状況の中で、私どもは今回の事案の対応についての検証作業をさせていただきました。
そういった中で、反省すべき点は多々あるという認識を持ち、私も十数年知事をさせていただいておりますが、養鶏関係の事業者の方々との意見交換会は初めてでありまして、そのためにいろいろと頭の整理もしているところであります。今日お会いして、主として私から問題提起をさせていただこうと思っておりますのは、今回の年末の事案を踏まえて、検証の結果、まず、発生直後には処分をしなければならない鶏の数の認識の共有がなかったということ、最初21万羽と申し上げていたのが、殺処分をした鶏の数を数えていきましたら、最終的には28万羽でした。最初から処分すべき対象の数が明らかになっていれば、それに当たる体制ということでは、もう少し作業が円滑に進んだかもしれないというところもございますし、また、残念ながら今回の事業者の鶏舎には、ネズミとかキツネといった小型の野生動物が鶏舎内部に侵入可能な隙間が複数箇所確認されたということであるとか、いろいろな面で、われわれ地元として反省すべきことや課題が明らかになりましたので、そういったことについて、一つ一つ時間の許す限り私どもから話題を提供し、事業者の方々との認識の共有、そして対策の強化につなげていきたいと、こんなふうに思っております。
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