知事定例記者会見(平成29年9月4日)

知事定例記者会見

・日時/平成29年9月4日(月)  16:00~16:18
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 北朝鮮による核実験などの実施について
2 露日ビジネスカウンシル北海道訪問団の来道について
3 東方経済フォーラムの出席について

記者からの質問

1 中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)について
2 東方経済フォーラムの出席について
3 民進党代表選挙の結果について

知事からの話題

 

北朝鮮による核実験などの実施について

  私からは3点であります。
  一つ目は、北朝鮮による核実験などの実施についてであります。
  昨日9月3日、12時31分頃、北朝鮮が6回目となる核実験を実施したということであります。安倍総理も声明を発表されておりますが、北朝鮮による核実験は、国連安保理決議に違反するものであり、断じて容認できるものではなく、極めて遺憾であります。北朝鮮は、今回の核実験のほか、弾道ミサイルの発射を繰り返しており、先週火曜日の8月29日には、北海道の上空を通過したと推定される弾道ミサイルの発射もありまして、道民の皆さま方の不安が増しております。極めて深刻であるという認識の中、翌8月30日には、私から小野寺防衛大臣に対し緊急要請を行ったところでありますが、それからわずか数日後に行われた今回の核実験という北朝鮮による暴挙に対して、強い怒りを感じているところであります。私といたしましては、何にも増して道民の皆さま方の生命や財産、そして安全の確保が重要だと考えるところでありますので、万が一の事態に備え、引き続き全力で取り組んでいかなければならないと考えております。また、政府におかれましては、北朝鮮がこのような国連安保理決議に明白に違反した暴挙を繰り返すことのないよう、国際社会と連携の下、適切に対応してほしいと考えております。
  なお、報道にもありますとおり、道内の環境放射線のモニタリングでは、現時点において、空間放射線量率の異常値は検出されておりません。
  これが1点目であります。

露日ビジネスカウンシル北海道訪問団の来道について

  2点目は、今、行われております、露日ビジネスカウンシル北海道訪問団の来道についてであります。
  先週の土曜日9月2日から明日5日までの行程で、露日ビジネスカウンシル北海道訪問団の皆さまが来道されています。
  モスクワを中心としたロシア中央の経済団体の方々、あるいは州知事などによる訪問団の来道ということは、北海道にとって初めてのことかと思います。レピク議長とは何度もロシアや東京などでお会いしておりますが、私の理解では、昨年の12月に東京でお会いした際、レピク議長から北海道に行きたいとおっしゃったように記憶しておりますが、今日のビジネス交流会におけるレピク議長のご挨拶によりますと、私から提案したとおっしゃってましたので、昨年12月の東京での面会の際に、相互の話し合いの中で、今回の来道の実現に向けて話が進んだということであります。
  本日は、ビジネスカウンシルに参加するビジネスマンの方々に加えまして、スモレンスク州という、最もヨーロッパに近い州の知事と、ロシアの中でも最も広いサハ共和国の首相と私との間で「北海道・日露地域間交流知事懇談会」を開催し、意見交換をさせていただきました。そして、今まさに開催されておりますビジネス交流会では、今後の欧露部と北海道との交流の発展につなげていくため、日ロ双方からプレゼンテーションを行っているところでございます。今回の訪問団は、先週の土曜日からさまざまな場所を視察されて、ニセコ町や余市町、小樽市、それから今日も北海道大学病院の陽子線治療センターなど、道内を精力的に回られて、明日、私も行くことにしております東方経済フォーラムに参加するため、ウラジオストクに移動されることになっております。こうした交流が、ロシアと北海道の企業、そして双方の地域間交流の拡大につながることを大いに期待いたします。

東方経済フォーラムの出席について

  3点目は、明日から私はウラジオストクを訪問いたします。今のところまだ、日程が確定しておりませんが、7日か8日までの日程で訪問する予定といたしております。東方経済フォーラムは6日と7日がメインでありまして、6日はさまざまなセッションがあり、これらの出席も視野に入れつつ、コジェミャコサハリン州知事との会談や、1年前にはできなかったミクルシェフスキー沿海地方知事との会談、加えて、今回のフォーラムを記念する形で、農林水産省が中心となってウラジオストク市内に展開するラーメン店のオープニングセレモニーの出席などを予定しております。このほか、ロシア側の要人との面談も調整しているところであります。
  7日の午前中に日ロビジネスフォーラムが開催され、これもレピク議長が出席されますが、私も日本側のプレゼンテーターの一人として発言することになっております。 ロシアとの関係ということにつきましては、以前から申し上げておりますとおり、国際交流を通じて地域の活性化を果たしていきたいという思いと、さらには領土問題の解決ということが私自身の大きな望みでございますので、領土問題を一歩でも前進させ、一日でも早く解決し、日ロ間の平和条約締結につなげていく、このことに向けて北海道の知事としてしっかりと役割を果たしていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。
  私からは以上3点です。 

記者からの質問

(北海道新聞)
  先日まで韓国でクロマグロの漁獲規制を議論する国際会議が開かれて、日本の提案をもとに、資源の回復見通しに合わせて漁獲枠を増減するという合意がなされました。その資源が回復傾向にあると言われている中で、規制の緩和への道筋がついた格好になるかと思いますが、知事の受け止めをお聞かせ願えればと思います。

(知事)
  この釜山での国際会議につきましては、前回(8月29日)の記者会見の場でもご質問をいただき、期待感を申し上げたところでございますが、結果につきましては、資源回復目標の達成確率が65パーセントを超えた場合は漁獲枠を増やすことができ、60パーセントを下回った場合は規制を強化しようという日本の提案に対して、議論の結果、65パーセントの基準を75パーセントとして、漁獲枠を拡大する条件をより厳しくした形で決着をしたというふうに報告を受けているところであります。基準は厳しくなったわけでありますけれども、漁獲枠を増枠する道筋ができたことは、水産王国である北海道の知事としても、漁業者の皆さまとともに一定の評価をして良いかなというふうに思う次第であります。
  前回の記者会見の時にお話いたしました、4日間で上限となった定置網漁の取り扱い、巻き網など他の漁業からの漁獲枠の調整をお願いしたいということも含めまして、引き続き、私どもから国に働き掛けをしていきたいと、こんなふうに思っております。

(HBC)
  先ほど、第3回東方経済フォーラムの出席ということでご案内があり、知事から領土問題の解決に一歩でも前進できるようにというお話がありましたが、具体的に収穫というところではどんなことを期待されますでしょうか。

(知事)
  東方経済フォーラム単独の成果ということではなくて、先週の土曜日(9月2日)から行っております道内で初めてのロシア経済ミッションの受け入れとともに、ビジネス交流会や複数のロシアの知事との懇談会を実施し、交流の発展につなげていきたいと考えております。ウラジオストクでは、日ロ首脳会談が行われると承知しておりますけれども、共同経済活動を進めるということに対する道としての協力も含めて、領土問題の解決に一歩でも前進があるように、われわれとしては期待をしたいですし、そのための努力は惜しまないということであります。
  ウラジオストクでは、今年はお会いするのが初めてとなりますコジェミャコサハリン州知事との会談を予定しておりますし、それから、ミクルシェフスキー沿海地方知事との会談であるとか、多くの方々がいらっしゃると思います。ロシアと北海道の交流、信頼関係が進んでいくことが平和条約締結の環境整備になると思いますので、いろいろな働き掛けを含めて、さまざまな場で、今、申し上げたことの実現に向けて、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。

(HBC)
  民進党の代表選、前原さんに代表が決まりましたけれども、受け止め、期待などがありましたらお願いいたします。

(知事)
  前原先生が民主党政権時代に北方対策担当大臣として北方領土を視察いただいた際に、意見交換をさせていただいた記憶がございます。それから、国土交通大臣をされていた時には、整備新幹線の要請にも対応していただいたこと、それから、平成22年(2010年)、新千歳空港の国際線ターミナルが完成した時の国土交通大臣も前原先生でいらっしゃって、その落成記念式典の数日前に来道され、ご一緒に懇談などをさせていただいた記憶が鮮明に残っております。
  それ以外にも、知事会の何人かのメンバーと一緒に、前原先生やそのほか数名の方々と懇談もしたような記憶がございますが、何より私が印象深いのは、7空港一体で行うという、全国的にも前例のないチャレンジをしている空港の民間委託の推進でありますが、日本国内における空港の民間委託によって空港をより活性化しようということを、最初に政府の中で始められたのが当時の前原国土交通大臣だと私は記憶しております。前原国土交通大臣の時に、空港運営のあり方に関する検討会が組織されまして、空港がこれだけある都道府県というのは、沖縄県と北海道ぐらいですので、私が地方の代表としてその検討会に出席させていただき、空港民営化というのは、こういう良い点と、それとは逆に考えていかなければならない点があるということを勉強させていただきました。その意味ではやはり、政策的な先見の明を持っておられる政治家の一人というふうに思う次第であります。
  だからこそ、民進党の新たな代表として、ぜひ政策論議ということを国会の場で活発にしていただけますと、国会議論も活発化しますし、また、国民にとっても素晴らしい政策の実現につながってくるのかなと、そのようなことを思っているところであります。

 


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