知事定例記者会見
・日時/平成29年12月20日(水) 14:30~14:39
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 ノロウイルスによる感染性腸炎について
記者からの質問
1 北海道日本ハムファイターズの新球場候補地について
2 「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)」について
知事からの話題
ノロウイルスによる感染性腸炎について
[配付資料:ノロウイルスによる感染症・食中毒を予防しましょう!(PDF)]
私からは1点、ノロウイルスによる感染性胃腸炎についての注意喚起であります。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は一年を通して集団発生がありまして、報道の皆さま方には、遂次、情報提供をさせていただいておりますが、例年、特に冬場に多く発生しておりまして、今年も11月以降、先週までに27件の集団発生があったところです。ほとんどの方は軽症で回復しますが、感染力が強く、お子さんやお年寄りの方は重症化することもありまして、感染予防が何より重要だと考えます。
道民の皆さま方におかれましては、特に、トイレの後あるいは食事前などの手洗いを徹底するとともに、十分な栄養と睡眠をとって、体調を良好に保つよう心掛けていただきたいと思います。 私からは以上であります。
記者からの質問
(北海道新聞)
先週の金曜日、(12月)15日なのですが、札幌市と北海道日本ハムファイターズの実務者協議が行われまして、その中で真駒内のお話も出てきました。日本ハムは今後、真駒内と北広島の2案で考えたいという答えでしたけれども、あらためて知事の受け止めをお願いします。
(知事)
前回(12月14日)の記者会見でもご質問がありましたが、状況はあまり変わっておりません。今、お話があったような報道は拝見しておりますが、まだ札幌市から私どもに、何か特段、お話があるわけではございませんので、そういったお話があれば、前回の記者会見でも申し上げましたとおり、北広島市のご提案に対して私どもとして真摯(しんし)に対応しているのと同じように、札幌市から真駒内についても正式なお話があれば、丁寧に対応させていただきたいというふうに思っております。まだ何もないみたいですよ。
(STV)
昨日(12月19日)発表になった、道東沖で地震の可能性が切迫しているということについて報道があり、非常に道民の関心が高い案件だと思うのですが、知事も恐らく昨日、初めて聞かれたかと思うのですけれども、その受け止めと、今後、道としてどのような対応をしていきたいかということがあれば、教えていただきたいと思います。
(知事)
昨日の政府の地震調査研究推進本部からの発表によりますと、直近の超巨大地震が発生したのが17世紀、そこから400年程度経過したこともあり、過去の周期を考えた場合、超巨大地震の発生が切迫している可能性が高いということであります。エリアとしては、十勝沖、根室沖そして色丹島沖から択捉島沖の千島海溝沿いでの発生ということが発表になったところでございます。切迫という言い方は大変な言葉だと思うわけでありますけれども、あらためて、私どもとして、地震対策、津波対策ということをしっかりと考え、対応していかなければならないという思いを持ったところであります。
私が知事になりましてから、十勝沖や釧路沖の辺りで一番大きかった地震は恐らく2003年秋のマグニチュード8.0の十勝沖地震だったかと思いますが、日高から釧路の辺りで、それ以降もマグニチュード8.0まではいかないけれども、それに近いような大きな地震が繰り返し観測されているという現実があります。そういう中で、私どもは2011年3月11日の東日本大震災の教訓から、翌2012年6月に道として、太平洋沿岸津波浸水予測をすでに策定しておりまして、その中でマグニチュードが9.1の際に生じる津波を想定しておりますので、直ちにこの津波浸水予測を見直さなければならない状況にあるわけではないという認識はございますが、ご承知のとおり、国では今、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災戦略の見直しを行っていると伺っており、今回の改訂なども踏まえて、津波の浸水範囲や高さがどれくらいまであり得るのか、そもそも地震の揺れの強さがどれくらいなのかなど、この防災戦略の中で詳細に見直しを行っているという話もございますので、その状況も見極めながら、私どもの津波浸水予測などの見直しを行っていかなければならないという思いを持っているところであります。
併せて、あの辺りでは一番大きいまちが釧路市ですが、釧路市では厳冬期の訓練の実施を予定しているということも伺っております。また、浜中町では、今、役場を高台に移転することを着々と進めるなど、市町村の方々も一歩一歩、対策を検討されていると思いますが、そのような皆さま方に対して、今回の国の改訂を踏まえて、私どもからも対応を急ぐように促していかなければならないということも思っております。加えて、ご承知のとおり、毎年、私どもは住民の皆さま方も参加していただいて防災訓練を行っています。防災訓練や研修など、お一人でも多くの住民の皆さま方にご参加いただき、関心を高めていただいて、いざという時に何をしなければならないのか、道民の皆さま方の意識を高めていくことも私どもとしてしっかり行っていかなければならないと考えます。
いずれにいたしましても、今回の改訂で、超巨大地震の発生の可能性が高いということについて、必要以上に騒ぐ必要はもちろんありませんが、しっかりと心して対応していかなければならないと思っております。
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