知事定例記者会見
・日時/平成29年9月27日(水) 15:30~15:49
・場所/議会知事室前
・記者数/21名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 釣部勲議員の訃報に接して
2 平成29年第3回定例会の一般質問を終えて
3 航空機を利用した特別墓参について
4 離島キッチン札幌店のオープンについて
記者からの質問
1 衆議院解散について
2 北海道新幹線・札幌駅のホーム位置について
3 新党「希望の党」について
4 小池東京都知事の発言について
5 道立天売診療所について
6 衆議院議員総選挙について
知事からの話題
釣部勲議員の訃報に接して
私からは4点であります。
一つ目は、本会議の特別発言でも申し上げたのですが、釣部勲議員の訃報についてであります。
今日の午前1時過ぎにお亡くなりになられたという報告を受けまして、ただただ驚いております。思い返せば、釣部先生は私の2期目の任期中に議長を2年間務められまして、海外出張を含めていろいろな行事でご一緒させていただきました。いつもニコニコしていらっしゃって、食事もよく召し上がられますし、健康そのものだというふうに思っておりました。体調を崩されたというお話を伺っておりまして、実は先週もお見舞いに行こうと考えていたのですが、今回の突然の訃報でございました。心よりご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまに衷心よりお悔やみを申し上げます。
平成29年第3回定例会の一般質問を終えて
二つ目は、今日、一般質問の質疑が終了いたしました。これからは予算特別委員会の議論に入ってまいります。引き続き、議論を深めてまいりたいと思います。
航空機を利用した特別墓参について
三つ目でありますが、航空機を利用した特別墓参が9月23、24日の2日間にわたって実施されました。当初、23日に日帰りという計画でございましたが、天候により日程変更となり、1泊となったところでございまして、道からは辻副知事が参加し、いろいろと報告を受けたところであります。
墓参自体は予定どおりに行われ、参加された皆さまが無事に戻って来られたことに本当に安堵しているところでございます。
航空機を利用した墓参については、日ロ首脳会談で合意され、6月にも一度計画されましたが、天候の事情で延期となり、今回行われたわけでありますけれども、船舶であれば片道で国後島まで約3時間、択捉島まで約10時間かかる移動時間を航空機の利用によって短縮できたことは、大変意義があったと思う次第であります。
今後について、私どもといたしましては、来年以降も航空機を利用した墓参について、継続していくことを要望していかなければならないと思っておりますし、また、戻ってこられた直後の記者会見で中根外務副大臣がおっしゃっていたように、今回参加された元島民の皆さまのご意見を十分に聞いていただき、その上で改善すべきところは改善し、来年以降もぜひ続けていただきたいということが私の思いでございます。そういった中で、特に出入域ポイントの増設という声はすでに出てきておりまして、そういうことも含めて、あらためて私どもとしても道内の意見も集約して、政府にしっかり要請を行っていかなければならないと思っているところであります。
離島キッチン札幌店のオープンについて
〔配付資料:離島キッチン札幌店について(PDF)〕
〔配付資料:離島キッチンパンフレット(PDF)〕
四つ目は、離島キッチン札幌店のオープンについてであります。
「離島キッチン」は、東京の神楽坂店、福岡店に次いで札幌店が全国で3店目となります。全国にある離島のおいしい食べ物や文化、歴史を発信するアンテナショップという位置付けでございまして、札幌店は、利尻町の「NPO法人利尻ふる里・島づくりセンター」が道内の離島の利尻島、礼文島、奥尻島などと連携をしながら運営すると伺っております。
札幌店におきましては、レストランに物販スペースも併設して、離島の食材を利用したいろいろなメニューを提供するそうです。オープンは9月29日ですが、10月3日にマスコミの皆さま向けにお披露目のオープニングセレモニーがあり、私もお招きを受けておりまして、出席させていただこうと思っております。大いにPRしていただければと思います。
私からは以上です。
記者からの質問
(STV)
2点お尋ねなのですけれども、まず1点目は、明日にも衆議院が解散するということで、急な展開になっているのですけれども、そのことに対しての受け止めをお聞かせください。それともう1点は話題が変わりまして、昨日、石井国土交通大臣から札幌駅の新幹線のホームに関して、地下案で検討するなど速やかに決めたほうが良いという趣旨の発言もありましたが、これまでは主に東側案と1、2番線案で進めていたはずなのですが、そのあたりの影響などお考えになっていることがありましたらお願いします。
(知事)
まず衆議院の解散総選挙ということですが、前回(9月20日)の記者会見の場でもご質問があったと思うのですけれども、今、政権が国民に信を問う政策課題は内外ともに山積みであると認識しております。ただ、それでは争点というものにはなりませんので、安倍総理や政権与党である自民党あるいは公明党がどういう形で争点を絞っていくのかということであろうと、申し上げた記憶がございます。その際に私から、例えば北朝鮮の問題をはじめとして、激動する国際社会にわが国としていかに対応していくのかと、このような国際社会への対応ということは政権基盤が安定しているほうがもちろん良いわけでありますが、そういう国際的な問題が一つあります。
二つ目でありますが、社会保障の問題もやはり国民に信を問う政策課題として挙げて欲しいと申し上げた記憶があり、安倍総理の記者会見でもそのようなご発言もあったと思います。加えて、地域創生ということが最近あまり聞かれなくなってしまったのですが、このことはわれわれ道にとっては全力で取り組まなければならない重要な課題でございますので、安倍政権としてもしっかり寄り添って応援をしていただき、さらには政権を挙げた政策課題としての位置付けをぜひしていただきたいということ、特に北海道の場合、何も対策を講じなければ、JR北海道の半分以上の路線が廃線の危機にあるという状況の中、地域の切実な声もぜひ聞いていただきたいというふうに思っているところでございます。
次に、北海道新幹線の札幌駅のホーム位置についてでありますが、今まで私どもの認識は、元々の認可計画の現駅案と東側案という二つの案について、4者すなわち鉄道・運輸機構(鉄道建設・運輸施設設備支援機構)、JR北海道、道及び札幌市の協議がありますけれども、まずは技術的な観点から、鉄道・運輸機構とJR北海道で議論を加速してほしいと申し上げたのが、もう1年以上前のことと記憶しております。
その後、なかなか結論が出ない状況の中で、地下案というものもあるという非公式な話は伺ったことがございましたが、この地下案について、石井国土交通大臣も昨日の記者会見の場で言及されたようであります。私どもは、まだ、鉄道・運輸機構からもJR北海道からもご説明は受けておりませんので、現時点ではコメントはできないのですが、まずは日程調整をして、ご説明を伺わなければならないと思っております。
ただ1点気になることは、報道でもあったと思いますが、事業費が相当高くなるのではないか、事業費が高くなれば、当然、地元負担も高くなることが想像に難くないわけであります。先ほどのご質問でもお答えしたとおり、今まさに道内の在来線の廃止等々ということがこれほど大きく道民の関心を集めている中で、認可案における地元負担は、道議会をはじめ道民の皆さま方に一定のご理解を得たという認識の下で、われわれとしてもお受けするということになっているわけでありますが、今度の新しい案でどの程度負担増になるのかということについて、まずは、ご説明を十分に伺っていかなければならないと思っております。
(HBC)
選挙の話に戻るのですけれども、東京都の小池知事が立ち上げた希望の党についての印象と、もう1点、代表と知事を兼任するという小池さんのスタンスなのですが、これが二足のわらじではないかということで批判のような話にもなっていますけれども、代表と知事、両立できるものなのかどうなのか、知事のお考えを伺えればと思います。
(知事)
まず、「希望の党」って良い名前ですね。一有権者として率直にそう思います。ただ、党を立ち上げるまでの経緯は存じませんので、この立ち上げそのものについてコメントをする立場にはないかなと思います。これから選挙になって、さまざまな争点が出てくると、またいろいろなことが明らかになるかなと思います。
それから二つ目の政党の代表と知事の兼任ということについて、これは大変だと思います。北海道のような広いところは課題が山積みでありますし、道内を回るだけでも日帰りが無理なところがたくさんあります。北海道知事が政党のトップとの兼任ということは、少なくとも高橋はるみは無理だというふうに思います。ただ、小池百合子さんも熱い思いの中でされておられると思いますので、見守っていきたいと、こんなふうに思います。
(共同通信)
小池知事の質問に関連して、小池知事は真の地方分権を掲げられる中で、全国知事会を構成する知事の方々が霞ヶ関の出身の人ばかりだと、むしろ中央集権化が進んでいるというご発言をされたのですけれども、その受け止めをぜひ。
(知事)
それは全く当たらないと思います。出身母体に関わらず、それぞれの地域の有権者の皆さまから選挙で選ばれておりますので、今のご指摘については明確に否定をしたいと思います。いろいろな出身母体の方々が知事になっていらっしゃいます。首長出身の方もいらっしゃるし、地方議員出身の方、民間出身の方、それから私も含めて霞ヶ関の中央省庁出身の方もいらっしゃいますけれども、たまたま今、中央省庁出身の知事が多いだけであって、そのことをもって、中央集権化が進んでいるというご指摘は当たらないと思います。
(HTB)
道立診療所の問題なのですけれども、天売島の道立天売診療所では、医師が先月いっぱいで退職しました。退職理由がもし分かれば伺いたいのと、後任がまだ決まっていないこと、島に医師がいないことに対する知事の受け止めと、この天売島を含めた道内診療所の年々深刻化する医師不足、この対策についてお考えをお聞かせください。
(知事)
私は一身上の都合と伺っております。
(地域医療推進局長)
一身上の都合です。
(知事)
受け止めにつきましては、天売島ばかりではなく、北海道には他にも離島がありますし、また、広大なるが故に陸続きでも過疎の地域もありますし、そういった診療所の医師を含めて、やはり地域医療を守っていくことの厳しさ、難しさを今回の事案でも重く受け止めたところでございます。
しかしながら、このことへの特効薬はありません。人口減少の中で、全国的には医師は余ってくるとおっしゃる方々もいらっしゃいますが、現実として北海道では、天売島のように医師がいない地域があります。それから、産婦人科など診療科によってはさらに医師が足りない地域が広がってきている、それが北海道の現状でありますので、例えば、地域枠医師の奨学金制度ということも続けておりますし、自治医科大学卒業の先生方に協力をお願いすることや、道としてドクターバンク推進事業で短期派遣医による診療など、いろいろなことを組み合わせて進めながら、これからも地域医療の確保に向けた取り組みを続けていく以外にないのかなと思っているところでございます。
(室蘭民報)
高橋知事は、ご自身の選挙の際に自民党道連と公明党の道本部から推薦をいただいていました。今回の衆院選でその政党から応援依頼などがあった場合には、どのような対応を取られるのかお聞かせください。
(知事)
これはもう何回も経験しておりますので、いつもと同じでございますけれども、第一に公務優先であるということ、それから要請があるということ、それから候補の方や支援されている方などが道にどのような貢献をしていただいたかなどを総合的に勘案して、場合によっては応援をさせていただくということかなと思っております。
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