知事定例記者会見(平成29年2月9日)

知事定例記者会見

・日時/平成29年2月9日(木) 14:30~14:46
・場所/記者会見室
・記者数/22名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 雪による事故の防止について
2 卵及び鶏肉の消費拡大イベントについて

記者からの質問

1 鉄道ネットワークワーキングチームによる取りまとめ結果について(1)
2 鉄道ネットワークワーキングチームによる取りまとめ結果について(2)
3 鉄道ネットワークワーキングチームによる取りまとめ結果について(3)
4 鉄道ネットワークワーキングチームによる取りまとめ結果について(4)
5 津波対策の取り組みについて

知事からの話題

 

雪による事故の防止について

   それでは、私から2点お話をさせていただきます。 
  一つ目は、雪による事故の防止についてであります。
  道内では、屋根の雪下ろし中の転落など、除雪中の事故が多く発生しております。この冬も、先月1月末までに8名の方がお亡くなりになられ、また、けがをされた方は111名に上っているところであり、昨年の同じ時期と比べますと、負傷者は43名の減少となっているところでありますが、お亡くなりになられた方は2名の増加となっております。特に、高齢者の方の事故が多く発生しておりまして、道民の皆さま方におかれましては、天候が悪い時や体調が万全でない時は、除雪はなるべく避けていただき、また、屋根の雪下ろしをされる際には複数の方々で行うなど、除雪中の事故には十分注意をしていただきますようお願いいたします。
  道内では、まだこれから大雪となることもありますことから、日頃から気象の情報に注意をしていただき、暴風雪などが見込まれる場合には、不要不急の外出を控え、お住まいの市町村からの情報にも十分留意をしていただき、被害に遭われないようくれぐれもお気を付けいただければと思う次第であります。
  報道機関の皆さま方にも、道民の方々への注意喚起にご協力をいただきたいと思います。

卵及び鶏肉の消費拡大イベントについて

〔配付資料:たまご&鶏肉フェスタ in 北海道チラシ(PDF)〕 
  二つ目は、卵と鶏肉の消費拡大イベントについてであります。
  昨年末(12月16日)の清水町における高病原性鳥インフルエンザの家きんでの発生を踏まえ、いわゆる風評被害は報告されていないところでありますが、あらためて消費者の皆さま方に北海道産の卵や鶏肉が安全であること、そして、そのおいしさなど魅力がたくさんあることを知っていただくことを目的といたしまして、道内の養鶏関係団体の方々と連携して、明日2月10日金曜日15時から「たまご&鶏肉フェスタin北海道」を開催することといたしております。
  第1部では、卵と鶏肉の栄養や健康についての講演会、そして第2部の試食会では、私も参加させていただきますが、道産の卵や鶏肉をふんだんに使ったシェフ自慢の料理が16種類披露されると伺っているところでございます。ぜひ、ご取材方よろしくお願いいたします。
   私からは以上2点であります。

記者からの質問

(朝日新聞)
  JR北海道の鉄道網の見直しに関して、先日、鉄道ネットワークワーキングチームの報告がありました。国による抜本的な支援が必要だということを指摘していて、今後、費用負担のあり方が大きな焦点になってくると思われますけれども、道としてはどのような支援をするのか、財政支援を含めて検討していくのかをお聞かせください。

(知事)
  鉄道ネットワークワーキングチームの報告書を一昨日(2月7日)、岸座長から私にご報告、ご説明をいただきましたが、私自身の考えとも大変に近いものであり、精力的にまとめていただいたことに御礼を申し上げたところであります。
  そして、今度は私ども道がどういうアクションをとっていくかということが問われるわけでありますが、道議会では、昨日行われた(新幹線・総合交通体系対策特別)委員会でもご議論がございましたが、加えて、今月下旬から始まります1定議会(平成29年第1回定例会)においても、それぞれの会派の方々からいろいろなご質問が予想されますが、そういったご質問の内容などを踏まえて、私どもとしてのこの問題への対応の方向性をしっかりと検討していかなければならないと考えているところであります。今ご質問にありました道としての財政支援が必要なのかどうかなどについて、また、必要な場合にはどのような手法があり得るのかなどについて、道議会でのご議論を踏まえて私どもとしての考え方を整理していきたいと、こんなふうに思っております。
  そういった道議会とのご議論を深めていくということも大変重要でございますが、その前にできることといたしまして、本日午前中にテレビ会議システムを使って臨時の交通政策に係る関係部長・(総合)振興局長会議を開催いたしました。その場で報告書の内容の説明をいたしまして、各沿線自治体を所管する振興局長から現状の認識や管内の状況などの報告を行った後、私から3点指示をいたしたところでございます。一つは、この精力的にまとめていただいた報告書がございますので、それぞれの振興局における沿線自治体の皆さま方にお集まりいただいて、ワーキングチームの報告書の考え方などを説明させていただく機会をできる限り早く設けるようにということをまず申し上げました。その上で、あらためて地域の状況や地域の皆さま方の意向などきめ細かな把握に努めるということも指示をいたしました。そして、この報告書の中でも触れられております地域における検討・協議の開始に向けて早急に取り組むこと、以上3点について私から指示をいたしたところでございます。
  今ご質問の財政支援の問題も含めて、これから道議会でのご議論それから北海道市長会、北海道町村会とのご議論ということもあるでしょうし、私どもとしていろいろな形で、報告書に書いてあるとおり主体的かつ積極的に道の役割を果たしてまいりたいと、こんなふうに考えております。

(朝日新聞)
  関連でもう1点、ワーキングチームの報告書では、路線を性格ごとに六つに分類しました。その中で、事実上いくつかの路線については維持を求めています。当初、個別線区の存廃の是非には踏み込まないとおっしゃっていたと思うのですが、この点、どのように受け止めていますか。

(知事)
  報告書の1ページ目の検討の前提において、岸座長からもご説明をいただきましたが、この報告書では全道的な観点から検討を行うものであり、個別線区の議論には踏み込まないということが明確に書いてあります。その意味では、六つの類型に分けての考え方の整理はございますが、あくまでもこういう方向で議論をしたらどうかという考え方のご提示というふうに理解をいたしているところでございまして、個別線区について報告書が踏み込んだ記載をしているという認識は、私には必ずしもございません。
  それからもう一つ、関連して、昨日JR北海道の島田社長が記者会見をされました。詳細な内容は必ずしも十分に報告を受けているわけではありませんが、やはりこういう形でJR北海道も参画される形でのワーキングチームの議論の集約でありますので、ぜひわれわれと心を一つにして、いかに道内の鉄道網のありようを考えていくかということについて、同じ視点で考えていただきたいなということを強く思ったところであります。

(共同通信)
 今の質問に関連してなのですけれども、ワーキングチームの報告書に対して昨日、島田社長の記者会見の発言で、この報告書については、「地域ごとの将来の方向性を示していただいている」ということで、評価するような話をされていたのですけれども、先ほど知事、個別線区について、踏み込んだ認識はないということですが、この辺、認識というのは一致していると考えていいのでしょうか。それとも、違うのでしょうか。

(知事)
  一度、島田社長と直接お話をしなくてはいけないと思っております。少し違うような印象を私は受けております。

(北海道新聞)
  今の質問に関連して、認識が違うということは知事のイメージとして具体的にどういうふうに違うというふうに思っていらっしゃるのでしょうか。

(知事)
  昨日の記者会見の内容について詳細に報告を受けておりませんので、お会いをしてお話をするのが重要かなというふうに思います。

(北海道新聞)
  もう1点ですね、昨日の報道で、先ほどの質問と重複するのですけれども、道がJR財政支援へという報道がありましたけれども、現時点で道が鉄路維持のために財政支援を決めたという事実や具体な検討を始めたということはありませんでしょうか。

(知事)
  一昨日、御社の取材にお答え申し上げたことが全てであります。さまざまな道としての支援のありようについて、道議会でのご議論をしっかりと踏まえて、私どもとしての考え方を整理していきたいと、こんなふうに思っております。
  
(共同通信)
  津波の浸水想定の関係でご質問があります。ちょっとまだ会議が終わっていないところで、ものが出ていないところで恐縮なのですけれども、これが出た段階で道としてどのように活かしていくのかお伺いできればと思います。

(知事)
  危機対策局より、本日(2月9日)午後2時から、今まさに開催しておりますが、道の防災会議・地震専門委員会において、日本海沿岸の津波浸水想定をご審議いただいているという報告を受けております。
  日本は地震も津波も多いということでありますが、特に2011年の東日本大震災の経験を踏まえて、津波の恐ろしさということを日本人が認識し、そして政府においては、南海や東南海の危険性を詳細に見極めることが、全国的には優先度がより高いという認識の下に議論をされてきたという経緯がありますが、私ども北海道は周りを海に囲まれている中で、どの地域が一番危険性が高いかということを考えた場合にやはり太平洋側であろうと、私が知事になった後もマグニチュード8規模の地震が十勝沖でございましたが、国において前提となるものがなかったことから、道独自で2012年に津波の浸水の想定を行いました。それを踏まえて、沿岸の市町村には避難計画やハザードマップなどを作成していただきましたが、この時は道独自でやりましたので、今後示されるであろう国の津波断層モデルが示され次第、私どもとして太平洋側もあらためて見直すということをできる限り早くやっていかなければならないというふうに思うわけでありますが、日本海側につきましては、今申し上げました国の津波断層モデルが公表されたことを踏まえて、私どもとして津波浸水想定の見直しをするということの会議が本日開催されているという状況であります。この想定に基づいて、日本海側の津波に関係する市町村の皆さま方の避難計画やハザードマップの作成などを促進していくとともに、私ども道自身の仕事として、津波災害警戒区域の指定を含めて、やるべきことをしっかりとやっていきたい、こんなふうに思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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