知事定例記者会見(平成29年9月20日)

知事定例記者会見

・日時/平成29年9月20日(水)  15:25~15:38
・場所/議会知事室前
・記者数/22名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成29年第3回定例会代表質問を終えて
2 台風18号による被害について
3 秋の全国交通安全運動について

記者からの質問

1 北朝鮮によるミサイルの発射等について
2 衆議院議員総選挙について

知事からの話題

 

平成29年第3回定例会の一般質問を終えて

 私からは3点であります。
  一つ目は、先ほど、第3回定例会の代表質問が終了しました。
  22日金曜日から一般質問が始まります。引き続き、議員の皆さま方と議論を深めてまいりたいと考えております。  

台風18号による被害について

 二つ目は、台風18号による被害についてであります。
  一昨日(18日)、北海道に上陸した台風18号は、大雨や暴風などにより道内各地に被害をもたらしたところであります。けがをされた皆さまや住家浸水被害などに遭われた皆さま、被災された皆さま方に心からお見舞いを申し上げます。
  道では、18日の早朝に「北海道災害対策連絡本部」を設置いたしまして、午前中には私も出席して本部会議を行い、情報の共有と今後の対応について確認をいたしました。市町村をはじめ、北海道開発局、自衛隊、気象台など関係機関と連携して、人命最優先の災害対応に全力を挙げたと認識をしております。台風による雨、風は収まりましたが、その後も北海道の一部上空は大気が不安定であり、雨に関する警報や竜巻の注意報などが発令されるなど、まだまだ予断を許さない状況でございます。
  一方で、産業被害につきましては、収穫の秋の直前ということもございまして、まだおおまかではありますが、昨日、10振興局26市町村から農業現場等にさまざまな被害があったという報告がありまして、今後さらに具体的に把握し、また、これからの営農に向けて、地元の農協あるいは農家の皆さまと連携した対応が必要になってくると思います。
  また、インフラへの被害につきましては、私から建設部長、農政部長に指示をしておりますが、昨年の大雨災害の復旧工事を実施したところや現在工事を進めているところなど、復旧工事にもいろいろな段階がある中で、農地の復旧への影響もございますし、土木インフラへの影響もあろうかと思いますが、そういった昨年の大災害の復旧工事にそれぞれどのような影響があるかということをしっかりと把握し、早急に適切な対応をするということと、地元への丁寧な説明を行うということも指示をしたところでございます。スピード感を持って、対応するようにしたいと思っております。
  また、石狩市の浜益区や厚田区などでは、台風とは別の大雨があった中での今回の台風であります。昨年の教訓も踏まえ、これからも引き続き、自然災害に細心の注意を払ってまいりたいと考えているところであります。

秋の全国交通安全運動について

〔配付資料:秋の全国交通安全運動チラシ(PDF)〕   
〔配付資料:交通事故発生概況(平成29年9月19日現在速報値)(PDF)〕   
  三つ目は、秋の全国交通安全運動についてであります。
  明日9月21日から30日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」を展開いたします。
  今年の本道の交通事故死者数は、今月18日には昨年より11日も早く100名を超え、さらに18日と19日の2日間で7名もの方が亡くなられ、極めて憂慮する事態であると認識しております。
  本日の昼には、関係機関・団体の協力の下、「2017交通安全道民総決起大会」を開催し、私自身は議会対応があって出席できなかったわけでありますが、担当部長などが出席いたしました。この総決起大会を通じまして、「秋の運動」を広く周知するとともに、道民総ぐるみで取り組む決意を新たにしたところであります。運動初日の明日には、街頭啓発「黄色い旗の波運動」を実施するほか、9月30日には「交通事故死ゼロを目指す日」として啓発イベントを開催することとしております。
  これから秋が深まってまいりますと、日増しに日没が早まりますので、交通事故にはいっそう気をつけなければならないと思う次第でありまして、自動車ライトの早めの点灯と共に、高齢者の方々の夜間外出時の反射材着用などにご協力をいただきたいと思います。マスコミの皆さま方におかれましても、交通安全の呼びかけにご協力をお願い申し上げます。
  私からは以上3点であります。

記者からの質問

(NHK)
  北朝鮮のミサイルについてですが、昨日、函館市にPAC-3が配備されました。道議会でも答弁されていたのですが、今後、道民の生命と財産を守るために道としてどのように対応していくのか、あらためてお聞かせいただければと思います。

(知事)
  PAC-3が昨日、函館市に配備されたことにつきましては、小野寺防衛大臣が記者会見で発表しておられるのをテレビで拝見いたしましたし、また、事務的にもそのように報告を受けているところでございます。北朝鮮が国際社会からの非難や警告に耳を傾けずに、8月29日に続いて、9月15日にも北海道の上空を数分間にわたって通過するミサイルの発射を繰り返し行ったこと、さらには6回目となる核実験を強行したことは、道民の皆さまの安全にとって重大かつ差し迫った新たな段階の脅威であると認識をするものでありまして、断じて容認できません。その旨、道議会でも代表質問で答弁をさせていただいたところであります。
  安倍総理は、今、ニューヨークに出張中でありまして、国連の会合に出席する合間を縫って各国首脳と精力的に会談をされて、こういったことの解決に向けても活動しておられると理解をしているところでありますが、国におかれては、北朝鮮がこのような暴挙を二度と繰り返すことがないよう、早急に国際社会と連携を図り、しっかりと対応していただきたい、毅然たる外交交渉を行っていただきたいと、このことを強く求めるところであります。
  私ども道の立場といたしましては、こうした毅然たる外交交渉というものを国に求めると同時に、あらためて、国民保護に万全の措置を講じることなども求めます。迅速な情報の提供、これも当然求めてまいります。また、ミサイルが北海道の上空を二回通過したということで、万が一の事態を想定することもありうる状況の中で、道といたしましては、市町村、あるいは関係団体とも連携をしながら、道民の皆さまが迅速かつ的確な避難行動をしっかりとっていただけるように、危険からの回避が徹底してできるように、引き続き、万全な対応をしっかり行っていかなければならない、こんなふうに思っております。

(HBC)
  今回のタイミングで総選挙があると見込まれています。その総選挙に対する受け止めと、知事のお考えになっている今回の選挙の争点がどういうところにあるか、お考えをお聞かせください。

(知事)
  報道が先行しておりますが、私はそれ以上の情報は持っておりませんので、ちょっとコメントは難しいかなというふうに思います。安倍総理はニューヨークから帰国したら判断するとおっしゃったことをテレビで拝見いたしましたが、そういう状況になった場合、大義がないという方もいらっしゃるようですけれども、世の中の動きがいろいろとある中で、国内外にはさまざまな政策課題があります。一国民として、あるいは地方を預かる知事として、政権を挙げて取り組んでいただきたいと思う政策課題は山ほどあります。先ほど、ご質問のあった北朝鮮の問題もありますし、国内的には道内を含めて景気は良いとはいうものの、その実感がない中で、さらにどのような手を打っていくのかという課題、それから消費増税ということも目の前に迫っている中で、老後を心配する国民はたくさんいらっしゃいますが、こういった社会保障の将来についてどのように捉えていくのかなど、政策課題は山ほどあります。ただし、争点の絞り込みについては、総理がご判断をされるものというふうに思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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